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「不思議な科学の実験」(2)
コーチャー/らんま先生(ecoパフォーマー)
大村正樹&らんま

大村正樹

キッズのみんな、こんにちは〜!

 こんにちは〜!


大村正樹

サイエンステラーの大村正樹です。今回もシークレットラボを飛び出して東京タワーA2ホールにやってまいりました。みんな、元気〜! じゃあ、拍手で元気さを教えてください。

会場:パチパチパチパチ(拍手)。


大村正樹

元気ですねぇ。ステージではeco実験パフォーマーのらんま先生がすばらしいパフォーマンスを、不思議な科学の実験をしてくれて大いに盛り上がっております。今週のサイコーもeco実験パフォーマーのらんま先生です。こんにちは。

はい、よろしくお願いしま〜す。


大村正樹

今日のテーマは何ですか?

今日は、リサイクルをテーマにお話をしたいと思ってます。


大村正樹

はい。それではお知らせの後、じっくり話を聞いていくよ。


大村正樹

あらためまして、今週のサイコーのらんま先生は、eco実験パフォーマーで環境省公認の環境カウンセラーです。大道芸とエコ、環境を融合したショーで全国を飛び回っている人なんです。ということで、元々環境に興味を持ったのはインドネシアでの植林がきっかけでしたね。

はい、そうですね。


大村正樹

それは、マングローブだったというお話でしたが、今日のテーマは?

今日はリサイクル、再利用についてお話をしたいと思っています。


大村正樹

みんな、リサイクルって知ってる? 何かリサイクルしたペットボトルとか見たことある? ペットボトルのリサイクルマークとか缶ジュースのリサイクルマーク。1とか2とか書いてあって。−よく見てね。生活の中でけっこうリサイクルって多いですよね。

そうですね。分別をしていただくと、ゴミの量ってめんどうだと思うでしょ?でも、横浜市で今から6年前、分別をしてからゴミの量が40パーセント削減されました。分別はやっぱりゴミを減らす一番の効果があるといわれています。


大村正樹

東京も区によって分別のルールが違い、ものすごく分別に対してゆるいところと厳しいところがあるんですけれど、横浜はかなり厳しくやっていて、4割もゴミが減っているんです。

昔に比べたらゴミがどんどん減ってきてますね。


大村正樹

そうですか。さぁ、ここでらんま先生からクイズがあります。

せっかくなので、今日はまずこれです。さっき植林の話をしたので、木についてのクイズです。


大村正樹

割り箸が出てきました。

この割り箸、私たち日本人が1年間で1人当たり何本使ってるでしょうか?


大村正樹

それは生活によりますよね。

はい。平均で。


大村正樹

「平均して日本人は1年間に割り箸を何本使っているか?」、3択です。1番。

まず50本。


大村正樹

2番。

100本。


大村正樹

3番。

200本。


大村正樹

200本になると、もう2日に1本以上のペースになりますね。

そうですね。


大村正樹

では拍手でこたえてください。1番の「50本」だと思う人? まぁ1週間に1本ペース。

会場:…。


大村正樹

2番の「100本」、 1週間に2〜3本ペースかな。

会場:パチパチパチ(拍手)。


大村正樹

けっこう多いですね。3番の「200本」、2日に1本ペース。

会場:パチパチパチパチ(拍手)。


大村正樹

2番と3番がかなり多くて、同じぐらいですかね。

じゃあ、答をいいます。約200本。1年間でだいたいこの位の量の割り箸をみなさんが使っています。


大村正樹

はい。

日本人は年間で平均200億本の割り箸を使っているといわれています。


大村正樹

200億!

ちょっと超えてますけれど。


大村正樹

お金だったらうれしいけれど、割り箸200億も大変な量ですねぇ。

ものすごく大変な数字です。ほとんどが中国産を使っているんですが、こういった割り箸って森を切るから、1年間で少なくとも面積として九州と四国を足した分ぐらいの森が毎年世界中で減っているといわれてるんです。


大村正樹

お金変な量ですねぇ。

ものすごく大われてるんです。


大村正樹

割り箸のために、ですか?

この前データを見たら割り箸が約7パーセント、ほかには家具でだいたい20パーセント。あとは家が一番使ったりするので、合わせると年間でそれぐらいの量の森が減っているといわれてます。


大村正樹

みんな、日本地図をイメージしてください。1年で九州と四国と同じ面積の森林が人間によってなくなっているということですね。

そうですね。


大村正樹

う〜ん。確かに木のぬくもりとか、木は生活の中にあるとホッとしたりするんですが、先生はそれに対しては何か提言したいと。

間伐材(カンバツザイ)という言葉を聞いたことがありますか?


大村正樹

カンバツ。

森が成長するうえで、木は密集するんですね。それを間引いてあげると、まっすぐ伸びていい木が育つんです。その間引いた時の木を細かくくだいて割り箸や家具に使っていただくと、世界中の森が守られるといわれています。


大村正樹

カンバツというのは“乾く害”ではなくて…。

“あいだ”ですね。間を間引く。


大村正樹

間引くということですね。木をうまく間引いてあげるという。木の密度を整える。

はい、そうですね。そうすると太陽で森がどんどん育ち、動植物も育ちやすくなるから、ますます木にも地球環境にもいいといわれています。


大村正樹

実際それをやっている国や地域はあるんですか?

日本は今けっこうがんばっている国で四国や九州、和歌山県などが有名です。あと、飛騨高山が特に有名です。


大村正樹

はい。

日本は、間伐材を使う率が世界でもトップクラスになってきてはいます。


大村正樹

で、良質の木が育つということ。

はい、そういうことですね。


大村正樹

ここでらんま先生、今週も実験があるということですね。

じゃあ、ちょっとリサイクルについてお話をさせてください。


大村正樹

リサイクル実験。

はい。これは、私がつくったエコバッグ。


大村正樹

エコバッグと牛乳の紙パックが出てきました。

これを1本、2本、3本、4本、5本、6本入れます。


大村正樹

牛乳のパックを先生は袋の中に入れました。

じゃあ、お姉ちゃん、「リサイクル、リサイクル」と思いを込めて手をかざしてもらっていい? エネルギーをもらっていい?


大村正樹

今、会場のキッズが袋に手をかざしてます。

ちょっとしゃべってもらったら余計うれしい。


 リサイクル、リサイクル!


ありがとう! そうすると「よいしょ!」ってやると、トイレットペーパーに変わるの〜!!


会場:パチパチパチ(拍手)。


大村正樹

ちょっと今、トイレットペーパーが出てきました!

そうなんです。


大村正樹

これラジオだからよくわからないかもしれませんが、牛乳の紙パックがいきなりトイレットペーパーに変身しました。

これは、実は全国でできます。牛乳パック6本を燃やすゴミにしないで分別をしてリサイクルのほうに出してもらうと、牛乳パック6本でトイレットペーパー1本分の資源に変わります。


大村正樹

牛乳の1リットルを6本。

はい。


大村正樹

6リットルが、トイレットペーパー1ロールの紙の資源になる。

そうです。全国的に平均で6本になるといわれています。


大村正樹

はぁ〜。よくトイレットペーパーに「再生紙を使ってます」とありますけれど、そういうものはリサイクル。

日本は地区によって差があるんですが、四国が一番高くて70パーセントがこういう古紙を使ったトイレットペーパーといわれています。


大村正樹

その古紙は、主に牛乳の紙パック以外に僕たちの日常の中で“こういうものがこういうふうになる”というのはありますか?

ほかにはこれ、スチール缶がありますよね。


大村正樹

缶のコーヒーが出てきました。いわゆるスチール缶ですね。アルミとスチールってあるんですよね。

そうですね。このスチール缶は、主にフライパンになったりします。ほかにはこちら、卵を入れるケースの部分。


大村正樹

生卵が入っているパックがありますね。

この部分は再利用すると、今日これもそうだと思いますがポリエステルのワイシャツになることが多いといわれています。


大村正樹

えっ、卵の入っているパックはワイシャツに変わる!?

はい。ほとんどがワイシャツになってます。チップとして細かくくだいて。


大村正樹

こんな硬いものがワイシャツの肌触りに変わるというのも信じられません。逆だったら何かイメージできるんですけれど。

科学の力で、今はほとんどがワイシャツに利用されてます。


大村正樹

スチール缶がフライパンなどに変わり、卵のパックはワイシャツなどに変わる。

はい。


大村正樹

不思議ですねぇ!

いろんなものがリサイクルされて、みなさんの生活を支えています。


大村正樹

いやぁ、みんなもよかったらリサイクルのことを考えてみてください。いらないからと無造作に捨てないで、その捨てるものがやがて何になるのか、何に変身してくれるのかなとワクワクしながら物とお別れするのもいいんじゃないかと思います。さぁ、時間ですね。先生、あっという間でしょ、この時間。もしよかったら、いつかシークレットラボにも遊びに来てください。

はい、ぜひお願いします。


大村正樹

今週のサイコーは、eco実験パフォーマーのらんま先生でした。

はい、ありがとうございました。


会場:パチパチパチパチ(拍手)。


大村正樹

らんま先生、「先生」と呼んできましたけれど、実は本当に先生なんですね。

実は私は学校の先生を10年間していました。


大村正樹

えぇ〜っ!

環境パフォーマンスを追求したくて、無謀にも34歳で安定職を捨てこの世界へ入りました。


大村正樹

いやぁ。いいですね、がんばっていきましょ、先生。

はい、ありがとうございます(笑)。


大村正樹

さぁ、ラジオを聴いてくれたキッズ、今日会場に集まってくれたキッズに先生からひと言、最後お願いします。

はい。エコという言葉は難しいと思うんですが、私たちはけっこう簡単にできることと思っています。ぜひみなさん活動していただいて、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。今日はありがとうございました。


会場:パチパチパチパチ(拍手)。


大村正樹

ありがとうございました。4週にわたって東京タワーからお届けしたサイエンスキッズですが、来週はいつも通り浜松町のシークレットラボに戻りたいと思います。それでは、らんま先生、集まってくれたご家族のみなさん、ありがとうございました。みなさんもすてきな週末を。バイバ〜イ!

会場:パチパチパチパチ(拍手)。