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「150回記念 恐竜クイズ」(1)
コーチャー/富田京一さん(恐竜博士)
大村正樹&富田京一
大村正樹

キッズのみんな、こんにちは。サイエンステラーの大村正樹です。 パッパカパーン♪ 今日はこの番組が始まって、何と150回記念。いやぁ、苦節3年、よく頑張ってきたなと自分でも思っていますけれど。今日のラボは、何となくザワザワザワザワとしているんです。そうです。年に一度のシークレットラボ大公開しています。毎年恒例となりましたが、今年もたくさんのキッズ、そしてお父さん、お母さん100人が来てくださいました。
今回のテーマは恐竜。楽しい恐竜クイズを出題しま〜す。ラジオの前のキッズも一緒に考えてね!


大村正樹

みんな、大きな声でサイコーを呼んでみよう! せいの〜!

キッズたち : サイコー!
パチパチパチ(拍手)

大村正樹

今日のゲストは、恐竜博士の富田京一さんです。ようこそ〜!

みなさん、こんにちは〜。

キッズたち : こんにちは〜。

大村正樹

サイコーがヘルメットみたいな帽子をかぶってます。これはつば付きのヘルメットというんですか? ほんとに「今、帰ってきたばかり」という感じです。

3日ぐらい経ってます。

大村正樹

これがいつもの研究用のいでたちということですね。サファリジャケットにヘルメット。

はい。

大村正樹

そして、今日は何をお持ちいただいたのでしょうか?

これから出すクイズの問題です。

大村正樹

クイズの問題もお持ちいただいて。今日はサイコーの富田さんが色々な問題を用意してきてくれました。
さっきキッズたちに「恐竜がいたのは何年前か知ってる?」と聞いたら、「1億年前」という答えが返ってきました。恐竜は何年前から何年前までいたんですか?

私たちが普通に思っている恐竜は、大体2億2800万年ぐらい前に現れて、6550万年前に滅んだということになってます。

大村正樹

ということは、恐竜の時代は1億5000万年ぐらいあったということですか?

1億6000万年ちょっとぐらいですね。

大村正樹

じゃあ、人類の歴史よりもはるかに長く恐竜はいたということですね。

そうですね。

大村正樹

恐竜の時代は、今日のかわいいキッズのような人間はいなかった?

いませんでした。

大村正樹

もしいたら、やっぱり僕たちは恐竜のエサになっちゃったわけですか?

原始的なサルみたいなものは、恐竜時代の終わり頃にはもう出現していたとされてます。でも、たぶん普通に食べられていたと思いますよ。

大村正樹

人類の祖先と恐竜がかぶっている時代があったかも知れないということですね?

霊長類という意味ではそうです。

大村正樹

そういうことを考えると、ロマンも広がってきますね。今日のキッズたちは恐竜のことをよく知っていて、興味がある子たちばかりなので、楽しみです。
では、今から恐竜クイズを出したいと思います。答えが分かったら、元気よく手を上げてください。

キッズたち : はい。

大村正樹

正解した人には、お金じゃ買えません。会場からのあたたかい拍手をプレゼントします。

お父さんお母さん : ウフフフ。
キッズたち : 何だ〜(笑)。

大村正樹

大人のみなさん、ありがとうございます。子どもたちは、ちょっと困った顔をしてましたけど…。でも。富田さんにお持ちいただいた色々な化石をプレゼントというわけにはいかないですものね。

そう、ですね(笑)。

大村正樹

では、まずはこちらの問題! 「恐竜は何々サウルスって言うじゃない? そのサウルスとは○○という意味?」

キッズたち : はいっ!

大村正樹

もう分かった子いる!

キッズ(男子) : トカゲ。

大村正樹

富田さん、正解は?

その通り、トカゲです。

大村正樹

拍手〜!!

パチパチパチ(拍手)

大村正樹

あたたかかった、この拍手?

キッズ(男子) : いや、そんなでもなかった。

大村正樹

あたたかく感じなかった。あっ、そう(笑)。でも、いきなり正解がでました! サウルスはトカゲって意味ですか?

はい。

大村正樹

サウルスって恐竜という意味ではないんですね。

そうです。トカゲ。

大村正樹

トカゲの仲間。イグアナ?

最初に恐竜が発見されたのは200年ぐらい前。そのとき、恐竜のことを誰も分からなかったので、でっかいトカゲじゃないかと想像したのが始まりです。

大村正樹

そうなんですか。まだ、学者さんたちが恐竜という言葉を思い浮かばずに、トカゲだということで、何々トカゲ、何々トカゲというように名前を付けちゃったのがきっかけだと? 200年前に?

はい。

大村正樹

ちなみに、サウルスって何語ですか?

サウルスは、基本的にはギリシャ語です。綴りはラテン語ですが、言葉自体はギリシャ語です。

大村正樹

英語じゃないんですね。この名前の由来は恐竜図鑑に書いてあるんですか?

ええ、結構ありますよ。大体終わりのほうにしか書いてないので、最後まで読まないと分からないですけどね。

大村正樹

じゃあ、続いてはこちら!「普段みんなが図鑑などで見ている恐竜の○○はイメージであり、正しいとは言えない」。

キッズたち : はい! はい!

大村正樹

えっ、ちょっと待って、ちょっと待ってよ。では、その赤い、サイコーと同じような帽子をかぶった男の子! 答えは?

キッズ(男子) : 色。

大村正樹

富田さん、正解は?

正解! 当たりです。

パチパチパチ(拍手)

大村正樹

おぉ〜! あたたかい拍手をプレゼントしま〜す。知ってたの?

キッズ(男子) : いや、時々友だちと「図鑑の恐竜って色が適当だなぁ」と言ってたから。

大村正樹

富田さん、恐竜博士として、小学生から「図鑑の恐竜の色は適当だ」と指摘されましたよ。

キッズたち : アハハハ。

大村正樹

どうなんでしょう?

ええ、大いに反省しなきゃならないところですねぇ。ありがとうございます(笑)。

キッズたち : ウフフフ。

今のところ色のついた恐竜の化石が見つかってないんです。だから、ゾウとかサイ、トカゲなど、大きさや生態、暮らしの近い動物から拝借して色を想像でつけているのが現状なんです。

大村正樹

何となく恐竜の形状から、「このサイズだったらねずみ色かなぁ」とか「茶系かなぁ」とか。

はい、それが現状です。ただし、模様に関しては、最近急激に色々分かってきました。

大村正樹

恐竜の皮について?

はい。これはレプリカですが、恐竜のミイラの背中のところをよく見ると、大きなウロコと小さなウロコとかがあって、体の場所によって皮膚のきめが違うんですよね。ミイラが出てくると、その肌のきめのパターンを今生きている動物に当てはめていく。それで、ある程度の模様が分かってきました

大村正樹

へぇ〜。皮膚の模様が分かってきている。

はい、例えば…。

大村正樹

これは、黄色っぽい、黄土色というか。

この大きなブツブツを取り囲むように、周りに色の薄い細かいものがある。これを生きてる動物に当てはめると、おそらくヒョウ柄だったんじゃないかと。

大村正樹

へぇ〜。

シマシマとかホルスタインみたいなマダラとか、いくつかは最近分かるようになってきています。

大村正樹

色は分からないけれど、ヒョウ柄とかウシみたいな模様とかは分かってきている。

はい、そこまで研究が進んできています。

大村正樹

最終的に、色まで突きとめることは可能でしょうか?

絶対無理とはいえないですね。極端なことをいえば、南極の氷の底で、ものすごく幸運にも冷凍の恐竜が出てくるとか…、そういう可能性がゼロではないので、永久に分からないということはないと思います。

大村正樹

そうですか。でも確かにティラノサウルスが緑色をしてたら、恐さも半減しますよねぇ。

そうですね。

大村正樹

ちょっと茶色っぽい色をしているから、ああいう感じになるわけですね。

はい。

大村正樹

分かりました。ということで、みんな勉強になった?

キッズたち : なった〜。

大村正樹

サイコーの富田さんに「ありがとうございました」ってお礼をいおう! せいの〜!

キッズたち : ありがとうございました!

はい。どういたしまして。

大村正樹

ということで、また来週です。




大村正樹

今ラボでは、電子顕微鏡でキッズが持ち寄った夏休みの思い出を拡大して見ています。今見ているのは、何?

キッズ(女子) : 綿棒です。

大村正樹

実際に見てみてどう?

キッズ(女子) : 色々な線みたいなものがグチャグチャしてて、ちょっと気持ち悪いです。

大村正樹

これは予想していた映像だった? それとも予想外だった?

キッズ(女子) : ちょっと予想外です。

大村正樹

拡大すると不思議なものが見えてくるよねぇ。それでは来週も引き続き、大公開の続編です。お楽しみに!