こころのビタミンタイム
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2009年09月24日
9月24日ご紹介

(茨城県水戸市・みわひめこさん)

私の住む茨城は、北海道や房総ほど話題になりませんが、
サンマ漁の季節、結構水揚げがあります。

今はひたちなかとなった父の実家は、
『那珂湊』の漁港の前でした。

実家は水産加工業を営んでいる関係で、
漁港の人たちとも知り合い。

私が小学生だった頃、秋のある日、伯父さんに
「船着き場行ってサンマ買って来い!」と言われ、
ポリバケツと100円玉一個持たされて、
船着き場へ行きました。

強面の漁師さんばかりの船着き場に行くと、
「ああ、(伯父の名前である)ヨシロウさんのとこのだな!」
と言われ、ポリバケツに水揚げしたばかりのサンマを
縦にボンボンと、都合30本ほど入れてもらったでしょうか!

「あの・・・お金」と言うと、「駄賃だ、とっとけ!」と、
タダでサンマを貰って戻ってきました。

帰りは那珂湊から水戸まで、そのポリバケツに貰った、
サンマに塩を振られたものを自宅に持って帰りました。

バスの中がサンマの匂いで臭くなってしまいましたが、
何しろ那珂湊からのバスだと40年前はそんなの当たり前で、
まだ車内に車掌が乗っているバスも残っていた頃で、
「良かったな!サンマか、気をつけて持って帰れ!」
と言ってもらえました。

父の実家は海水浴の季節に行くと、おやつはいつも『カツオの刺身』、
そして秋は『サンマの刺身』、冬は『干し芋』でした。

伯父さんは、これを肴に昼間から酒を飲んでいましたが、
今はお墓の中。

昭和の懐かしい思い出です。

子供にとっては、とんでもないおやつでしたが、
今思うと季節感満載の良い物を出してもらって
いたんですよねえ。
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年09月24日 10:56

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