2009年06月14日

粋と粋 <担当★鈴木びん>

昨日、他局のラジオで杉浦日向子さんの
生前の講演会の模様を再放送を流していた。

私も「風流江戸雀」のようなほのぼのとしたものから
「百日紅」のような背筋が寒くなるようなものまで、
彼女の作品で江戸の世界を堪能させて頂いたひとり。
若くして亡くなられのは残念だったが今も根強い人気がある。

彼女の講演テーマは、「江戸と上方の違い」だった。

同じ「粋」という字を書いても
東京(江戸)では「いき」と読み、
大阪(大坂)では「すい」と読む。

負けるけんかと分かっていても挑むのが
江戸っ子の粋(いき)で、
負けそうなけんかには見栄だけで突撃しないのが
上方人の粋(すい)。
どちらがスマートかは意見の別れるところだろう。
自分はどっちのタイプかなと思ったりもするが
結論は出ない。と言うかどちらにもなれそうにない。
「すい」は「吸う」につながり、
「いき」は吐く「息」につながる。
吸って貯蓄するのが関西流なら、
吐いて消費するのが東京流なのだとか。
杉浦さんの話は実に興味深かった。

この話を聞きながら浮かんだのが、郵政社長の続投問題。
鳩山さんは江戸っ子で西川さんは上方人。

鳩山さんは地盤こそ福岡に置いているものの、
生まれも育ちも東京の真ん中の大豪邸。
言ってみれば殿様のようなお家柄。
東京都知事にチャレンジしたこともある。

西川郵政社長の続投問題では
一歩も引かぬけんかに啖呵を切って挑んだものの、
党内や公明党からも序々に外堀を埋められ
辞表提出に追い込まれた。
最初から勝てるけんかとも思えなかった。
負けるけんかと分かっていても引けぬ性分だったのか。

これも杉浦さんの言葉
「江戸っ子は宵越しの銭は持たねえ」
という言葉は金にきれいだと解釈されがちだが、
そうではなく
「金(かね=きん)なら持ったままにするが、
銭ごときなら使っちまう」
という意味だそうだ。

崖っぷちの麻生内閣の閣僚ポストなんざ
「宵越しの銭」程度のものだったのか?
迫る総選挙に生き残るという金を掴むための
負け戦と揶揄する声も聴こえてきそう。

ちょうど1年前、死刑廃止論議の最中に、
当時の鳩山法務大臣に「高木美保クロストゥーユー」に
出演して頂いた。
あのときは顔を充血させながら、
法治国家の大事さを熱く語ってくれた。
恐らく表裏は無い人なのだろう。

今回の騒動の裏を詮索するのは
江戸っ子ならば「野暮」だと言われるのだろうが、
私は元々野暮な田舎の奈良っ子(大和っこ?)
なので気にしない。
その奈良の、私の隣町で生まれ育ったのが、
郵政の西川社長。
地元の名門高校を卒業し
大阪大学から住友銀行という関西財界の
王道を歩んできた「根っからの大阪商人」。

生き馬の目を抜く金融の世界を生き抜いてきた人が、
時の総理に「頼むぞ」と言われただけで
憂国の士に変身するとは思えない。
今回のバトルがもし負け戦になると分かっていたら、
「引き続き責任を果たす」なんていう
骨っぽい言葉は出ていたのか。
勝ち戦の担保ありが透けて見える気がするのは
野暮天の詮索なのか?
でも負ける勝負をしないのはビジネスマンなら鉄則のはず。

これだけは言える。
鳩山さんから「粋(いき)」は感じないし、
西川さんからも「粋(すい)」は感じない。

「いき」や「すい」が分かっているのは町民や商人。
庶民の声を聞かずに、「国民の皆様」と言い続けているのは
「粋」でも無ければ「粋」でも無い。
「野暮」ですら無く、単なる「処世術」と呼ぶ。 

鳩山邦夫さんは辞任にあたって西郷隆盛の言葉を引用した。
自らを、維新の志士に例えて見せるかのようだった。
勝海舟は「氷川清話」の中で、
江戸の無血開城を成し遂げた西郷との会談を振り返り、
恭順の意を示せなどの野暮な要求を一切せず
敗者である幕府側にもきちっと敬意を払いながら
「いろいろむつかしい議論もありましょうが、
私が一身にかけてお引受けもす」と答えた西郷の胆量を
「おれだって多少の権謀を用いないこともないが、
西郷の至誠は俺をしてあい欺くことができなかった」
と最大級の賛辞を送っている。

「至誠」を大辞林で引いてみた。
「この上無く、誠実なこと」とある。
委員会の後、包帯を巻いた手で歩み寄り
握手を求めた鳩山さん。
突然の握手に驚きながら応えた西川さん。
とても至誠が通じたとは思えなかったが。

最後に冗談。
少なくとも至誠と胆量の人、西郷どんが総理だったら、
総理のぶら下がり会見で若い記者をやり込めてみたり
アイドルタレントを「最低の人間だ」と言ってみたり
面識も無い記者に「あなたとは違うんです」と捨て台詞を吐いたり
なんて事は絶対しなかったんだろうな。


※ 「クロストゥーユー」でも触れたのだが、
それにしてもこの郵政問題。実にややこしい。
「かんぽの宿」の責任問題で西川社長を責めることは、
郵政改革を否定することになる。
では自分はリベラルなのか保守なのか
立ち位置が揺らいでしまう。
政局も絡み過ぎて、善悪の線が引きにくい。
日本人のもっとも苦手とする話なのかもしれない。
鳩山さんが辞めたことで政局としては面白いが
政治としては何の解決にもいたっていないのは確か。
原因は当然マスコミにもある。
あー頭が痛い。

        鈴木びん

投稿者 文化放送報道部 : 22:16

2009年05月31日

一応、横浜在住なもので<担当★鈴木ビン>

にわか浜っこになって早や15年。
366万人のひとりとしては行かねばということで
横浜開港博記念式典の取材に行ってまいりました。

開港博もインフルエンザの影響が相当出たが
今日はマスク姿もほとんど無かった。
手を消毒しているもほとんど見かけずで
消毒液も何だか寂しそう。

手洗励行.jpg

エコイベントでは、紙皿もゴミになるので
リユース食器が主力になりつつある。

リユース.jpg


そして、いよいよ式典開会。

VTRで横浜の歴史が紹介されたが
[関東大震災で3万人以上亡くなっている」
「横浜大空襲でも数千人が亡くなっている」など
詳しく知らなかったこと多し。
「山下公園は大震災をきっかけに生まれた」
「戦後は米軍に接収されていた」など
いろいろ勉強になった。
こういうVTR、結構好きなんですよ。

それにしても司会の露木茂さんの
「では、市民のみなさん!みんなで横浜市歌を歌いましょう」
にはちょっと焦った。

知っているはずが無い。
横浜生まれの人は知っているのだろうか?
と思った瞬間、隣に立っている男性が、
つぶやくように歌っているではないか!
横浜市の職員だろうか?
それとも市民で歌えないのは私だけなのか?
浜っ子では無く奈良っ子である事がばれてしまうのか!

と思った瞬間、曲は終わり安堵の胸を撫で下ろした。
というのは冗談だが、
隣の人が歌っていたのは本当(結構若い人)
ちなみに作詞は森鴎外なんですね。

さて本式典では
いつも能弁な中田市長が、
とても緊張していてカミカミ君に。
前には数千人の市民、
右斜め後ろは三権の長や各国大使。
左斜め後ろは天皇、皇后両陛下
とくれば、緊張しない方がおかしいです。
人間的でよろしいのでは。

麻生総理もやや緊張気味。
横浜市議会の議長だけが
微塵も緊張を感じさせない挨拶で興味深かった。

それにしても天皇陛下がとてもお元気そうで安心した。

さて圧巻だったのは
宮本亜門演出のオリジナルショー。

「ビジョン ヨコハマ」というタイトルで
横浜の歴史をひとりの女性の生き方を通して
振りかえるというストーリー。

ちなみにイベントのおまけみたいな学芸会ではない。
さすがに宮本亜門。
スクリーンの映像と
舞台の俳優たちの動きが完全にブレンドし
黒船来航のシーンや街が成長していく様子
震災、戦争、戦後の復興まで
野毛の大道芸や市民の踊りにとすごい迫力。
100周年の時もこの舞台を
踏んだという草笛光子さんの名演もあり、
谷原章介さんや飯島直子さんらの
熱演もあり(みなさん横浜出身)。

最後はスポットライトを浴びて
やはり横浜出身の「ゆず」が登場し大絶叫の生ライブ。
世界的バイオリニストの千住真理子さんもコラボし
興奮のるつぼの中、フィナーレへ。

フィナーレ.jpg


これで盛り上がらないはずがない。
しかもご退席の時に
皇后陛下が貴賓席から身を乗り出さんばかりに
ステージや客席に手をお振りになるではないか!

すると天皇陛下も満面の笑顔で
会場中に手をお振りになり会場は大興奮!!
驚いた。

ずっと2人で手を振り続け、
両陛下とも席をお離れにならない。

さらに、ゆずも軽くお辞儀したあと
両陛下に大きく手を振って答えはじめた!
何だかすごいことになってきた。

せきを切ったように
ステージ上の人たちも客席も、
貴賓席に手を振リまくり。
観客も出演者も両陛下も
みんなで手を振るコラボレーション!

各国政府の関係者も招かれていたが
日本を観る目が変わるのでは無いかと
思わせるくらいのすごい光景。
両陛下もとても楽しそうでいらした。

とにかくみんなで手をふって興奮は最高潮に達し、
ステージは幕を下ろしたのだった。
正直言ってここまで盛り上がるとはびっくりした。
お金を払いたい気分だった。

イベントものの取材では
マスコミ席の一角だけが能面みたいな集団に
なっているのが嫌で
いつも、ひとりで拍手したり手拍子したりして
周りの記者さんたちから
白い目で見られることが多いのだが
今日は隣にいたNHKのディレクターらしき女性も
一所懸命拍手していたので気が楽になった。

さて無事、式典もイベントも終わった。
ちゃんと録音もできていた。
昨日までの雨風はうそのように
空は好天、風の吹き具合も最高だ。

横浜の町.jpg

北島康介選手がいれば間違いなく
「チョー気持ちいい~」
と叫んでいたに違いない。
絶対、叫んでいると思う。

このまま何時間でも
散歩してていたい気分だったが、
この後、会社に戻らねばならないため、
私は横浜名物「ミルクうどん」をかけこむと
地下に潜り、みなとみらい駅に消えたのだった。

「チョー悲しい」

あっそう言えば......
肝心の「横浜開港博」にはまだ行ってません!!


               鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 20:20

2009年05月11日

訃報が続き......<担当★鈴木>

著名人の訃報が続く。
今日は
「津軽海峡冬景色」や「時の流れに身をまかせ」などで知られる
作曲家の三木たかしさんが亡くなった。

7年前のこと。
私が野球解説者の豊田泰光さんの番組を担当していた関係で、
豊田さんに連れられて、「吉田正さんを偲ぶ会」にお邪魔した。
吉田さんは「寒い朝」「いつでも夢を」などの作曲で
知られる昭和歌謡界の大御所中の大御所。
豊田さんと吉田先生は茨城の同郷で、
豊田さんは西鉄時代に吉田メロディで
歌手デビューしたこともある!

歌謡界の重鎮たちが勢揃いしていて気後れしてしまったのだが
そんな中、豊田さんに紹介されたのが三木さんだった。
物腰の柔らかな紳士で
「スター誕生」の審査員をされていた頃と変わらない
万年青年の雰囲気。

すぐに番組のゲストでお越し頂いた。
三木さんはギターを手にスタジオに現れて
代表曲の「つぐない」や「時の流れに身をまかせ」を
弾き語りで歌ってくれた。
感動で鳥肌が立った。

三木さんは、番組の中で
1995年のことを振り返った。
タイで暮らすテレサ・テンさんの体調が
良くないことを聞き、
励ます思いで彼女のために新曲を作曲したのだが
完成したその日に彼女の訃報が届いたという話を
話してくれた。
「もう少し早く曲が完成していれば
彼女は死なずにすんだのでは無いかと今も思う。
間に合わなかったことが悔しい」と
話していた表情が印象深い。

放送後、
「リスナーの人達の作った歌詞に即興で作曲して
弾き語りで歌う番組などできれば良いですね」と
話してあっていたのだが、
私も報道部に異動になり
計画もついえてしまった。

その後、ご本人に直接お目にかかるチャンスは無かったのだが
年賀状のやり取りだけは続いていて
年の始めに、細いペンで大きくしっかり書かれた
三木たかしという名前を目にするたびに
弾き語りの番組をいつか実現したいなと
年始になると思い出してはいたので残念だ。

歌手や作曲家らの訃報の度に
三木さんは必ず律儀に病床からコメントを
マスコミに向け発表していらしたが
あの時受けた実直な人柄を思い出した。

先日、清水由貴子さんの自殺も報じられたが
清水さんは私も中学生時代夢中になって観ていた
「スター誕生」の出身。
※ちなみに作曲はスタ誕の審査員だった三木たかしさんだった...
清水さんの死は老人介護の問題に焦点をあてる
非常に重要なニュースだったと思うのだが
すぐ豚インフルエンザの問題が浮上して
何となく人の記憶から遠ざかってしまった。

新型インフルエンザと言えば
先週末、私が高木美保さんの相方を務めている
「クロストゥーユー」。
8時台のヒトチャットというコーナーは
私が構成を考えているのだが
実は取り上げようと思っていた2人の人物を
ほとんど紹介できなかった。

なぜなら当日の早朝に大阪の高校生2人と
教師の新型インフルエンザ感染が確認されて
その報道に時間を割いたから。
報道マンとしては何をさておきこのニュースなのだが
番組人としては、自分の語りたかった話を紹介できす
無念の思いもあるのでブログにて少しリベンジ。

番組でじっくり振り返りたかった2人とは
ご存知忌野清志郎さんと伝説の棋士藤沢秀行さん。

忌野さんについては太田アナウンサー曰く
「ゲストでお越し頂く度に
ギターをいつも胸に抱いた姿が印象的だった」とのこと。

ギターを離さないアーティストは乱暴だが大きく2つにわけられると思う。
アルフィーの坂崎さんのように
明るくサービス精神が満点で歌いまくるためにギターを持つタイプ。
一方、ギターを拠り所にしないと落ち着かないシャイなタイプ。
忌野さんから受ける印象は典型的な後者のものだったそう。
通夜でも関係者が一様に「無口でシャイな人だった」と
語っていて改めてなるほどと感じた。

忌野ファンは私を遥かに凌駕する人が数あまたいるので
偉そうなことは何も語れないが、
高校時代に「トランジスタラジオ」がヒットして
自分も真似して内ポケットにいつも携帯ラジオを入れて
授業中こっそり聴くようになった原体験がある。
8年後にラジオ局に入社してしまったものとしては
やはり感慨は大きい。

私がデジタルラジオで担当している「シネマンボ」では、
近々、「忌野の出演した映画」特集をしようと思う。
近作でも「さくらん」や「たみおのしあわせ」など
2000年以降、いろんな映画に登場しているのだが
ステージではスーパースターの忌野さんが
驚くほどの脇役に徹しているケースが多い。
彼の素顔は、ステージよりも
スクリーンに隠れているのかも知れない。

一方、しゅうこう先生こと藤沢秀行さんの訃報が
あまり大きく報じられなかったことに
納得できない方は多いのでは。
華麗な囲碁と破天荒な人生。
酒と博打と浮気三昧。
借金取りに追われながらの対極。
アル中を克服しては掴んだビッグタイトル。
自宅を忘れてしまい愛人宅から帰れなくなったエピソード。
一方、来る者は拒まず日本だけでなく中国、韓国で
惜しまず多くの弟子を育て続けた器の深さ、大きさ。
中国、韓国でも有名な存在で鄧小平とも対談したことも。
しかし酔っぱらって鄧小平に絡んだため
対談が打ち切りになった底抜けの破天荒さ。
こんなドラマティックな人生があろうか。

一方
トキの飼育一筋に生きた近辻宏帰さんの訃報も伝わった。

人の一生を振り返ることは
自分の人生を見つめ直す事だと思う。
先述した方達のような
太い人生を生きるパワーは無いが
みなそれぞれに道の後ろや先を見ながら暮らしているのだ。

ORANGE RANGEの「花」という曲があるが
私は恋の歌というより人生の歌と解釈している。
散ることを受け入れて一生懸命生きるのだ。
ニュースデスクとしても
ヒトの有り様に思いを馳せながら
原稿を書きたいと思う。

桜は散ったが、ひまわりが開き始めた。
人生は続くのだ。

合掌


追伸

このブラグを書いたのは昼過ぎだったのですが
3時を過ぎて民主党・小沢代表の辞任の速報が
入ってきました。

与野党も街の声も
「説明責任を果たしていない」という声が多かったようですね。
党首討論目前に逃げ出したと言われても仕方の無い
小沢代表の行動に是は全くありませんが、
一方で、今回の西松建設の問題はなぜ起きたのか?
問題の本当の根っこはどこにあるのか?
検察との確執の意味することは何なのか? 
受け止める我々にも「理解責任」があったような気がしてなりません。
この騒動は、当然与党にもはねかえってくると思うのですが
なぜ強気でいられるのかが謎でしようがありません。
本当に永田町言語は理解不能です

鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 12:19

2009年04月28日

「ブッシュ」を観るとアメリカが見える?<担当★鈴木びん>

昨日、オリバーストーンの新作映画
「ブッシュ」の試写会を観た。
原題は「W.」という。
ブッシュ(George Walker Bush)の
ミドルネーム「ウォーカー」を意味する。
ダブリューではなく、
テキサス訛りで「ダブヤ」と発音するそうだ。

生ブッシュを最後に見たのは
去年夏の洞爺湖サミット。

フランスが、シラクからサルコジに。
イギリスが、ブレアからブラウンに。
ロシアも、プーチンからメドベージェフに
首脳が代わって初めてのサミット。
いずれも前任者より小柄な首脳だったので、
ブッシュ大統領がやけに大柄に見えた。
何だかニヤニヤし続けている人だなという印象。
記者の質問に笑ってみせたり
露骨に嫌そうな顔をしてみせたり、
嫌そうな顔をしたときの記者の反応を
楽しんでいるかのようにも見えた。
緊張もあってか表情に乏しい福田さんと並ぶと
余計に際立ち、
ずいぶん表情豊かな人物(=ご機嫌オヤジ)
という印象は強かった。

オリバーストーンと言えば、
「JFK」「ニクソン」に続いて
大統領シリーズの3作目となる。
政治映画が好きな人だが、
「JFK」がクリントン政権誕生の
遠因になったと言う人がいるくらいだから侮れない。

パパブッシュのコネでエール大学に入学、
パパブッシュのコネでハーバード大学にも入学。
パパブッシュのコネでいろんな仕事に就くがどれも続かず
はめを外して留置所に入れられるがパパブッシュのコネで釈放
さらにパパブッシュのコネで徴兵逃れと、
パパのコネエピソードのオンパレード。

かと思えば、
学生時代から異常なまでの記憶力を見せつけたり
パパブッシュの大統領選で突如敏腕ぶりを発揮したり。
親の血を受け継いでいるのかいないのか不思議な人物。

議員の世襲問題がうんぬんされている中だけに
妙にリアリティがある。

一方で、パーティーで知り合った
図書館司書の女性を妻(ローラ夫人)にしたり、
親の反対を押し切ってテキサス州知事に立候補し、
下馬評を覆して当選してみせるなど
本当に面白い人生を歩んでいる。

みなさんご存知の、
スナック菓子を喉に詰まらせて死にそうになったり、
熱烈な野球ファンだったり(アメリカのインテリには珍しい)
エピソードも出てくる。
そういう人間くさいところも描いているのが面白い。

「ニクソン」では、
悪の権化みたいに思われていたニクソンの
人間としての苦悩を描いたオリバーストーン。

今回も親子の葛藤を描いているが、
それでもやはりどっかお馬鹿な感じが
漂ってしまうのは監督の作為か、ブッシュのキャラクターか。

オリバーストーンはブッシュという人物を
どう描こうとしているのかも興味深い映画だと思う。
もちろん今回も相当のデフォルメがあろうかと思うが。

ちなみに、ブッシュとオリバーストーンは
同じ1964年にイェール大学に入学している!
その辺も頭に入れつつ観ると、
監督はブッシュにどこか愛着を持っているようにも
見えてくるから面白い。

似てるか似てないかは映画の本質とは違うとの
向きもあろうかとは思うが、
リチャード・ドレイファスのチェイニー副大統領は激似。
タンディ・ニュートンのライス国務長官も雰囲気が出ていた。
ところが、ローブ次席補佐官や
ラムズフェルド国防長官はまったく似ていなかった。

監督は、
ブッシュだけはあまりに知られすぎているので
似せる事に集中したみたいだが、
基本的には
「雰囲気が出ていれば良い」
くらいの認識だったみたい。

先日公開された映画「フロスト×ニクソン」も、
役者2人がびっくりするくらい本人と似ていないのに、
映画の後半になると、
完全にフロストとニクソンにしか思えなくなってくる。
これも映画のマジックというか役者の力というか。

ちなみにブッシュ役のジョシュ・ブローリンの熱演は見もの。
われわれラジオの人間は、
首脳たちの音声も耳で聴くことが多いのだが
実にリアルにブッシュ語を再現していると思う。
ぜひご覧あれ、いやご一聴あれ。

それにしても、
イギリスと結束を誓い、フランスを警戒し、
ドイツの動きを注視しつつ意外なロシアの反応に
驚くブッシュ政権の面々たち。
私の記憶では「日本」という単語は一度しか出てこない。
しかも付け足し程度で。
この映画を観てしまうと
小泉総理や麻生総理が連呼してきた
「日米同盟」という言葉がとても虚しく響くのです.....

※映画「ウォッチメン」では、「時代は変わる」
今回の「ブッシュ」ではエンディングテーマで
「With God on Our Side」. が流れていた。
今、アメリカはとてもボブ・ディランを欲しているのかな。

さて、この「ブッシュ」は5月16日の
シネマンボ(ユニークザレディオで午後10時から)でも
じっくりご紹介します
こちらも是非、ご一聴あれ!

          鈴木びん

投稿者 文化放送報道部 : 14:59

2009年04月10日

ご結婚50年<担当☆鈴木びん>

今日、天皇皇后両陛下がご結婚から
50年をお迎えになりました。

文化放送報道部は
21年前の即位の礼で大活躍した高橋民夫記者と
平成が始まった頃、まだ小学生だった
吉野アイコ記者が皇居に取材に向かいました。

結婚50年に際して臨まれた記者会見は
30分以上に及んでいます。
私はその会見の録音テープを今日全て聴きましたが、
涙腺がゆるみがちでした。

先日の結核告白もそうでしたが、
今回も
「不況の中、祝って頂いて申し訳ない」という言葉や
戦争の巻き添えで亡くなった沖縄の人たちへの思いなど、
宮中で生きてきた方がなぜここまでに
繊細な心配りに溢れた言葉を紡ぐことができるのかと
驚異にすら思えました。

宮内庁の職員が書いたものではない
自身の体から搾り出すように溢れる言葉。
最後は妻である皇后陛下への感謝と国民への感謝で
感極まりながら、言葉を締めくくられました。

美智子様が電話で結婚を承諾してくれたときの嬉しさを語り、
結婚後は「苦労をかけた」「努力してくれた」と何度も繰り返し...
特にこの何年かは
自分自身の言葉で語ることに一層注力されているように
感じます。心で語るから心に響きます。

そんな天皇陛下の言葉を
「一度も結婚して良かったと思わなかったということではありません」
と包んで、陛下や記者たちに笑いをもたらす
皇后陛下の鮮やかなウィットにも感動。

この会見は
「陛下」の記者会見であることにとどまらず
1組の夫婦が50年連れ添うことの深さを
感銘させられる名会見だったと思います。

今でも21年前の即位のパレードのことを思い出します。
まだ新人アナだった私は
後に毎日通勤(!?)することになる国会議事堂の正門前で
拙い実況をしました。
お二人を乗せたオープンカーがゆっくりとやってきて
沿道の大歓声の中、皇后陛下と眼が合った気がしました。
まだ青二才だった私は緊張で全身に電気が走りました。


先輩の太田英明アナウンサーは
別の場所で、やはり沿道実況していたのですが、
パレードの車列が去った後、
お二人が向いていた方向を向き直り
驚愕したそうです。
太田さんは日差しの強さに眼を開けていられなかったのです。
そして驚くべき事実に気が付きました。

天皇・皇后両陛下も
強い日差しで眼を開けていられないくらいの
まぶしさだったはずなのですが、
それを周囲にも沿道の人たちにも全く感じさせず、
眼を見開いて笑顔を絶やさず
沿道の人たちに一生懸命手を振り続けていたのです!!

お二人にしか分からない
周囲の誰も気が付かない苦労の一端を
感じさせるエピソードだと思います。

新潟中越地震の際、
小泉総理大臣は作業服姿に身を包み
政府関係者一行とともに被災地に専用機で降り立ち
駆け足で被災地視察を行うと
慌しく政府専用機でさっそうと帰路につきました。

一方、天皇・皇后両陛下は
避難所の体育館に向かうと
靴を脱いで床に上がり
しゃがんだり、膝を折って座ったりしながら、
打ちひしがれた子供たちやご老人たちに
笑顔で声をかけ、手を握り続けていました。

総理は多忙の身
体育館に上がる時間も無かったのでしょう。
言いたいことはそういうことではなく
どちらが本気で被災者を心から心配しているか
どちらが本気で被災者をいたわろうとしていたか?
心があるか無いかということ。

お2人には心があるのです。
あの姿をもっと報道すべきだったのでは無いか
と思うのです。

国民とともにあるというのはどういうことなのか?
2人の姿に何を学ぶべきなのか?
学ぶべきは政治家であり、マスコミです。

決して口にはお出しになりませんが、
政治家やマスコミのあざとい姿を
両陛下は見透かさしておられるような気がしてなりません。

記者会見で必ず
社会情勢への憂慮、
国民生活への心配を口にされる両陛下にこそ
真のジャーナリスト魂を感じてしまうのは
私だけでしょうか?

          担当 鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 19:16

2009年03月26日

放送に間違いは大敵!? <担当★鈴木びん>

毎日のようにニュース原稿を書いていると
1年に何度かどきっとする原稿に出会う。

今日のニュースパレード2番目のラインアップに、
平田財務副大臣が保有株を大量売却していたニュースを置いた。
ちなみに平田副大臣の株売却額は6億1600万円だった。

そして6番目のニュースは、八百長疑惑記事に伴う
大相撲協会VS講談社の判決。
相撲協会が勝訴し約4300万円の賠償が命じられたが、
原告の請求額は6億1600万円だった……

これはかなり嫌な数字の偶然だ。
1億や3億といった大雑把な数字ではあり得るが、
ここまで大きな金額の下の桁まで重なることは余り無い。

しかも生放送が終わり
玉川美沙さんの陽気な声が再び聴こえ始めてから
スタジオの中で2枚の原稿を並べてにらめっこしている
高橋小枝子キャスターからポツリと
「どっちも6億1600万円って何か変じゃない?」
と言われても時すでに遅しなのである。
かなり心臓に悪いのである。
書き間違えちゃったかもと嫌な汗をかくのである。

いつもはみんなで放送内容のミニ反省会をしながら
スタジオからのんびり歩いて報道部に戻ってくるのだが
今日は全員を捨て置いて走った。
1人駆け足で報道部に戻り即検証作業。
現場記者に確認し、通信社の原稿も重ね合わせた結果……
どっちも6億1600万円だった!
焦ったぜ、まったく!

なぜ本番前に気づかなかったのだろう?
何度原稿を見直しても注意力には
ブラックスポットがあるものだ。
だって人間だもの(あいだみつを風)

ところが、その1時間後
私、鈴木ビンは脅威の注意力を発揮した。

午後6時過ぎのことだった。
ちょっと離れたモニターから
竹内アナと石川アナの声が聞こえてくる。
「電リクときめき倶楽部」が
かすかに流れる中、
私はもくもくとニュース資料の整理に
精を出していた。

竹内さんの曲紹介がかすかに聞こえていた。
言葉の内容までは聞き取れないほどの
音量だった。

字で表現すると

ク☆フ・☆チャ☆ドでア☆☆ー☆ースタ☆ディ☆グゼ☆ 
どうぞ!♪♪♪♪♪♪♪♪

みたいな感じかな

しかし、次の瞬間、
私の耳は脅威の感度でその音を捉え
阿修羅のごとく立ち上がり
ゴジラのごとく咆哮していた.

「この曲、アイソーハースタンディグゼアと違うやん!!!!」

クリフリチャードとビートルズは全く違うアレンジなので
分かりにくいが違うものは違うのだ。

再び走った。
世界最速のボルトより速く第1スタジオに走った。
20メートルほどだが走った。
そして息を切らしながらまたしても叫んだ。

「これアイソーハースタンディグゼアと違うやん!」
「えっ!じゃあ何という曲ですか?」
「えーと。『ビートルズの別の曲』です」

曲名が浮かばないので説得力が無かった

しかし、どこからともなくおずおずと
2人3人とスタジオに集まり始めた。
みな番組スタッフでは無い人たち。
一様に何かを訴えかけたそうだ。
口々に小さくつぶやく。
「あの〜これアイソーハースタンディグゼアと
違うと思うんですけど」
弱気なアシストだがうれしかった。
ところが、私を含めて全員曲名を思い出せない。
中途半端な記憶力で主張するとは
ビートルマニアがいたら絶対叱られる展開だ。

しかもCD再生機でかけるために
アナログレコードからダビングしており
レコードジャケットも確認できない。
やむなく階段を駆け上がりCDルームに向かった。
感知力はあっても記憶力は弱い私。
チューボーの頃から33年聴き続けてきたビートルズの
曲名が浮かばないなんて、何ということだ!

その時、報道部の良心、五藤デスクの声が
私の背中に飛んだ!

「これ『ラバーソウル』に入ってた曲だ!」

さすがだ。
さすがに三木武夫総理の番記者も務めたこともある
ベテランデスク。
普段は物静かでも、ここぞという時に頼りになるのだ。

しかし「ラバーソウル」には入っていなかった。
泣けた。

しかし、なぜかその瞬間
神の啓示のように私の海馬が急に働き始めた!
「ア・ハ−ド・デイズ・ナイト」のラストを飾る
「アイルビーバック」だ!

そして、再びに1スタに駆け下りた。
膝が痛い。
ところが番組スタッフは一足早く
地下のアナログレコード棚に駆け下りて
クリフ・リチャードの「アイソーハー~」を
捜索し始めていた。

確かに、リクエスト曲である
クリフ・リチャードの「アイソーハー~」を
至急探しなおすことが大事であって
間違えてかけた曲の正式タイトルが
分かっても番組には何の関係も無いのだ。

ふと冷静になった。
なぜ番組スタッフでも無い自分が
CDルームにいるのか?
私は誰?ここはどこ?状態だった。
すぐ熱くなる性格だから、
6億1600万円の偶然にも気がつかないのだ。

クリフ・リチャードの「アイソーハー~」は
無事8時台でかけ直しと相成った。
「いつも現場に駆けつけるのが早いビンちゃんに
指摘されました」と放送で竹内さん真紀ちゃんに
うまい比喩でほめて頂いた。恐縮する。

音楽番組担当アナである竹内さんは
一年中曲紹介をしているので
こういうご愛嬌もあるのだろう。

ちなみに過去の竹内アナの曲紹介で
一番お気に入りなのは

「それではお届けしましょう!
ロビンソンの新曲でスピッツ!!」

というもの

いい声で朗々と間違えられ
さわやかな余韻すら残す珠玉のミスで
人に話すと受けるので今でも使っている。

かくいう私もスポーツアナ修行の時代
「ぼてぼてのショートフライだ!」と叫んだ事が
あるので他人の事は言えない。

音楽やスポーツでは珍放送もご愛嬌だが(自分で言うな)
ニュースの場合はそうはいかない。
結構神経を使うのだ!
えっ、そんな風には聴こえない?


   高木美保さんとの番組ももうすぐ2年目に突入
   シネマンボも新装開店する鈴木ビンでした。

投稿者 文化放送報道部 : 23:38

2009年03月11日

金賢姫さんとチェ・ジウさん <担当★鈴木ビン>

今日は私、鈴木ビンはデスクでした。
らち被害者、田口八重子さんの長男・耕太郎さんと
八重子さんの兄である家族会の飯塚繁雄会長が
金賢姫元工作員との面会に臨みました。
文化放送も取材のため高尾記者を急きょ韓国・釜山に派遣。

高尾記者の携帯電話はローミングをしていないにも関わらず
電話も携帯メールも普通に使えるとの連絡。
玄界灘を越えて日本の中継所の電波が釜山まで
飛んでいるのでしょうか。
改めて韓国がいかに近い国かということを実感。
とは言いつつ、我々が知らぬうちに国際通信扱いになっていて
月末に数万円の請求書が届いてしまう危険性もあるので
皆さんはご注意を。

面会の具体的な日時が決まったのは今週の月曜日。
韓国第2の都会とはいえ航空便もホテルもソウルの
ようには行かず、急な予約には苦労したようですが、
無事中継を終えました。
テレビを観ていたら、映ってる映ってる!黒マイク。
健司と宏枝の22センチのマイクが玄界灘を越えました。
釜山の取材報告は明日、高尾記者から詳しくお伝えします。

思えば大韓航空機撃墜事件が発生したのは1987年。
関西人である私が、東京にある文化放送というラジオ局に
就職が決まったころ。周りの友人たちから、
「何で大阪の局に入らへんねん」と裏切り者呼ばわり
されていたころです。
私はあれから平々凡々と過ごしてきましたが、
金賢姫元工作員の人生は違います。

テロリストとして大韓機撃墜事件を起こし、
共犯者とともに服毒自殺を試みるものの自分だけが失敗。
死刑判決を受けるものの特赦がおり放免、そして結婚。
メディアとは距離を置いていた間は、
死亡説やアメリカ亡命説が飛び交っていたものの、
再び世間の表舞台に。
その間、政権も左派政権から右派政権に変わり
翻弄されてきた激動の人生。
しかし今日の面会で見せた姿は、
華奢で変わらず端正な面立ちながら
年齢を経た穏やかさに溢れ、
自分の息子のように田口八重子さんの
長男の耕一郎さんをけなげに抱きしめている一人の女性。
「あんなに会いたがっていた息子さんに、
私が会った事を知ったら田口さんはどれほど喜んでくれるか」
との言葉の意味は重い。
また「私が韓国のお母さんになりますよといっていただき
うれしい気持ちでいっぱいだ」と語った耕一郎さんの一言も
母親を北朝鮮に奪われた人生の数奇さを感じる重い言葉でした。

一方、韓国では、金賢姫元工作員は今でも
115人の命を奪ったテロリストであることに変わりはなく、
今回の面会も冷めた報道が目立つようです。
彼女の人生も置かれた立場もまるで万華鏡のように
くるくる回すと全く違う景色に映ります。

1987年と言えば、この年に韓国は民主化宣言。
今も韓国映画で描かれる事の多い軍事政権下の
暗い重い社会にようやく韓国が別れを告げた年。
そのおよそ2ヵ月後に発生したのが大韓航空機撃墜事件でした。

私はその2年後に、「パンゲア計画」という特番の
レポーターとして韓国の板門店に取材に行きました。
(思い起こせばパーソナリティは今をときめく本木雅弘さん)
ソウルオリンピックの翌年のこと。
あの時の印象は「あーアジアの国に来たな〜」という感じ。
日本とは明らかに違うまだ発展途上のアジアの一国という
空気が充満していて、むせ返るようなパワーを感じたのを
覚えています。

放送時間が迫っているので急いでくれと頼んだら、
タクシーは1時間以上ずっと、猛スピードで反対車線を
走り続けていた事が忘れられません。

「日本人だとばれたらぶたれるぞ」と
さんざん脅かされながら向かった夜の「カラオケホール」。
通訳の学生に無理矢理ステージに引っ張りだされて見渡すと
客席には100人を優に超すお客さん
(もちろん全員、韓国の人)。
思いっきり日本語で演歌を歌わされました。

ところが何と場内から大拍手。
「本物の日本人だ!」と握手攻めにあいました。
衝撃の体験でした。
みんな手の皮が厚く暖かかった。

今日、耕一郎さんと金賢姫氏が抱き合う姿を見て
ふとあの時の思い出が蘇りました。

さて話はいきなり飛んで「冬のソナタ」
(↑飛び過ぎだろ)
釜山で金賢姫が姿を見せた今日、
実は夜の羽田空港到着の便で、
あのチェ・ジウが久しぶりの来日を果たしたのです。
明日の会見は取材します。
今回は日本で放送されるドラマの
プロモーションのために来日したわけです。

私の中では、1987年の韓国のイメージが、
大韓航空機事件の記憶とともに
金賢姫の悲哀に満ちたマスク姿の彼女が浮かぶのと同様、
日本で遅ればせの冬ソナフィーバーが吹き荒れる中
2005年に日韓首脳会談の取材で16年ぶりに訪れた時、
あか抜けたソウルの街に驚いて、
街を飾るチェ・ジウのポスターの中の満面の笑顔が
今も韓国のイメージです。

今日の会見で見せた金賢姫の涙の笑顔と、
羽田空港の降り立ったチェ・ジウの
あか抜けた笑顔を見比べて、
やはり時間の流れを感じるのです。

私の好きな韓国映画に、
「リメンバー・ミー」という映画が有ります。
今では韓国のスターとなったキム・ハヌルとユ・ジテが
世に出た映画でもあるのですが
壊れているはずの無線機を通じて、
偶然同じ大学に通う2000年に生きる青年と
1979年に生きる女子大生が
21年の時を超えて心を通わせる不思議なストーリーです。
かたや現代、かたや戒厳令下。
のほほんとやって来られた我々日本人以上に
政治も経済も大きく変わる荒波を生き抜いて来た
韓国の人にとって21年の時の隔たりは
より大きいのだと思い知らされます。

今日一日、金賢姫とチェ・ジウの笑顔を並べて
眺めいろいろと考えさせられたビンでございました。
どちらも美人やな〜
その話じゃないだろ!!

      鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 23:43

2009年02月24日

すいません、外れました <担当★鈴木ビン>

申し訳ありません、外れました。
日本時間の昨日発表されたアカデミー賞授賞式で
見事、日本の「おくりびと」が受賞しました。
映画の質の高さは改めて説明するまでもありませ
んが、日本の死生観が外国人に評価されるとは思
っていませんでした。私の力不足(!?)でございます。
滝田監督も受賞後の会見で話していましたが、まさに
「映画は言葉を超える、国を超える」ことを証明した
わけです。

他のノミネート作は
どれも社会問題、テロ、戦争などがテーマでした。
「おくりびと」は政権がブッシュからオバマに交代し、
対立から対話の時代にシフトチェンジしようとしている
アメリカの、中でももっともリベラルな集団と言われる
ハリウッドが選ぶにはふさわしい映画だったのかも
知れません。
「癒し」などという言葉も使われていますが、
もっと平たく「社会派映画に疲れちゃった」のでは
ないでしょうか?

本命と見られていた「戦場でワルツを」はイスラエル
映画でありながら、1982年のパレスチナ難民虐殺
事件を描いた実にハードな内容の映画。
ハリウッドはホワイトハウスの対極にあると言われる
ほど強烈にリベラルではあるけれどもユダヤ資本が
中心です。

※100年前はマイノリティと呼ばれたユダヤ系やイタ
 リア系、アイルランド系などが参入できた数少ない
 ベンチャー産業だったわけですね。

だからハリウッドとしては反発はせずとも応援もしづら
かったのでは無いかとも想像します。受賞は逃しても、
自国の歴史の暗部から目を背けなかったアリ・フォル
マン監督の勇気には賛辞を送ります。

この他、私としては、やはり「戦場でワルツを」が「アニメ
ーション作品」だったことが大きく影響している気がして
なりません。もちろん手法としてアニメーションを使った
大人向けの映画ですが、それでもアニメーションの作品
賞は別にありますからね。

なお同じく有力候補だった「ザ・クラス」はカンヌ映画祭を
制しているので、受賞は絶対無いと思っていました。
いわばお約束という感じです。

いろいろとごたくを並べてしまいましたが、基本として
忘れてならないのは外国メディアの評価も高かったこ
とからしても、結局は駆け引きも掛け値も無く、「おくり
びとが一番すばらしい映画だったから」ということだけは
間違いありません。

死を直視するからこそ生きていることの尊さを実感でき
る映画。自分たちの知らない価値観から人は学びます。
欧米人が「羅生門」を観たときも同じような新鮮さに心
打たれたのでは無いでしょうか?

日本らしい精緻で静謐な映画に世界の眼が集まった
ことは日本人としてしみじみ良かったと感じますが、
一方で、例えばモックン演じる大悟が初めて死体
(しかも腐乱死体!)を見た日に鳥鍋に箸をつけられず
且つ広末涼子演じる妻に欲情してしまうシーンは、
人の本質も描きブラックユーモアにも溢れています。
単に美しい映画であるだけなら外国人の胸も打たな
かったでしょうね。

このシーンを観て思い出したのがジョン・アーヴィング
原作の「ガープの世界」。グレン・クローズ演じる野戦
病院の看護婦ジェニファーは瀕死の戦傷兵が勃起
しているのを見て子供欲しさに跨ってしまうという衝撃
のシーン。死に直面すると種の保存本能が働くという
おかしくも切なくたくましい一面がユーモラスに描かれ
ていて秀逸です。

滝田監督の演出や本木雅弘さんの名演は言うまでも
ありませんがおくりびとの隠れた主役は、何と言っても
山形・庄内地方の風景と空気。庄内と言えば、
藤沢周平作品おなじみの架空の藩、海坂藩!
藤沢作品は近年「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」
「蝉しぐれ」「武士の一分」「山桜」と立て続けに映画化
され、どの映画も高い評価を受けていますが、「おくりび
と」もこの庄内地方が舞台。ロケ地誘致のための山形
フィルムコミッションの活躍。山形国際ドキュメンタリー
映画祭の開催。この映画では山形交響楽団も活躍し
ました。
山形は日本の映画の都です。

東京は、石原知事になってから積極的にアピール
するようになったのですが、世界中の映画人から
「世界一、映画ロケの許可が下りない大都市」
とのイメージが昔から定着してしまっているのと
やはり物価、人件費がネックとなって世界の映画人が
ほとんど来てくれません。悲しい話です。

ハリウッドは、近年チェコ、オーストラリア、ハンガリー
などへの撮影所や資本流出が激しく、車産業同様
「空洞化」が進んでいます。景気の後退も受けて、
まさに青息吐息。アカデミー賞はテレビの放映権料で
持ちこたえているので、今年は視聴率回復のため
スタッフを変えて起死回生を狙いました。

サプライズ起用の司会者・ヒュージャックマンは
ハリウッドスターの華やかさ全開で「歌って踊って
司会する」八面六臂の活躍をみせました。
※今一番、旬ですね。

しかし冒頭で、「今年は金が無いのでオープニン
グの映像が作れませんでした」とか「映画製作費も
縮小されているので、今度は『オーストラリア』ではなく
『ニュージーランド』に出ます」などのブラックジョークも連発。
笑えるような、笑えないような感じでした。

最後になりましたが、今年の作品賞は
テロの記憶も新しいムンバイ(昔のボンベイ)を
舞台にした「スラムドッグ$ミリオネア」。
私の好きなダニーボイル監督が監督賞も受賞。
この映画。監督はイギリス人、俳優もほとんどインド人。
イギリスやインドは自国で撮影したり自国のスタッフを
使うと税制が優遇されるので起用にはそう言った背景
もありそう。もちろん人件費も違いますしね。

アカデミー賞は基本的に
「アメリカの映画人が選ぶアメリカ映画の賞」のはずなので
アメリカ人にしてみれば国際化だと喜んでばかりも
いられず、アメリカ産業の空洞化をまざまざと見せ付け
られた今年の授賞式でした。

一方で、故ヒース・レジャーの助演男優賞受賞も
ジェリー・ルイスの元気な姿も印象的。
華やかだけで無く、暖かさを感じられるのがアカデミー賞
授賞式の最大の魅力です。
アカデミー賞授賞式自体が、一編の映画のように
ドラマが綴られていくのです。
そんな壮大な受賞式の中の一瞬でも「つみきのいえ」
の加藤監督や「おくりびと」の滝田監督、本木さんたちが
全世界の映画ファンが見つめるスポットライトを一身に
浴びたことは日本人にとってやはり嬉しいことです。

日本のメディアは「映画の金メダルを獲った!」と
ひたすら滝田監督やモックンらを追い掛け回すの
では無く改めてこの映画を見直して、
なぜ世界で評価されたのかを問い直すことの方が
大事な作業ではないかと思います。

今回も「おくりびとが外国語映画賞」一辺倒で
「スラムドッグ$ミリオネアが作品賞」に全く
触れていない日本のメディアも散見されました。
まったくもってアカデミー賞の本質を理解しておらず
腹立たしい思いです。

ちなみにこの賞はあくまでも「外国語映画」であって
「外国映画」では無いんです。ビミョーですよね。
去年は、エジプト警察の音楽隊がイスラエルで
迷子になり地元の人々と触れ合う「迷子の音楽隊」
という素晴らしいイスラエル映画が、セリフが英語
だからという理由でノミネートもされず、世界中の
映画ファンが
「イスラエル人とエジプト人がしゃべるんだから
拙い英語で会話するするのは当たり前だろ」と
怒りのツッコミを入れました。
このように、アカデミー賞にも改善点、矛盾点も
多く決して絶対無比では無い事も念頭に入れ
今度の受賞を喜ぶべきではないでしょうか?

そう言えば、もうひとつ印象的だったことが...
毎年テレビでですが授賞式を観ている私、
「つみきのいえ」で受賞した加藤監督。
あんなに緊張して挨拶している人は初めて!
初々しいというか、こちらまで緊張してしまうほどで
ほのぼのとしました。

ということで、明日は都内でその加藤監督の
記者会見があります。
はい、もちろん取材に行ってもらいます
(私はデスクなので...)
実は私もまだ映画を観てませんが....

すいません、偉そうな事を書いておいて
明らかに言動が不一致です。
映画ファンとはそんなものです。

     喋るデスク  鈴木ビン
   →次号の「福ミミ通信」で紹介されるので読んでね!

投稿者 文化放送報道部 : 22:40

2009年02月09日

後、2週間を切りました!<担当★鈴木ビン>

毎年この時期になるとそわそわする私。
アカデミー賞の授賞式まで後2週間を切りました。
このためにWOWOWにも加入し待ち構えているのです。

今年の目玉は司会者にヒュー・ジャックマンが起用されたこと。
新作「オーストラリア」のプロモーションも
兼ねているのでしょうかね?
個人的には新ジェームズ・ボンドになるとまで思ってましたが
オーストラリア人だから選ばれなかったんですかね。
しかし、このところの大活躍はご承知のとおり。
もともとアカデミー賞の司会と言えば
「恋人たちの予感」のビリー・クリスタル
3年前と去年はジョン・スチュワート 
おととしはエレン・デジェネレスと
コメディアン、コメディエンヌがつとめる事が多いのですが、
今年はハリウッドスターのヒュー・ジャックマン。

恐らくは世界不況も影響していると見ました。
アカデミー協会はテレビの中継権が主な収入源。
だから視聴率を稼がないと死活問題になる。
今年はプロデューサーや舞台監督も交代した。
いわゆる「てこ入れ策」なのでしょうか。
ハリウッドも不況の波との闘いですね。
あの洒脱なムードが失われない事を切に願う。

アカデミー賞でもっとも注目なのは当然作品賞。
2000年以降は、「グラデュエーター」、
「ビューティフルマインド」、「シカゴ」、
「ロードオブザリング」、「ミリオンダラーベイビー」、
「クラッシュ」、「ディパーデット」、
「ノーカントリー」と続いています。

まず作品賞にノミネートされているのが

①「スラムドッグ$ミリオネア」 
鬼才ダニー・ボイル監督の作品でインド・ムンバイの
スラム出身の若者の物語。
最有力とみられているが、
ムンバイへの偏見があると地元で抗議デモも。 

②「ミルク」 
ガス・ヴァンサント監督。 
これは実話が下敷き。
ショーン・ペンが、1977年にゲイであることを
カミングアウトしてサンフランシスコ市政の執行委員に
当選したで実在の活動家ハーベイ・ミルクを演じている。
このハーベイ・ミルクのドキュメンタリー映画にもなっていて
昔観ました。
人権や表現の自由などがテーマで
民主主義国家のあり方というものを考えさせられました。

③そして「フロスト/ニクソン」
ロン・ハワード監督
ご存知ウォーターゲート事件で失脚したニクソン大統領。
辞任から3年後に初めて口を開いたインタビュー番組を再現。
司会者フロストとのトークバトルが法廷劇のような緊迫感。
こちらも1977年の実話。

④ 「愛を読む人」
スティーヴン・ダルドリー監督。
15歳の少年と21歳の女性の恋愛物語ですが、
ある日女性ハンナが姿を消すところから雲行き怪しく。
ホロコーストの問題が絡んだ社会派ドラマ。

⑤ そして最後は唯一日本で公開中の「ベンジャミン・バトン」
デヴィッド・フィンチャー監督作品で
ブラッド・ピット初の主演男優賞ノミネートで
注目が集まっています。

5作中4作が社会派ものというのも興味深いし、
そのうち2作は実話です。
さらに2本はドイツとインドという外国に題材を求めていて、
残り一作はスコット・フィッツジェラルド
(華麗なるギャツビー)の
ほとんど古典と言って良い小説が原作。
ハリウッドが題材不足にもだえ苦しんでいる姿が見えますね。

一方、外国語映画賞ノミネートの5作は
実にバラエティに富んでいます

① イスラエル映画のワルツウィズバシール
これは1982年のレバノン戦争(侵攻)の時に起きた
パレスチナ人大虐殺事件を元にした
異色のアニメーション映画で、
イスラエル軍兵士の苦悩や恐怖、後悔、
後に襲うフラッシュバック...
しかもこの事件に関わった監督自身の実体験が
下敷きになっている衝撃作で
ゴールデングローブ賞も受賞と「おくりびと」の強敵。
ガザ地区紛争の背景となっているパレスチナ問題。
我々日本人はなかなか理解できないものですが、
こういった映画を端緒にして頂けたらと思います。
本格的な日本公開も決まったようです。

② ドイツ映画の「バーダーマインホフコンプレックス」
これも実話が元に。
1970年代に西ドイツを始めヨーロッパを震撼させた
極左グループ(いわゆる赤軍派)の物語

③ フランス映画の「ザ・クラス」
本物の教師と生徒の姿を一年は間に渡り
追い続けたドキュメンタリー

④ オーストリア映画の「レバンチェ」 
⑤ 日本の「おくりびと」
となります。

はやり社会派ドラマが目立ちます。
先日、映画ペンクラブの総会がありまして、
会長の品田雄吉さんにお話を聞いたのですが、
アカデミー賞の外国語映画賞は、
自薦制で日本中から応募作が集い、
その激戦を勝ち抜いた作品が「1作だけ」
選ばれてハリウッドに送られるそうです。
それは世界中同じで
韓国代表、インド代表、イギリス代表
などといった具合に
その国の代表作として世界中から集められ、
さらにそれらの中から5作品だけが選ばれるという
まさに世界選抜と言って良い5作品なのです。
だから「おくりびと」がこの5つに入っただけでも
実にすごい事なのです。
ちなみに日本からノミネートされたのは
4年前の「たそがれ清兵衛」以来ですが、
その前になると実に「泥の河」まで
遡ることになります
(高校生の時に大阪の映画館で観ました!)

さて、意外に知られていないことは、
アカデミー賞はアカデミー協会の会員
(監督、俳優、スタッフなど)
が選ぶいわば究極の身内の賞であって、
カンヌやベネチアなどの国際映画祭とは
性質がずいぶん違うのであります。
それでもアカデミー賞は
映画界の最大権威であることに疑いは無く
「おくりびと」のノミネートはまさに快挙です。

ちなみに映画ペンクラブも
NO.1映画として「おくりびと」を選出。
滝田洋二郎監督をお招きしたのですが、
明るい挨拶ながらも伝わるメッセージは重く
挨拶の言葉から伝わる責任の大きさに
聞いている側も身のすくむ思いでありました。

ちなみに、毎年もうひとつ楽しみなのが、
アカデミー賞の前日に
「最低な映画」や「最低な俳優」などを選ぶ
「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」

今年の最低作品賞には
あまりにもハチャメチャ過ぎた
「ディザスター・ムービー!おバカは地球を救う」や
お約束のパリス・ヒルトン主演「The Hottie & The Nottie」
(日本では公開されないと思います)
などは入ってやむなしですが、
私の好きなM・ナイト・シャマラン監督の
「ハプニング」が入ってしまいました。
去年も「レディインザウォーター」で入ってしまったし...
家族の情愛や見えざるものの恐怖など
心の機微を巧みに描く監督だと思うのですが。

なおこのラジー賞は
怒って誰も取りに来ない事を前提にしているので、
トロフィーはひとつしか用意されていないのですが、
過去には、ポール・バーホーベン監督が
「ショーガール」で7部門受賞の快挙を果たした際、
颯爽と会場に現れトロフィーを返してスピーチしては
またトロフィーをもらいスピーチと
7回繰り返した事があります。
オランダの反逆児と呼ばれながらも
なかなかしゃれの分かる懐深いところを見せつけた
バーホーベン監督。
最近では「ブラックブック」などの名作も生んで
文化放送に出演した田原総一郎さんも大絶賛しておりました。

2年前にはハル・ベリーが「キャットガール」で受賞し、
「チョコレート」で主演女優賞を獲得した時の
本物のオスカー像を片手にやって来て、
オスカーを受賞した時の台詞をパロディにして挨拶、
泣き真似まで披露してまたまたファンを増やしたのも
記憶に新しいところです。
人間窮地の時に「器の広さ、深さ」が試されるんだなと思うと、
自分の日頃の態度も振り返るのですが、
いちいち野党の質問に目くじら立てる総理にも
是非ともラジー賞の授賞式を見学してもらいたいもんだと
切に願います。

「政治家は真実のような嘘を言い、作家は嘘で真実を語る」
というけれど
最近は
「政治家はすぐばれるような嘘を言い、
作家は真実でさらに深い真実を語ろうとしている」のかも知れません。

映画は時代を写す鏡だとすれば、
今年はどんな映画が流行るんでしょうね?

ちなみに、日本映画ペンクラブ授賞式の模様は
3月8日(日)午後9時から「文化放送 ザ・ステージ」で。

さらに2月14日(土)の午後1時からは
不肖私が進行役をしておりますデジタルラジオ、ユニークザレディオの
「鈴木ビンのシネマンボ」にてアカデミー賞およびラジー賞特集を
お送りしますのでぜひともお聞きください!

最後は番組宣伝でした。

          鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 20:18

2009年01月22日

オバマ大統領誕生に思う(テーマがでかい!)      <担当★鈴木ビン>

まさに世紀の瞬間となった
アメリカのオバマ大統領就任の宣誓式と就任演説。
「Yes,We Can!」も無ければ
「チェーンジ!」もありませんでした。
水戸黄門の印籠のように待っていたのに。

かみ締めるように
今のアメリカ社会の現状や経済の危機などの
問題点について語り続けたオバマ大統領。
この演説の意味について、下院共和党の公務員経験もある
政治学者の中林美恵子さんに電話したところ、
「国民の期待値を下げるための演説だったわね」との事。深い。
しかし耳の痛い演説でも「ウソが無いので」
聴衆の心には響いたのでは無いかとのことでした。
子や孫の代に負の遺産を残さない....
最近日本の政治家からもよく耳にする言葉ですが、
どうせ「自分の子や孫」のことだろうと揶揄してしまう私です。
日本のオバマはいつ現れる?

でも、こんなことってあるんですね。
ロバーツ最高裁長官のこと。

世界中が注目した新大統領誕生の世紀の瞬間。
200万人の観衆を前に
リンカーン大統領が使った聖書に左手を乗せ、
ロバーツ長官の言葉を復唱する瞬間を待つオバマさん。

アメリカ憲法にのっとり
「私は誠実に大統領の職務を遂行する」
と言うべきこの世紀の瞬間に、
何とロバーツ長官は
「私は大統領の職務を遂行する、誠実に」と
言葉の順番を間違えてしまいました。

間違いに気づき復唱する言葉を止めたオバマさん。
明らかに「焦り」の表情が。
「間違えてるよ、ノー!ノー!」と叫ぶ聴衆たち。
しかしロバーツ長官は動じない。
余裕の笑顔で勘違いしたままの台詞を
再びオバマさんに強制!!
苦笑いとも張り付いた笑顔とも取れる
微妙な面持ちでロバーツ長官の言葉を復唱するオバマさん。
間違えた宣誓のまま新大統領が誕生してしまいました。

私は当然、まったく気づきませんでした。
「おー、世界一雄弁なオバマさんでも
こんな時には緊張して言葉が出ないもんだな」と
思ってました。

聞けばロバーツ氏はライバル共和党の法律顧問出身。
オバマさんは長官の指名に反対した
22人の議員の1人だそうで
「わざとじゃ無いの」との冗談まで。
さすがにそれは無いでしょ!

一応、その日のレセプションで長官は大統領にお詫び。
オバマさんも苦笑いで握手。
翌日2人は非公開で宣誓式をやり直しましたとさ、ちゃんちゃん。

ということなんですが、
世紀の一瞬にメモも持たないで臨み、
しかも「間違える」というものすごいエピソードを作ったロバーツ長官。
     ↑
ある意味、歴史を作ったとも言える

紅白歌合戦の「美空.....」どころではありません。
アメリカ200年の歴史でもっとも若い50歳で
最高裁長官に就任した人だけあって、肝っ玉も太いのか?

オバマさんではなく副大統領のバイデンさんが
早速やってくれました。
スタッフの宣誓式で、
ロバーツ長官よろしく先導役を勤めたバイデンさん。
「わたしの記憶力は、ロバーツ最高裁長官ほどよくないんで。
誰か宣誓文のコピー持ってる?」と辛らつギャグ
(この人、案外結構舌禍事件が多い)。
私がロバーツさんだったら笑うかな?怒るかな?

僭越ながら私も先週やらかしました。
放送中に読もうと思った原稿が手元に無い、無い無い無い!!!

思わず、「誰か原稿のコピー持ってる?」と絶叫。
やにわに目の前の高木美保さんから原稿をひったくって
読んじゃいました。ちゃんちゃん。
バイデン派ということでひとつよろしく(何のこっちゃ)。

実はニュース原稿でも
「ロバーツ長官、前代未聞の失敗」と書こうとして調べてみました。
すると、「前代未聞」では無かったのです!ジャジャーン

第21代のアーサー大統領と
第30代のクーリッジ大統領の2人が
宣誓やり直しの前歴あり。

アーサー大統領は同じく言い間違い。
副大統領だったクーリッジはもっとオモシロイ。
ハーディング大統領の死去の報を受けて、
急いで夜中に「自宅で」就任宣誓をしたものの、
立会人は「自分の父親」だったからだそうで。
父親って.....
自宅って.....
これ20世紀に入ってからの話ですよ。
ジョンソン大統領の飛行機の中どころじゃないっすよ。

いろいろ調べると、任期は4年なのに、
4年と1日やっちゃった大統領もいるそうで(ビミョーにダメとみた)
「案外いい加減なのね」というと怒られるか?

でも何かほのぼのしますね。


大丈夫!
日本でも、部屋の中で5人で決めちゃった総理大臣とか
話し合いで禅譲した総理などがいますから。
Yes,We Can!
うーん、なぜか笑えません。

オバマ大統領誕生の報を受けて、
麻生総理。
「世界1位と2位の経済大国 が一緒に手を組んで
やっていけると改めて確信した」とコメント。
「経済大国」という言葉も微妙にKYで恥ずかしいし、
今EUをひとつの経済圏とみなすのが常識のはず。
麻生さんのコメントが
外国メディアの手によりオバマさんに伝わらないことを切に願う!

           鈴木ビン拝

投稿者 文化放送報道部 : 20:25

2009年01月07日

火の用心 <担当★鈴木>

昨日は、恒例の「経済3団体による賀詞交換会」が
都内のホテルで行われておりましたね。
経団連・御手洗会長のワークシェアリング発言も気になりますし、
株価予測が3団体の会長それぞれで微妙に違ったのも興味深いものでした。

思い起こせば、今から5年前。
スポーツから報道に異動してまだ2ヶ月しか経っていなかった私。
デスクに言われて賀詞交換会の取材に行ったは良いものの、
それまでスポーツ新聞しか読んでいなかった人間が、
経済人の顔が容易に識別できるはずもなく右往左往。

取りあえず「立派そうな人」「周りに人が集まっている人」に
次々マイクを向けちゃいました。
今から思えば無謀としか言いようの無い
松下電器の森下会長や東京三菱の三木頭取など
まさに日本を牽引する財界トップ達に
とにかく「今年の経済見通しは?」の質問一本で通すと言う
無謀な作戦が功を奏し
一週間特集が組めるほどの大漁。

そうこうしているうちに、
会場で賀詞交換会が始まり財界人たちが
扉の奥に消えていきました。

そんな時、控え室でぽつねんと立っている
童顔の初老の男性を発見。
何だか気になりマイクを持っていそいそと近寄りました。

もの静かでにこやかな表情ながら
「何かただ者では無いオーラ」が出ていたんですよね。
その頃になるとすっかり板についた
「今年の経済予測は?」のお約束質問。
すると「景気は年末に下降線に入る危険性が高いですね」
と実に冷静、冷徹な答えが!
その後とうとうと続く経済談義にますます
「絶対ただ者では無い」と確信。

すでに会は始まっていて乾杯の声も聞こえてくる。
こっちが「大丈夫ですか?」と声をかけても
「まだまだ大丈夫ですよ」とニコニコ顔で悠然としたもの。

私の頭の中は次の言葉でいっぱいだった。
「ところで、この人いったい誰だ??????」

何せその2ヶ月前までは巨人、サッカー、女子マラソンの担当ですから。
知らない人にぶら下がっちゃった時には、名刺を渡すしかない。
「あなたは誰ですか?」なんて聞けないし....

で、名刺を見たら
「伊藤忠商事 社長 丹羽宇一郎」と書いてある。

名前は知っていたが、顔は知らなかった!
今から思えば、伊藤忠の中興の祖と呼ばれる
人物の顔も知らなかったのはお粗末としか
言いようが無いのですが、
当時はまだ丹羽さんがテレビに頻繁に出始める前でもあり、
何卒ご勘弁を。

インタビュー後、互いに深く頭を下げ挨拶。
老紳士は会場に消えていきました。

俄然興味を持って調べてみたところ、
「役員報酬ゼロ」、「電車通勤」などを自ら実践し、
負債にあえいでいた伊藤忠を驚異的なV字回復に導いた
まさに現代のカリスマ経営者。
翌年会長に就任してからも政権批判も厭わず、
格差是正、セーフティーネットの充実などを訴えている。

自宅PCはマック派の私としては、
こういう経営者で思い浮かぶ人物がもう1人。
アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ。
ヒッピーからデジタル界の革命児にのし上がったものの、
あまりの暴君ぶりに自分で作ったアップル社を追われ、
その後の挫折も。
しかし、ど根性で乗り切り、ピクサー社を率いて
「トイストーリー」でデジタルアニメの世界の寵児に舞い戻る。
10年後、瀕死の危機に瀕するアップルに戻ったとたんiMacを発売し
一大ブームを起こしてウィンドウズに激しく巻き返し。
その後のiPodのメガヒットなどはもはや説明する必要無しですよね。

このジョブズさんはとんでもない「自己チュー」おじさん。
丹羽さんの人柄は知らないが、
「清く正しく美しく」がモットーなので
きっと穏やかな人なのでしょう。

しかし、2人に共通しているのは
トップに立った時に、「報酬は要らん」と宣言している点。
(厳密にはジョブズは年俸1ドルだったが)
丹羽さんとジョブズの例は、
今話題のGMワゴナー会長の年俸1ドルとはまったく違う。
ワゴナーは国から公的資金というお金をもらうための「罰の1ドル」だが、
丹羽さんやジョブズは「俺は意地でももらわん」と宣言して
自力で会社を立て直したのだから。

話は変わって、このところの空気の乾燥で痛ましい火事が相次いでいる。
今日のニュースパレードでも「火事の予防」をテーマに特集したのだが
消防では「火の始末、君がしなくて誰がする」が標語になっていて
結構実感を伴う言葉だと思います。

経済も「世の中の景気回復、俺がしなくて誰がする」
と宣言する経営者が出てこないものか?

ガザ地区の紛争はエジプトのムバラク大統領や
フランスのサルコジ大統領が
「パレスチナ紛争の解決、俺がしなくて誰がする」姿勢で
国際社会も動き出しました。

「俺がやる意識」って今の時代、とっても大事ね。

そして多分、私はこのブログを書いた後、
会社のPCの電源をオフにし忘れて帰路につく。
何回叱られても忘れてしまう。
今日の私の目標は
「PCの電源オフ、俺がしなくて誰がする」
これ簡単すぎますか!?


※冗談抜きで、本当に今の時期
火の元には十分ご注意くださいね。
正月早々小さい子供が亡くなったりしていて
胸が痛みます。
我々文化放送報道部でも
「火の用心」をニュースで呼掛けて行く所存です。

       デスクなど担当 鈴木びん

投稿者 文化放送報道部 : 19:07

2008年12月22日

明日で50歳...私の事ではありません<担当★鈴木>

明日は東京タワー、50歳の誕生日だそうです。
これは先月の写真。

東京タワー.jpg
青いです。

去年から始まった糖尿病予防や治療の
啓発を呼びかける「糖尿病デー」にあわせ
シンボルカラーの青い光に包まれました。
乳がん撲滅のピンクリボンデーの日は
タワーがピンク色に染まります。
東京タワーはメッセージタワーでもあります。

ちなみに上記の写真の撮影ポイントは、
文化放送と浜松町の駅をつなぐ
ペデトリアンデッキという名の「おしゃれな歩道橋」。
この橋の上から昼間眺めれば、
浜松町の界隈と増上寺と東京タワーが一度に望めて
左に首を振ればモノレールも。
さしづめ東京観光のオブジェを並べたようで
ここにパラパラめくれるカレンダーをつければ
東京タワーの中で売っている
お土産のようにも見えます。

東京タワーの入場客減少に歯止めをかける
きっかけになったのが3年前に公開された
「ALWAYS 三丁目の夕日」だそうです。

韓国映画やドラマがきっかけで
日本人がロケ地に押しかけても
邦画がきっかけで観光客が増えたというのは
映画ペンクラブの会員である私としても
うれしい限りです。

資金不足のため、
アメリカはもちろん韓国や香港に比べても
CGの貧弱さが目立つ日本映画ですが
途中まで完成した東京タワーのリアルさは
十分合格点で昭和33年当時の東京が目に浮かびました
(ちなみに街のロケ地は尾道だそうですが)
   

そう言えば鳩山由紀夫幹事長が3年前、
定例会見でALWAYSを観た感動を
「テレビを買った家に近所中が集まって
みんなでプロレスを観ていたあの時代。
貧しくてもみんなが助け合っていたあの時代が懐かしい」と
熱く語っていたのを思い出しました。
 
その話を別の民主党の重鎮に話したところ
「鳩山家は絶対、一般家庭より
3年は早くテレビを買ってたはずだよ」と
苦笑いしていたことも思い出しました。

ちなみに昭和33年の映画といえば、
赤線が廃止された年ということで
白鳥信一監督の「赤線、最後の日」。
黒沢明監督では、
「スターウォーズ」のルーツになった「隠し砦の三悪人」
小津安二郎監督の「彼岸花」など名作ぞろい。

時代が浮かびます。
日本も東京も映画も元気だったんですね。

ちなみにラジオはというと、
前年に文化放送とニッポン放送が
共同でフジテレビを設立して社員が一度に大量移籍
文化放送からも作曲家のすぎやまこういちさんや
吉永小百合さんのご主人の岡田太郎さんらが
フジテレビに転籍したそうです。

この後、ラジオは斜陽の時代に入りました。
文化放送の大先輩、土居まさるさんの登場をきっかけに
深夜放送ブームで劇的に復活するまでの数年間は
「鉛筆は使い切ってから一本ずつ交換」するなどの
極貧生活にあえいだそうです。

私の生まれる前の話ではありますが
かく言う私も会社に入って早や二十年以上。
東京タワーに登ったのは取材を含めて数回程度
思えば奈良県出身なのに
東大寺へも生まれてからせいぜい10回程度しか
行ったことが無いかも。
灯台下暗しとはよく言ったものです。

私が子供の頃の絵本では
日本で「のっぽの建築物」と言えば
東京タワーと霞ヶ関ビルでした。
霞ヶ関ビルはあっという間に
主役の座を奪われてしまいましたが
東京タワーは50年間がんばってきました。
スカイツリーに主役の座を明け渡すまで残りわずか。

しかし記録と記憶は意味が違うのと同じように
東京タワーにはせる思いをスカイツリーが
凌駕する事は永遠に無いでしょう。
多メディア時代の混沌の中、
ラジオもそう有りたいものです。

「コンテンツ」と呼ばれないよう
心をこめて取材し、放送したいと思います。
年末にあたり、美しい言葉で締めてみました。

おっと、そう言えば
今年も嫁ももらわず年の暮だよ。
まさに灯台下暗しだ。
東京タワーよ、お前も一人ぼっちだよな。
薬師寺みたいにツインタワーになりたかっただろう。

やはり締まらないオチでした。

      デスクと番組担当 鈴木ビン


 ※ちなみに先週末から公開となった怪人二十面相をオリジナル脚本に変えた
「K-20」(金城武主演)でもALWAYSと同じ制作会社がCGを担当しており
3年間でさらにCG表現力が増しているのに驚きますよ

投稿者 文化放送報道部 : 23:09

2008年11月19日

泊り勤務です。緊急の一報が。<担当★鈴木>

久しぶりの泊り勤務に入りましたが、
いきなり中野で元厚生事務次官の家族が刺されるとの一報が。
「元厚生次官が視察されたのはさいたま市だったよな」
「ということは殺された山口さんの家族が中野にもいたのか?」
「あるいは山口さんの自宅が中野とさいたま市の両方にあるのか?」
など最初は正直言って混乱しました。

しかし1分も経つとさみだれ的に速報が続き、
驚愕の事実があきらかになってきました。
別の元厚生次官宅が襲われたとのこと!!
ただならぬ事態が起きている事に気がつきました。
これは平成の血盟団事件や226事件、515事件ではないのかと.....

永野記者は自宅から至急事件現場へ。
鈴木みつ記者は捜査本部の置かれた中野区の野方署へ。
ちなみに野方署と名乗ってはいるものの、
野方駅からだとバスで10分、中野駅からだと徒歩で10分と
圧倒的に中野駅が近い。
慌てて飛び出さず、地図やネットでしっかり場所を
確認することも近道になるのです。

厚労省にも電話取材を続けましたが、混乱している様子でした。
明朝は警察庁でも捜査会議が開かれます。
厚生次官、厚労次官関係者や現幹部らにも警備がつけられ、
厚労省内のセキュリティが明日から一段と厳しくなります。

麻生総理は最近話題のホテルのバーで一杯をやめて
渋谷の自宅に帰宅(公邸では無いのね...)
朝の散歩も取りやめになりました。
恐らくは現閣僚の中ではもっとも多い舛添厚労大臣への
ぶら下がり取材も明日から厳重警戒体制になるでしょう。

事件発生から5時間余り。
刺された吉原元次官の奥様は現在集中治療室の中。
一報で命に別状は無いと報じられましたが、
今もICUにいるとのこと。心配ですね。

「義賊を装っているゆがんだヒロイズム」
「厚生行政にうらみを抱く人物」など
専門家たちの描く犯人像が記事配信され続けています。
少し手を休めてこのブログを書きました。

オバマ次期大統領の暗殺計画事件を
どこか映画の中の話のように眺めている我々にとって
実はテロは身近に潜んでいる問題であることを思い知らされます。

浅沼稲次郎は壇上で刺殺されました。
民主党の石井鉱基議員も刺殺でしたね。

秋葉原の事件、取手の事件と刃物による事件が
日常生活の隣り合わせにあるように、
刃物を使ったテロもまた日本ではいつ起きてもおかしくないものです。
言論を暴力で封殺する国に将来は無いですね。
麻生太郎さん、自宅に帰っていても良いのですか?

               デスク 鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 00:32

2008年10月15日

デジタルラジオも聴いてね(担当★鈴木ビン)

タイの臓器移植と幼児売買春の実態を扱った
梁石日さん原作の闇の子供たちがロングランヒットとなりました。

医学界からは事実誤認
(タイで日本人の心臓移植は行われていない)などの部分を
指摘されたりもしているわけですが
(それも絶対無いとは言い難いと思うのだが)
それでもタイに乗り込んで現地ロケを敢行した度胸には
坂本順治監督に頭が下ります。

土曜日の番組にゲストでお招きして
お話を伺ったのは7月のことで、
重いテーマの映画ですから正直ヒットするとは
思っておりませんでした。
細く且つ長く浸透していけばと思っていたのですが
予想外(失礼)のヒットでとても嬉しいです。

精神的重圧で監督の声が出なくなったことも
あったとのこと。
そんなプレッシャーの大きい現地ロケにも関わらず、
江口洋介さん、宮崎あおいさんらが
果敢に挑んでいることにも敬服しました。さすが、篤姫!

テレビのバックアップでモーレツな宣伝攻勢をかけないと
邦画がヒットしない昨今。
問題提起とヒットを両立させた「闇の子供たち」は
実に偉いと思うわけです。

今、海の向こうでも、マイケルムーアの登場以降か、
ドキュメンタリーやドキュメンタリーっぽい
半ノンフィクション映画が花盛り。

今度、日本で公開される「ボーダータウン」もそのひとつ。
アメリカ国境のメキシコの街には先進国資本の
大工場が立ち並び、貧しい村から女工さんとして
何千人もの若い女性たちが工場勤めで
出稼ぎに来ているのですが、
10年以上に渡り500人もの女性がレイプされ
殺され埋められるという凶悪事件が相次いでいます。
しかも誰一人として逮捕されていないという異常事態。
しかもこれってほぼ実話なんですよね。
怖すぎる、悲しすぎる.......

そこでこの問題を世界に知らしめなければ
メキシコ政府は動かないとメガホンを持って
立ち上がったのが監督も自身もメキシコ人の血を引く
グレゴリー・ナヴァさん
(『エル・ノルテ』や『セレナ』の監督)。

そして連続女性殺害事件の真相を追うべく立ち上がった
女性記者を演じるのが大スターのジェ二ファー・ロペス。
プエルトリコ出身のラティーノだからこそ演じる迫真さ。

さらに地元の新聞記者を演じるのがやはりスペイン出身の
ラテンスター、アントニオ・バンデラス。

ハリウッドの偉いところはこういう重い映画も(だからこそ)
エンタメ感を持たせることでヒットにつなげ
社会意識を高めるといういい意味での一石三鳥、四鳥狙いの
精神があることですよね。

そしてそのグレゴリー・ナヴァ監督に
私、鈴木ビンがインタビューしました。

インタビューの模様は18日(土)の
ユニークザレディオの「シネマンボ」という番組で放送されます
(19日と20日に再放送もあるよ)のでぜひともお聴き下さい。

「えっ、これって番宣じゃん」とつぶやいたあなた。
大事なことは問題提起とヒットの両方を狙うことなのですよ!

日本の監督も、ここで一発、「選挙もの」あるいは「政治もの」の
お馬鹿な映画か逆に思いっきりシリアスな映画を
撮ってもらえないものでしょうかね。
しかもスケールの大きい映画を。

「政治は真実のようなウソを語るが、芸術はウソで真実を語る」

と言ったのって誰でしたっけ?  思い出せねー!?

                鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 20:50

2008年08月06日

なでしこジャパンでキックオフ

始まりました北京の戦い。

テレビもラジオもそうですが、
ニュースのラインナップで
「市民の暴動、警官の暴力、テロの危険に溢れた北京」と
「ついに来たぜ!オリンピック!の北京」の並びがなかなか難しい。

ニュースとしてはもちろん表裏一体な訳ですが、
全てのスポーツに政治の影を忍ばせるのも偏向になりますし。
うーん、各社とも苦労しているようです。

ちなみに現地では心配していたトラブルがやはり発生。
文化放送も国際放送センターとホテルに回線を引いて
常に番組や取材音送りができるように
準備万端だったのですが、
当日になってホテルの回線が不通に。
やはりインフラ面では日本と同じようにはいかないのですね。
長丁場、汗かきベソかきエピソードも増えそうです。

2008080611400000.jpg
これは、わが社報道部の一角。
音声機材が詰まったラックのパネル。
黄色いシールを貼ったのが、
北京からの実況音や取材音が
入ってくる回線です。
この写真には写ってませんが、
このパネルの下にも
他の競技中継が入ってくる
回線パネルがあります。

現地取材の音をスポーツに回して
中継音をスポーツから報道に回してもらい、
8階にある社内本部に
9階の報道やスポーツから原稿を運び、
留守を預かる我々も中継表や回線表と
にらめっこしながらの3週間です。

さて報道の高尾記者は今日選手村の開村式取材で
走り回った後、北京から「中国版新幹線」に飛び乗り、
女子サッカーの会場の奉皇島へ。
新幹線で2時間以上!
東京大阪間よりも遠い!

列車の到着は日本時間の17時17分。
ニュースパレードの放送は17時12分まで。
万事休すと思われましたが、
何と中国の新幹線は日本よりも携帯電話の受かりがバッチリ。
しかも、通路に出ればでかい声でしゃべってもOK
ということで、無事オンエアーに間に合いました。
ちなみに、今日のなでしこジャパン第1戦、
実質北京オリンピックのスタートとなるゲームですが、
民放ラジオで中継したのは文化放送だけでしたよ!
明日の男子サッカーも文化放送はもちろん中継します。

おそらく高尾記者は北京に深夜に戻り、
取材音を文化放送に送り、
また明日は取材にかけづり回り、
明日は会場の天津へ。

ところで、天津では
天津麺が普通に食べられるのかな?
明日レポートしてもらおう。
          鈴木ビン

投稿者 文化放送報道部 : 20:59

2008年07月18日

遅まきながら......<担当★鈴木ビン>

えーと、もうみんな忘れてると思いますが、
今月の7日から3日間、北海道の洞爺湖でサミットがありました。

ランチを食べつつ議論_ps.jpg

文化放送からは
私、鈴木が取材に行ったのですが、
よく考えると、ブログで今まで全く報告を
しないまま、もう半月経ってしまいました。
ということで、今更ながらの
エピソードを書かせていただきます。


「去年の開催地はどーこだ?」
なんてクイズに出しても
おそらく回答率が低いのがサミット、
日本でやるときだけ盛り上がるという代物。

リアルタイムで興奮できるオリンピックと違い、
お城みたいなホテルの部屋にこもって
何を相談しているのかマスコミにもさっぱり分からず、
官報を待つしか無いという状況なのですよね。

そんな中、
日本政府の情報管理ぶりを批判する
評論やタレントのコメントも散見されましたが、
それはやや勉強不足かなと。

と言うのも、
去年のハイリゲンダムもおととしのグレンイーグルズも
同じような感じだったわけで、
まあサミット取材は毎度こんな感じみたいですよ。
サミット会場とメディア村が離れているのも
このところは同じような感じなのです。
テロの時代なのです。

とは言え、
ジャーナリストの上杉隆さんが
文化放送ブースに遊びに来てくれたのですが、
話を聞いていてなるほどと思ったのが、
「せめて町の中にメディア村を作るべき」との意見。

テロの危険は頭では理解していても
サミット会場、メディアセンター、町の人々が
それぞれ分断されていることに寂しい感じは残るし、
何よりも世界からわざわざ日本の北海道にやってきた
メディアが洞爺湖温泉に行けないとなると
せっかくの大宣伝機会を逃す事にならないかなと。
ウィンザーホテルの一人勝ちでいいかなと
思ってします。
北海道の「町おこし(道起こし?)にならない
気がするんですよね。

100人もクルーが来ちゃうような会社ならまだしも、
世界各局のブースを観てると、
ラジオ、新聞はもとよりテレビだって
3人程度のところが多い感じでした。
どこも手作りな感じでやっている中、
サミットの会合と各国の首脳会談が矢継ぎ早に
行われているので、とにかく暇が無い。

私のように一人だとメディアセンターの仮ブースに
一日16時間くらい張り付きになってしまう。
おまけにサミット会場のウィンザーホテルに取材に行くには
行事や会合の3時間前にバスに乗らねばならず
半日拘束されてしまうので、
町取材には残念ながら行けない。
地元の姿を伝えられないと北海道でやる意味は無く、
「総理官邸でやれば一番楽じゃん」ということになる。
しらけた発言になるが
「国連で毎年やれば一番手間も金もかからない。
手間暇をかけないということはもっとも環境に配慮したサミットができる」
ということになります。

うわー、愚痴とへ理屈が続いてしまった!
でも、フランスのエビアンサミットの時は
取材陣と地元が触れあって良い雰囲気だったらしいので、
テロの危険に配慮するなら、
首脳たちのお話し合いは
外務省が「正確な」情報を伝えてくれれば良いので、
メディアセンターは町のそばに作って欲しい!
もちろん8年後にサミットが続いていればの話ですが。

来年はイタリアが議長国。
どうなるのか今から興味は深い。
このブログの最後に、ベルルスコーニさんの
話題に触れてみます。

では、今からサミット取材報告を綴ります。

えー!!!今から本題かよ!
と驚きの皆様の心中を察して
以降の文章は「続きを読む」にジャンプします。
写真もいっぱいあるので、読んでね。
ジャ〜ンプ!!

9月6日(日)

朝、新千歳空港に到着。
シャトルバスに乗ってルスツ村の国際メディアセンターへ。
バスの中では外国人メディアが意外に驚いた表情で
車窓の大自然を眺めてました。
みんな日本と言えば、
東京の町か京都の寺の写真しかみたこと無いのでしょうな。
ちと誇らしい気分になりました。


IMC.JPG
ここがメディアセンター、太陽光パネルです

福田さん笑顔で千歳_ps.jpg
そのころ、サミットの主役、福田さんも北海道に到着

来たぞブッシュ_ps.jpg
ブッシュ大統領も

その頃、私は....
アルジャジーラ.JPG
お!隣の隣のブースが有名なアルジャジーラだ。撮っとこう!

しかし、出張に行くと必ず失敗をやらかす私、鈴木ビン
早速メディアセンターで迷ってしまい、
何と日米首脳会談が行われるウィンザーホテル行きのバスに
前代未聞の乗り遅れ!
係の人に泣きついて、私ともう一人の2人だけのために
バスを出してもらうことに。
山道をブンブンCO2を出しながら2人だけを乗せて走るバス。
この時点で「エコサミットの取材資格無し」のレッテルを
自分で自分に貼ったのは言うまでもありません。

ウィンザーをバックに.JPG
着いたぞ、山城

洞爺湖写真2.jpg
洞爺湖の景色がすばらしい

福田ブッシュ握手_ps.jpg
そしてブッシュさんと福田さんが

行きはバスで向かい、途中でセキュリティチェック!
さらに電気バスに乗り換え山道を
うねうねとウィンザーで向かうのですが、
何と帰りはロープウェーでピュ〜と山の下に降りて、
バスに乗り換えメディアセンターへ帰還。
戻るときはケーブルカー3.jpg
帰りはゆるかった!

仕事をしてるふり2.jpg
こんな感じで放送してます

7月7日(月)

いよいよ今日からサミット。
「ソコトコ」「ラジオパンチ」「昼ニュース」
「ゴールデンラジオ」「玉なび」とレポートラッシュ。
合間を縫って、軽食コーナーに走り、コーヒーとパン
何だか外資系っぽい働きぶりだ(思い込み)
玉川美沙さんにウィンザーホテルに行ったら
パンを買うようにアドバイスを受ける(うまいらしい)

玉ちゃんのパン.JPG
ちなみに2日後、ウィンザーホテルに行ったところ
何と、関係者専用に!泣ける。

こんな具合に(どんな具合?)
私がメディアセンターに幽閉されレポートを続けている間

到着時、もっとも緊張?_ps.jpg
こんな

超ぎりぎり到着のサルコジ_ps.jpg
こんなことになってました。
サルコジさんが余裕の最後入り。

主催の福田総理が、
ゴージャスな階段を降りてくる首脳たちを
出迎えるのですが、
主脳たちが一斉に入場してくる訳ではないのです。
一人が来た後、
次の首脳が入ってくるまで1分くらい間が空きます。

この待っている間、福田さんが
なかなか間を取れないんですよね。
無表情に堂々と立っていれば良いのに、
ぶらぶら動き回って時間つぶしに
カメラマンに話しかけたりしてました。
人間くさいのですが、やや貫禄が.....

ようやくワーキングランチ(食事しながら会議)が始ました。
パーティ会場のようにみんな立って
談笑しているところに福田さんが最後に入室。
グラスをフォークでチンチンチンと鳴らすと、
みんながはっと我に帰り(!?)着席しました。
パーティーのマナーなのでしょうね。
福田さんが「ようこそ…..」みたいなことを話し出すと
代表取材者が退席。いよいよサミットスタートです。

とまるで観てきたかのように話してますが、
私はウィンザーから車で30分離れたメディアセンターで
この様子の一部始終を特設モニターで眺めるという
究極のバーチャルリアリティな状況。
正直言って、ストレスがたまります。

とは言え、サミット会場の様子、
飛行機を降りるゲスト参加国の首脳の様子、
市街の様子、
外務省の会見の様子などがすべて同時進行で
モニターに映っているのはなかなか壮観です。
アメリカのドラマ「24」の4分割画面のシーンみたい
(24を観ていない方、ごめんなさい)

夕方は、メディアセンターの中で行われた
国連のバンキムン事務総長の会見に行きました。
SPに囲まれ、さっそうと登場したのに、
会見が終わった後は、なぜかさっそうと退出しません。
演台の辺りでしばらくぶらぶら知り合いと立ち話をしていました。
なぜだ? 国連事務総長なのに.....
バン事務総長をちょっと気に入りました。

7月8日(火)

午前6時30分。放送ブースへ向かったところ
廊下ではニッポン放送の看板アナさんが
マイクを持ってレポート中です。
「お、やってるな」と思いつつブースに入ろうとしたら、
突如、思いっきりマイクを向けられ
「今日も大きい声で7時15分頃、しゃべりますか?」
と質問されました。

実は、壁が吹き抜けになっていて、
隣の放送が丸聞こえ。
前日の放送で、
私の声がLFの全国ネット番組にガンガン闖入しちゃったみたいです。
そして翌日は番組の冒頭で「今日も7時15分頃、
文化放送の部屋から大きい声が聞こえてきます」と
告知されていたという衝撃の事実があきらかに。

びっくりした私は
「もちろん、しゃべりますよ! 
上ちゃんも大きい声でがんばってね!」と大先輩に
超上から目線でため口をきいてしまった。
ごめんなさい。
あくまで寝ぼけてたためです…….

というか
「ソコダイジナトコ」の前に
「お早うグッデイ」に出演してしまった.....

廊下を挟んで向かいの
NHKラジオの声もバンバン聞こえてきます。
我々はそういうネタでいじれるますが、
NHKの人は「文化放送の声が聞こえてますね」
などとは絶対言えないでしょうから、
辛いでしょうね。

「邦丸ワイド」でレポート。
文化放送のスタジオにいる
コメンチストの弘兼憲史さんから
「お、ジャーナリスト敏ちゃんですね!」
と呼びかけられました!
これは、かなり嬉しかったです。
「島耕作」の産みの親に、
昔のマイクネームを覚えてもらっているなんて
ありがたいですよね。
自分が「できるビジネスマン」になったような
錯覚を覚えました(錯覚しすぎ)。

午後、ワーキングルームを覗きにいったら
総理会見をやりますとの紙が!
急いで準備し、バスに乗り込みウィンザー城へ
(地元の人はホテルと呼ばずこう呼ぶらしい)
昼ニュースは移動中に電話でレポート。

この頃になると
レポートのし過ぎで頭がぼんやりしてきました。
でもなぜかイライラしない。
絶対に空気がおいしいからだと思います。
頭に新鮮なオゾンが入ってくるぞ!

しかし、山頂に着くと頭が冴えました。
やはり景色に圧倒されます!

自衛隊のレーダーが2.jpg
自衛隊のレーダーもありますよ!
思わず、芝生に寝転んで総理会見を待つ(不謹慎)

テラスで待つ我々の前に緊張と疲れの中、
ほっとしたような表情で福田さんが登場。

「環境問題で、2050までにCO2半減で
世界全体の目標として採用することを
求めるという認識で一致した」

この漠然とした表現こそがサミット!?
これって一致って言うのかな。
こんなに利害がぶつかる問題の解決策を見つけろと
みんなに言われるサミット議長は大変ですね。
いわゆる「シェルパ」は身も細る思いでしょうね。
サミットの1時間半で
突然まとまる話ではないですしね。

しかも札幌では、
中国の胡錦濤さんが怪しい動き。
インド、ブラジル、メキシコ、インドネシアの
首脳を集めて、
「先進国には80から95パーセントの削減をしてもらう」
との声明。そんなの無理じゃん。勘弁してよ。

そういや、この辺で、
首脳たちが記念撮影をしたり植樹をしたんだっけ?
おっとキノコ発見!
植樹の付近にはやたらキノコが2.jpg

激写していると
「この辺はキノコがすぐ生えてくるんですよ」と
NHKの偉い人が教えてくれた。
この方、
「芝生も見てください、踏まれても踏まれてもですよね」と
含蓄のある言葉を私に投げかけた。

さて、私がウィンザーに行っている間、
首脳の奥様方は、
逆にメディアセンターを訪れて
環境ショーケースなどの見学をしていました。
なぜか私とすれ違いのファーストレディたち。
女性と縁の無い人生だ。

ファーストレディ、コンセプトカーに_ps2.jpg
彼女たちはコンセプトカーにも試乗。
メディアセンターに帰ってきたところで
ちょっとだけ見えました。

期間中、永野景子記者から
「名物じゃがぽっくりを必ず買ってきてください」
吉野亜衣子記者から
「六花亭のホワイトチョコを買って来てください」
などのメールも届き私にプレッシャーを与える。

土曜日朝、私が相方をつとめる番組のパーソナリティ
タレントの高木美保さんからは
「オレンジのまりもっこりを買ってこい」と
無理難題を受けている。

怒濤の3日間、2日目ももうすぐ終わりだ。
毎日、気を張っている。
東京に帰ったら、絶対に夏風邪を引くだろう。
地下の雪の冷気を利用した冷房は
空気はおいしいもののやけに寒いのですよ。
ダクトのふたをスライドさせると
冷気をシャットアウトできるようになっていたのに
頭を使うのが苦手な私は、
懸命に紙を張ってしのいでいたのでした!

紙で塞いでました.JPG
頭が悪くてごめんなさい(泣)


そして、迎えた最終日
7月9日(水)
新興国を交えた拡大会合をやって
サミットは幕を閉じました。

こんな角度の記念撮影_ps.jpg

ちなみに、
福田総理がメディアセンターで行った議長声明は
喋りもカミカミで、いかにも疲れているように感じたので
そうレポートしたのですが
何と隣りのニッポン放送では
「総理は疲れを感じさせず......」
と言っている!

気になってテレビのレポートをチェックしたり、
新聞の記事をインターネットで検索すると
評価が分かれている!

「温室効果ガスの削減は合意されたのか」
「あるいはされなかったのか」
との大命題でもメディアによって意見が分かれていますが、
「福田総理は疲れていたのか?
「福田総理は疲れていなかったのか?」でも意見は割れていたわけです。
今もその真相は不明です(まあ、どうでもいいか)。

しかしひとつはっきり言えることは
来年の議長、イタリアのベルルスコーニ首相は
福田さんよりも元気だったということ。
元気すぎたと言っても過言ではない。

ホテルのお掃除係の女性たちに
投げキッスをしている姿には驚かされました。
さすがにちょいワル親父のカリスマ、
ジローラモさんを生んだ国のトップだ。
過去には、パーティーで若い女性を口説いて
ベロニカ夫人に新聞で謝罪させられている強者。

メディアセンターで行われた会見に行ったが
予定時間を1時間遅れて登場。
ちなみに記者たちもいらだっている空気は無く
ひたすらベラベラとおしゃべりを続けている。
日本の記者のように寸暇を惜しんで
パソコンを叩き続けたりはしていない。

やっと始まった会見でも
質問をしているのか自分の意見を披露しているのか
分からないくらい質問が長い。
ベルルスコーニさんも
記者の質問を遮って答え始めるが
その答えがまた長過ぎる!!
福田総理と同い年とは思えないくらいギラギラしてる。
記者もまた、ベルちゃんの答えを待たずに
次の質問をしている。
これは会見では無い。討論だ。

そして驚愕の瞬間は
会見が終わった瞬間に訪れた。

それは、SPに囲まれて粛々と去っていく
総理の後ろ姿しか見た事の無い私にとっては
あまりに衝撃的だった。
何と会見が終わった瞬間、
イタリア人記者たちが
一斉にベルルスコーニ首相に向かって
襲わんばかりの勢いで殺到。
ベルちゃんは、
死闘に勝利した後の「ロッキー」みたいに
記者にもみくちゃにされながら
会見場から消えていったのでした。

ベルルスコーニもみくちゃ.jpg
証拠写真

その光景を呆然と見つめる
ロシア(多分)やアメリカ(多分)や
日本(私を含む)の記者たち。

「来年の、サミットのセキュリティーはゆるい!」
       ......かもしれない(自信は無い)

そういえば
日本の会見場って
「お疲れさまでした!」
「お先します!」
というドスのきいたむさ苦しい声が飛び交うのですが、
イタリアの記者たちはその辺も違います。

「チャオ〜」
「チャオ〜」
「チャオ〜」

この人たち、ネコなのかと思えるほど
みんなチャオチャオ鳴いている。
何だか、仕事もミョーに楽しそうに感じます。

「私もイタリア人に生まれたかった」
そう思わせられる平和な光景でした。

来年のサミットは
ぜひとも能天気なムードを作ってもらいたいものです。

当然、私も取材に........
行かせてもらえませんので
自腹で行こう!
今からマイレージをためよう!

で、行ったら
案外、サミット会場までバスで一時間、
町まで3時間のメディアセンターに幽閉されたりして。

大聖堂落書き事件の一件を見ても
明らかに日本人よりも「ゆるそう」なイタリアですが
ジェノバサミットでは死者も出る20万人の
サミット反対デモを経験しているベルルスコーニさん。
手厳しいセキュリティー体制で臨んでくる可能性が
実は案外高いのです。

甘かった!
さて、来年のイタリアサミットは
「日本の首脳」は誰が参加するのかな....

では、みなさん、チャオ!!
      ↑ 似合いません

     鈴木ビン

      ※9月からデジタルラジオで映画の番組を担当します。
       聴いてくださいね(哀願)

投稿者 文化放送報道部 : 23:54

2008年07月01日

7月1日が来れば思い出す♪<担当☆鈴木ビン>

思い起こせば20年前の7月1日。

新人アナだった私は、
富士山の五合目の宿泊所を
緊張で一睡もできないまま出発し、
重い足どりで一路富士山頂を目指していました。

当時の文化放送の番組は
やたらと富士山に登るのが好きで、
入社して早々の私が
体力もあるだろうと抜擢(押し付け)られ、
スタッフ5人でまさにひーこらひーこら
山頂を目指していました。
※おばあちゃん達の方がしゃきしゃき登るのだ

7月1日はご存知、富士山恒例の山開き。
御来光を拝めるということで
それなりにウキウキしてもいました。
当時はスタート1年余りで昇り龍の勢いだった
「やる気MANMAN」内のレポート(緊張する!)
前の日は「青木ヶ原の樹海探索」という
今から思えばあまりにも不謹慎な取材(!?)。
翌日は富士山山頂からの実況という段取り。

そしてついに御来光目前の山頂に到達!
と思いきや、「真っ白」なのです。
私の頭も真っ白になりましたが、
とにかく濃霧に包まれていて何も見えないのです。
隣にいる人の顔も判別できないほどの霧の中...

さすがに今なら年の功で、
有ること無いこと喋り続けたり、
どれだけ見えないかを描写したり、
笑いネタにしたり、
他の登山客に話を聞いたりと
逃げの手をとっさに打てるとは思うのですが、
ナニブン入社3ヶ月でありまして、
まだ仮採用の身。
ただ唖然、呆然とするばかり....

そのうち気を取り直した私にできることは
ひたすら「見えません(泣)」の絶叫の連呼のみ。
でもスタジオの反応は鈍い。

挙句の果ては意味なく、
「空に向かってお尻ペンペン」←意味なさ過ぎ
などの奇行に走る始末。

こんな素人の学芸会が
しゃべりの達人の照美さん小俣さんに
通用するはずはありません。
「ほとんど放送事故」状態のまま
レポート時間を終了しました。

重い機材を背負ってきた技術さんに睨まれ、
ディレクターにはお説教されながら
山道を憔悴しきって下りてきた事は
言うまでもありません。

おまけに途中で雨に打たれるわ、
東京に戻ってから撮った写真を現像したら
心霊写真らしきものが写ってるわ
 ※宜保愛子さんの鑑定ですよ...
   など忘れられない経験でした。

肝心な時にヘマをやらかす癖は
その当時から変わらずです。
フィンランドで録音機が故障
オーストラリアで携帯電話紛失など
絶体絶命のピンチを
インディ・ジョーンズなみに切り抜けてきました。

そんな私も来週は、
いよいよ洞爺湖サミットの取材です。
わおー!

先日は外務省の説明会にも行って来ました。
この時、配られた資料を引っ張り出したところ、
なぜか資料に書き込んだメモの字が
私の字と明らかに違います。
お習字3段の私。
こんな細い字は書いたことがありません。
新聞、テレビなど各メディアが大集合しての説明会。
どうやらどこかの記者の資料を
間違えて持って帰ってきてしまったみたいです。

相手も、
私の升目からはみ出しそうな
でかくて太い字を見て仰天しているはず。

また何かやらかしそうな予感のする洞爺湖サミット。
航空券とIDカードだけは無くさないように
引き出しの奥にしまいこんでありますが、
大事にしまいすぎて前の日になって
血眼で捜すはめに陥った経験が何度もあります。

地球環境の前に自分の生活環境の改善から
始めなければいけないと痛感している日々。
痛感するだけでアクションを起こさないまま
2008年も半分を過ぎました。

まさに光陰矢の如しです。

    ニュースデスクと土曜朝の番組担当の鈴木びん

投稿者 文化放送報道部 : 20:54

2008年06月15日

生放送中に地震が

自分がめまいを起こしたのかと思いました。

4月から高木美保さんのアシスタント(相方?)を
務めている「クロス・トゥ・ユー(毎週土曜日午前7時半~10時)」
生放送中の6月14日午前8時44分。

エコロジーに関する話題を易しく紹介していこう
というコンセプトの「グリーンワークス」というコーナーに
入る直前のことでした。
最後のCMを聴きながら、
ディレクターのQを待っていたときの事。
突然、体と頭がふらーふらーと揺れる感じを覚えたのです。

「やばい、めまいを起こしたか?睡眠不足が続いてるからな。」

気分も悪くなってきました。冷や汗が出ます。
すでに、コーナー出演者のハッタ・ケンタローさんも
隣の椅子に座り、緊張状態に入っています。

ところが、何とかめまいを我慢しようと思ったところ、
前に座るパーソナリティの高木美保さんの様子も
何となくおかしいのです。

彼女がポツリと「地震かしら」とつぶやきました。

「えっ!」と私が文化放送の震度計をにらんだ瞬間、
その震度計が鳴り始めました。
直後に目線をスタジオの外に戻すと、ディレクターからQが。
瞬間的に
「地震です。震度計は2を指しています」と
マイクに向かって口を開いていました。

その間、恐らく数秒間だったと思います。
ビルの構造も関係しているのか、
ゆらりゆらりと横に揺れるのでは無く、
遠心力でゆっくり振り回されている感じ。
高木さんも他のスタッフも私と同様
「めまいを起こした」と感じていたようです。
そんな揺れ方でした。

揺れが長く続き、話している間も止まりません。
私だけでなく、高木さんもスタッフも皆、
「東京は震度2でも、震源地の揺れは
はるかに大きいのではないか」と本能的に感じました。
そしてスタジオに飛び込んできた野中さんの手には
「東北で震度6強」の速報の紙が握り締められていました。

電話の向こうで待っていた出演者や、
スタジオのハッタさんに「ごめんなさい」を連呼しつつ
当然、レギュラーコーナーは中止。
十数分間、速報を復唱し続け、番組は「地震速報一色」に。
東京の震度は3であると正式に気象庁から伝えられ、
高木さんの住まいの那須は、東北に近いこともあって震度4。

ゲストの武田美保さんの実に興味深い話も、
時間の関係ですべて聴き終えること無く、
「また来て下さい」と詫びながら送り出し。
エンディングも地震速報の連呼で、
10時の時報を聴いて放送終了。

番組の反省会はおろか、
新幹線が止まり那須に帰れず途方にくれる高木さんにも
ろくに挨拶もできないまま、至急報道部に直行。
狭いスペースに人だかりができていました。
ほとんどの部員が集合して、
受話器を握り締めて現地に電話取材攻勢中。
思えば阪神大震災以降、
「地震が起きたらまずラジオ」との世論の高まりが、
我々ラジオ局で働く人間に逆にフィードバックされてきた気がします。

横浜から駆けつけた石森記者は、
お茶を飲む間もなくドライバーの張替さんとともに
中継車に乗って被災地へ出発。

地元局に連絡を取る者。
石森記者の宿確保で電話する者。
編集する者。
電話取材する者。
そして放送に出てしゃべる者.......
時折、大きな声を出して喧嘩もしながらも
我々の仕事は進んで行ったのでした。

もちろん吉井歌奈子さんの
「ミュージックトリップ」の中でも速報。

午後に入ると、「ウィークエンドをつかまえろ」は、
パーソナリティのみのもんたさんとともに特番体制。
一瞬、スタジオを飛び出したみのさん。
何と最大の被災地となった宮城県栗原市の
市長の携帯電話に連絡して
現地の最新情報を入手してスタジオに戻ってきたのでした。
さすが!

報道では相変わらず編集の音が
ガンガンに響きつづけています。
時間が経つと、取材音や通信社の情報を
時系列に整理する事が大変な仕事になってきます。
行方不明者の数なども情報が混乱してきますので
間違いが許されません。

転落バスの乗客は、怪我をしながらも全員救出。
こういうほっとする情報も入ってきますが、
悲しい速報もあるわけで、一喜一憂しながら
とにかく「絶対間違えないこと」が必須となってきます。

石森さんからの連絡も頻繁になってきました。
東北自動車道も交通封鎖などになっていたりするので、
上の道に乗ったり降りたり。
そんな状態で夜まで怒涛の一日が過ぎました。
そんな土曜日でした。

さて日曜深夜の今、鈴木ビンは
現地に向かった石森さんに代わり、
泊り勤務に入ってこのブログを書いております。
明日は、現地から石森さんのレポートが続きます。
ラジオはスペクタクル映画のように
「こんなにひどい現場です」と絶叫し続けるのが仕事ではありません。

東北出身や単身赴任などの方が
東京にもたくさんお住まいです。
心配のことと思います。
音で伝える情報は何が大切なのか?
ということに集中して現地からの石森レポートをお届けします。

            鈴木ビン

投稿者 : 23:21

2008年04月27日

番組スタート早や4回<担当★鈴木>

私、鈴木は新番組「高木美保のクロストゥユー」
(毎週土曜日・朝7時半から10時)で
パーソナリティの高木美保さんの相方を務めております。
4月から始まった番組も放送4回を数えました。

テレビのコメンテーターとしても舌鋒鋭い高木さん。
番組は毎回、文化放送13階デッキからの
高木さんの生中継で始まるのですが、
朝の打ち合わせでは「眠い眠い」と生あくびしながら
聞いていたはずの雑談を、
いつのまにやら頭の中にインプットしていて
面白く構成して喋ってるんですよね。
いつの間に!
高木さんは才人です。

しかも中継の本番でも、メモひとつ持たずに
ひたすら立板に水で喋り続けるんですよね。
「公園の木々達が風で踊るように揺れている」
「風の谷にいるようなビル風も無く、今日は凪いでいます」
など文学的な表現力もさることながら、
13階の高さから道行く人たちの服装を、
微に入り細に入り描写して季節感を描いてみたり、
大したたまげたもんだと思います。本当に。

私も昔、放送文化という雑誌に
「目に見えるような外中継描写」とほめて頂いた
人生数少ない自慢話があるのですが、
とても高木さんの足下には及びません。

軽やかに走り抜ける駿馬の後ろを
ドタバタと追いかける駄馬のように
汗かきながらやっておりますので、
またお聴き頂ければ幸いです。

8時台の前半は、私の責任編集で
1週間のニュースの振り返りをしているのですが、
26日のメインニュースは、
振り返りでは無くまさに生のニュース、
そう、長野の聖火リレーでした。
リレースタートが8時半ということで、
まさにドンピシャだったのです。

文化放送も永野景子記者が現地入り。
強い雨の中、風邪熱をおしての奮闘でした。
詳しい顛末は火曜の永野記者のブログでご確認下さい。

8時半のリレースタートに合わせ逆算して構成を組みました。
長野(永野?)を呼ぶ前に、
まずは「女子大生が選ぶイケメン落語家」に
選ばれた林家いっ平師匠と電話繋ぎ。
いっ平さんはまだ二つ目だった
10年ほど前からの仕事仲間。
当時は「いっ平ちゃん」と呼んでいたものですが、
今では真打ち。そして来年は三平襲名。
童顔と腰の低い人柄はそのままで、
着実に名人への階段を上っております。

6年前の9月には、真打ち昇進のお披露目にも
出席させて頂きましたが、
今思い返せば、
あの日は地村さん蓮池さん達が帰ってきた
「小泉総理・電撃訪朝の日」でした。

「報道部の人たちは大変なんだろうな」と
のんきにナイフとフォークを使いながら、
落語ファンの私は
「おっ!馬風さんだ!」「おっ!こん平さんだ!」
何て来賓席に目をやってはしゃでいました。

まさか1年後に報道部に異動して、
さらにその1年後には2回目の小泉訪朝の随行取材で
自分がピョンヤンに行くことになるなんて思いもしませんでした。

そのピョンヤンで明日は聖火リレー。
何となく話題がつながりますね。
どんなリレーになるか想像つきませんが、
何の抗議行動も起きない(起こさせてもらえない)
事だけははっきりしていますね。

また話が脱線したので、
いっ平さんイケメンニュースまで話を戻します。

電話でいっ平さんに話を聞いている時に、
予定より早く聖火リレーがスタートしそうだとの情報が。
焦りました。
ドタバタしつつ、いっ平さんとお別れし、
光市の母子殺人事件の死刑判決のニュースへ。
先日のフジテレビの朝ワイドでは語りきれなかった
この事件や裁判に対する高木さんの感想をしっかり聞きました。
熱いコメントでした。

そして、最後に「長野からの永野の中継」
やはり予定より早く星野監督がスタート。
永野記者、人の波をかきわけながらの実況でした。

長野.jpg

9時台のゲストは東京都副知事の猪瀬直樹さん。
みなさん、ご存知の通り
東京は2016年のオリンピックを目指しているわけで、
今回の聖火リレーの混乱は他人事ではありません。
しかも猪瀬さんは長野市の出身。
高校時代は通学で、何とスタート地点を返上した
「善光寺」の境内を自転車で走り抜けていたとの事。
これまた偶然。

今、こうやってブログを書いていても、
ひとつひとつの事象に縁や偶然が
絡んでいるものだなと思います。

「クロストゥユー」は
「ヒト」というものを番組コンセプトにしています。
番組が始まってから、
身の回りで起きる事や、
普段パソコンとにらめっこしながら原稿を書いているニュースも
「ヒトの縁」というものを意識するようになりました。

ナガノ記者にナガノに行ってもらったのも、
やはり「縁」ですね。
絶対に「ナガノつながりで丁度良いんじゃない」
という理由ではありませんからね、永野さん!
ということでナガノのナガノレポートを乞うご期待。

追伸
先日のブログで
吉野亜衣子記者に、奈良県生まれゆえ
「セント君」「ぬる坊」「鹿男」などと
バカにされていたデスクは私です。
ちなみに、母方は奈良の「吉野」の出なんですよね。
これは偶然というより、こじつけです。 以上!

                 鈴木ビン


投稿者 : 23:58

2008年03月23日

何を見つめているのかな?

緊急地震速報講習中.jpg


このブログの中でも
他の記者から何度か紹介されていますが、
ラジオ局にも4月1日から
「緊急地震速報」が導入されます。

それにあたって、
速報画面の見方や操作法などについて
技術部からレクチャーを受けているところです。

ということで端末画面のアップを

緊急地震速報の端末.jpg

左側のポールは、速報が来ると
信号機みたいにピカピカ光ります。

実際には、速報発令の音声を受けて
アナウンサーや記者は、
スタジオに飛んでいく事になりますので
この画面をまじまじと見つめている余裕はありません。

ラジオの場合は震度5強以上で
緊急地震速報が稼動します。

生放送、録音を問わず、
CM中であろうと曲が流れていようと
とにかくすべての放送を遮断して放送するのですから、
責任は重大です。

しかも、我々速報を入れる側の初動も

①生放送中か録音番組放送中か
②文化放送のみか全国にもネットしているのか
③朝なのか昼なのか真夜中なのか
④関東だけか、隣接する地域も揺れているか
⑤スタジオにいるのはアナウンサーか、タレントさんか?

これだけですでに数十通りのパターンの中から
瞬時の判断を求められます。
当然、被害状況や気象庁からの
情報速度、放送休止枠の対応など
付随してくるものもあります。

記者やスタッフの数も
頭に入れてとなるとなかなか大変ですが、
速報メディアとしての
ラジオの存在価値を担うわけですから、
リスナーが
「緊急時には文化放送」と思って頂けるように
報道部員全員、そして社員スタッフ全員が
防災のプロにならねばいけません。

そんな訳で、私、鈴木ビン
4月から文化放送の防災担当を拝命いたしました。

先ず隗より始めよ

てな感じかな?
いやいや、私が提案したわけではありませんので
この諺は当てはまりませんね。

とにかくがんばります!!

             鈴木びん

投稿者 : 22:48

2008年03月05日

ヒラリー挽回で思うこと?? <担当★鈴木>

寝不足気味のへタレサラリーマン、鈴木びんです。

三寒四温ですね。

厚着をすると朝の電車で汗だくになり、
薄着をすると深夜の帰宅で寒風がしみます。
家に着くと、まずするのは「うがい」です。
毎年、「春になったな」と
油断した頃に風邪を引いてしまうので。

私にとって桜が咲くより先に春を感じるのが
太田英明アナウンサーの「花粉用マスク」
重度の花粉症と闘う太田先輩の姿を見ながら
一度自分もアレルギー診断してもらおうと心に誓い、
そのうち忘れてしまう事を繰り返しています。

この人もうがいを励行しているのでしょうか?
ヒラリー・クリントンさん。

女性は声帯が細いので連日の演説で
声を枯らしてしまう人が多いのは日本の選挙でも同じですが、
ヒラリーさんも一時は痛々しいほどのハスキーボイスでした。

ところが昨日は声にも艶が戻り、
顔にも赤みが差して、ついでに満面の笑みも復活。
それもそのはず、大票田テキサス、オハイオを
ヒラリー・クリントンさんが制して、
大統領撤退間近の噂を吹き飛ばしたからです。
心も体も復活という気があふれていましたね。

そんな訳で、アメリカ大統領選挙の予備選挙は
ますます混沌としてきました。
日本でも「福井県小浜市」が盛り上がってます。

オバマさんから手紙が届く事態に至り、
この小浜フィーバーを誰も止められません。

予想どおり「大分県小浜町」も
「うちもオバマだ」とオバマ応援合戦に参戦。
家元争いの様相を呈してきました。

それだけではありません。
秋田県の旅館「平利(ひらり)」が「栗きんとん」サービスを開始!
何だか白井静雄さんの「だじゃれニュース」
みたいになってきました。

内気な日本人タイプの私としては
正直少々気恥ずかしい展開になっております。
ニューズウィークやタイムなど欧米のニュース雑誌は、
日本がいかに「ユニークな国」かという特集を
組むのが好きですが、今回はまさにその真骨頂。
ここまで照れ無く応援できる陽気さがうらやましくもあります。

小浜市では大型テレビを置いてみんなで応援、
オバマさんが勝った瞬間に大盛り上がりをしている
光景は、ほとんど高校野球の応援ですね。熱い!
こんな町おこしって...

ちなみに私が注目しているのは、
先ほども少し触れましたが、

州の予備選で勝利するたびに見せる
テレビ画面からはみだしそうなヒラリーさんの表情。

スーパーチューズデー以降9連敗で、
取り繕った寂しそうな笑顔が続いていたヒラリーさん。
今回のオハイオ州の勝利では、
崖っぷちからの勝利でよほど嬉しかったのでしょうか。
おなじみの「真っかっか」なワンピース姿で
壇上に登場(ほとんどアカデミー賞授賞式)。

「サンキュ~ オハイオ~」などと言いつつ
何故かびっくりしたような表情を演出。
沸き立つ会場の一人一人を
「あ~ら~、あなたも来てたのォ~」などと言いたげに
指で指していくおなじみのパフォーマンス。
間違いなく、目の見開き方は
予備選スタート時に比べて増しています。

オバマさんは、まったく対照的。
いつも朗々とした声ながら
表情はどことなく硬いまま。

勝っても、壇上で微妙に右斜め上を見たり、
微妙に左斜め上を見上げたりと
いまいちカメラに正対しません。
「何か恥ずかしそうだなー」という印象。

一方ヒラリーさんは飛び出す3D映像のように
画面いっぱいに迫ってきます。

そうですね~。
ヒラリーはプロの女優で、オバマはアマチュア俳優
てな感じですか?

ファーストレディとして
8年間、世界のヒノキ舞台に立ってきただけあって
カメラに勝つというかカメラを食ってやるくらいの貫禄。
名優でも、演技を感じさせない人と、
演技を感じさせまくる人がいますが、
ヒラリーさんはまさに後者で、
ハリウッドに例えると「女デ・ニーロ」??

しかし、プロの役者がうまい演技をしたからといって
映画がヒットするとは限りません。
逆にオバマさんはアマチュアっぽさが
新鮮さにつながっているんでしょうね。
ネクタイも抑えたブルー系だったり、
赤でもストライプの入った渋めの赤だったり
宣材写真ではノーネクタイだったり。

毎回「チェンジ!!」と
高校野球のアンパイアのように叫ぶ姿で
支持者を惹きつけています。

それでもやはり顔の表情は硬いと思いませんか。

ラジオからテレビへ進出した
先輩アナウンサーたちと印象がかぶります。

「もっとこっち向いてください」とか
「あんまりこっち向きすぎないでください」という
画面に突込みを入れたくなるぎこちなさ。
微妙に不自然な姿勢なんですよね。
ところが、毎日テレビにでていると
そのうち何となく画面の収まりが
良くなってくるから不思議なものです。
おっと話が脱線しました。

オバマさんももし大統領になったら、
まっすぐカメラを見据えるようになるのでしょうかね。
それとも初々しいスラッとした万年青年の
ままで行くのでしょうかね?

最近ロシアのエリツィン元大統領に似てきた
ビル・クリントン前大統領や、
地球には優しいのに自分の体に優しくなくて
メタボ体型になってしまったゴア前副大統領の姿を見ると、
そんなことを思います。

ではヒラリーさんが大統領になったらどうでしょう?
木で鼻をくくったような感じに戻るのでしょうか?
目を見開いたヒラリーさんが
懐かしく思い出されるかもしれません。

では、共和党のマケインさんが大統領になったら....
あらら、なぜか面白いコメントが浮かばない。
CNNを観てるとマケインさんやハッカビーさんのことも
良く報じられてますが
なかなか日本のテレビでは取り上げられませんね。
候補者がマケインさんに一本化されて、
大統領選挙に向けて一枚岩のスタートを切った共和党。
ベトナム帰りで国民的ヒーローのマケインさんが
大統領になる可能性も大いにあるのですが。

小浜市のみなさんには、
もしオバマさんが大統領の椅子を逃しても
是非とも応援を続けてあげて欲しいものです。
4年後に大統領になった暁には、
フランスのシラクさんのように
本物の親日家の大統領になりますよ。

日米友好のためによろしくおねがいします!!

業務連絡:
文化放送のニュースでは、短く表現する場合、
「クリントン氏」と呼ばずに「ヒラリー氏」と
表現しております。
どうしてもラジオで「クリントン氏」と表現すると
「ビル」の顔しか浮かばない気がするんですよね。
        以上、業務連絡でした!
              

                  鈴木びん

投稿者 : 22:25

2008年02月17日

免許の更新に行きました<担当★鈴木>

今日は「免許証の更新」に行ってまいりました。

今は土日が公休日です。
浮世離れ稼業としては
入社以来数少ないまっとうな(!?)勤務ローテーションで、
これはこれで有り難いのですが、
免許の更新ができるのは日曜日のみなので
当然とても混んでおります。

実は先週も横浜・二俣川からバスで5分の
運転免許試験場に行ったのですが、
中に並びきれず門の外にもあふれるように
並んでいる申請の行列が!!
恐れをなしてほうほうの体で退散してしまいました。
で、今日はそのリベンジです。←それほどのモノではありません
今日は、なぜか先週に比べて空いておりました。

自動車学校.jpg
人の行列が見えない角度で撮影し、混み具合が伝わらない写真

悲しいのはペーパードライバーの期間も含めて
免許取得から二十年以上経っているのに、
今回「初心者講習」なんですよね、これが。
何故ならば、前回の免許更新の直後、
免許証を紛失してしまったからです。
再交付の場合は初めて取得したのと同じ扱いに
なるんですよね。みなさんも気を付けてください。

初心者講習の場合は講習時間が2時間ということで、
優良ドライバーの30分とは雲泥の差です。
どっちか雲でどっちか泥か?
意外にも(!?)今回の長い講習は「雲」の方でした。

まずは最初に見るドライバーに自覚を促すための
「恐ろしい事故もの映画」ですが、
東映製作で渡辺いっけい主演の本格もの。
映画ペンクラブ会員の私としてはかなり集中できます。
もちろん中身はドライバーとして考えさせられるものでしたが。

続いて行われた安全運転のための講義が、
今まで経験した事の無い優れもの。

去年の危険運転致死傷罪改正を受けての具体的な解説で、
平成13年の危険運転致死傷罪成立のきっかけとなった事故や
今回それが改正されるきっかけとなった事故などの
例を挙げながらのわかりやすい解説はなかなかのもの。
我々のへたなニュース解説よりもずっと上手でした。

私も何度も原稿を書いた埼玉の保育園児死傷事故や
福岡の市職員による飲酒事故など数々の痛ましい事故の
解説に改めて緊張も感じます。

加えて、事故の裏側の部分。
例えばある事故で加害者は服役中なのにも関わらず、
民事で1億を越える賠償金を支払う事になり
家族が被害者遺族への賠償金の支払いで
どれだけ苦労しているかといった話や、
いったん出た判決を覆すために遺族達が署名活動を
行った話。
またその事が法改正にいかにつながっていったか等、
さらには原付事故の判例に至るまで。 

講師役の加藤さんという警察官(OBかな?)の
「事故を無くしたい」という情熱を感じました。
私は完全に報道記者の血が騒いでしまい、
必死にメモを取っていました。
ほとんどの受講生も熱心に話を聞いていましたが、
予備校生のようにメモを取っているのは
さすがに私ぐらいだったと思いますよ。

メモ帳.jpg
こんな感じ

学生時代は勉強嫌いでいつもぼんやり窓の外を眺め、
会社に入ってからも会議中はいつもノートに落書きしていた私ですが
報道部に異動して以来、連日の記者会見で鍛えられ(??)
学生時代よりもずっと「集中して人の話を聞く」習慣が
身についているのかも知れません。
これも一種の「四十の手習い」です。

なお神奈川県の死亡事故も
全国の例にもれず年々減少しているとのことです。
事故を防ぐ最大のポイントは「判断力」や「
操作力」以上に「認知力」だそうです。
「認知力」とは危険を予知する力だそうです。
「前の自転車が曲がるかもしれないな」
「雨が降った後だから絶対スピードを出さないぞ」
 といった自己抑制みたいなものでしょうか。
「自分をコントロールして、いつも健やかに冷静にいること」
が大事なのだそうです。
仕事でも
「自分をコントロールして、いつも健やかに冷静に」
いる事が最近ほとんど無いなー。耳の痛い話だ。

無事免許証も更新。
さすがに、長い講義でお腹がすきました。
駅までの下り坂の途中に中華料理屋があったので
ついつい入ってしまう私。
ラーメンとチャーハンのセットがうまい。
麺を口に運びながらも
「自分をコントロールする..........難しいな」と
ずっと考えてしまいました。

「ご馳走様でした!」
「ありがとうございます!」と
厨房から元気な声が聞こえました。
しかし再び駅に向かい歩き始めた私の背中に
同じ声ながら元気の無い声が飛んできました。
「あ、あのー、お客さん、お代金いただきましたっけ??」
「あらららららら〜、忘れてました〜、すいません(汗)」

うちの近所のラーメン屋も国会内の食堂も
先に食券を買うので、
考え事をしているうちに払った気分になってしまっていたんですよね。
奥に陣取った客が笑いを押し殺していたのを見逃しませんでした。

「危険運転」の防止は
「乗るときに自分の気持ちを確かめる事」だそうです。
「無銭飲食」の防止は
「店を出るときに払ったかどうか確かめる事」かな....

報道記者がそんな事で大丈夫かよ
というツッコミは無しでお願いします(再び汗)

国会担当 鈴木びん


投稿者 : 23:14

2008年01月31日

私も食べたような気がして....<担当★鈴木>

中国製造のギョーザ問題
 さらに大きくなりそうですね。

思い起こせばコンビニで買ってきたあのギョーザ。
電子レンジであっためたものの、何となく臭いがして
食べずに捨てた記憶があるなと思いつつも、
それがいつのことだか、どこの製品だったか
まったく思い出せない鈴木です。
何だか私も食べたような気がして....
あくまでも気がするだけなんですが....

このブログを読んでいただいている方の中にも
「食べたかも...」と思っている方が多いのでは?
集団食中毒と違って、
「昨日、何でお腹が痛くなったのかなあ」と思って
やり過ごしてしまっていたケースも多いでしょうね。

有機リン系の殺虫剤などが混入していると
すぐに症状が現れるそうで、
翌日お腹が痛くなった方は、原因が違うのでは
とも言われてますが、
別の有毒性のものが入っていた可能性もあるわけですよね。

また舛添大臣の会見に行く回数が増えそうです。

ちなみに、私は毎週水曜日の午後6時過ぎに
「ハローパーティー」の中で数分間ニュース解説を
しております(ちなみに火、木、金は白井さん)。

今週は、当然、「つなぎ法案」の流れについて
説明しようと思っていたのですが、
夕方になって「中国ギョーザ」の一報が!
アイコ記者が会見場に飛んでいきました。

食中毒を起こした商品名だけでなく
「起こす可能性のある商品名」も判明し、
その一覧をつかんでスタジオに突進

「今、夕餉の支度中の奥さん! 
ギョーザの袋があったらすぐに確認してください!」
と叫んでしまいました。

時刻は午後6時すぎ。
まさに夕食前の時間帯ではありませんか。

「リスナーのみなさんが食中毒で倒れるのを未然に防がねば!」
と珍しく使命感に燃えて、スタジオに飛び込んだ訳ですが、

「手作り餃子」

なんていう平凡な名前の商品ですから、ちょっと焦りました。
というのも、正確に言わないと
他社製の罪の無い商品にまで
「取り付け騒ぎ?」が起きてしまいますので。

ということで、慎重に読み上げたつもりです。
袋を破ろうとしてあやうく手を止めた方がいらっしゃれば
文化放送がお役に立てたかなと思い幸いです。

「ラジオは速報性が命」という言い方も
もはや陳腐な感じもしますが、
列車が止まったときなどは、
「携帯ラジオを聴いてて良かった」
と思ってもらいたいものです。

一度、日曜深夜の12時前に列車が止まったので
鉄道会社に問い合わせたところ
「終電を含めて後2本しか運行しないんですよ」と
ヤな感じの返事が返ってきたので
「だから大事なんでしょ。残りの2本が動くかどうかで
タクシーに乗って帰るか電車で帰るかを判断するんですよ」
と言い返したこともありました。

ちなみに、自分の発信した情報に
人がもっとも聞き耳を立ててくれたのは忘れもしない
「平成に元号が決まった瞬間」!
それも街頭でのことでした。

当時、私は新入社員で、
小渕官房長官(当時)の元号発表を受け、
「平成」と大きく紙に書いて
新宿西口に繰り出しました。

普段は、無理やり足を止めてもらってマイクを向けるのですが
あの日だけは違いしました。
「平成」と書いた私の方を目指して
足を止めるというよりはまさに群がってきました!
しかも何十人も!

私は集まってくる人にマイクを向けるだけの楽チンインタビュー。
「あらーなかなか良いじゃない」
「何て読むんだ、ひらなりか?」
「何だかまだピンとこないね」
なんていう20年前のみなさんの声が昨日のことのように甦ります。

今と違っていわゆる肩に食い込む
重―い「デンスケ」を一日中担いで歩き回っておりました。
おまけに携帯電話も「弁当箱」と呼ばれた
鞄のようなでっかいもので、
左の肩にデンスケのベルト。
右の肩に「弁当箱」。
両肩がきしみを立てていました。

うわーあれから20年か!!

と思っていたら、
何と国会記者クラブの机の下に懐かしのデンスケが!
じゃじゃーん!
デンスケの写真.jpg
    ※電話は相変わらず古いね
 
とっても「埃」をかぶってますが、
ラジオマンの「誇り」も背負ってました。
捨てずに売らずに大事にしておきたいものです。

しかし、こんなの使ってたなんて
私も十分、「古株」なのでしょうか。

私のスタジオレポートを聴いていたアイコ記者に言われました。

「びんさん、今の人は
 夕餉の支度中の奥さんなんていう言い方はしませんよー」

うーん、十分、「古株」のようです。

         
           国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:43

2008年01月15日

金メダル、首にかけたことがあります<担当★鈴木>

臨時国会は今日でおしまい。
2日間だけ休みを取って18日から
またまた通常国会が始まります。

こんな大事な日に国会に行かずに
会社でニュースデスクというのも
寂しいものですが、
宮仕え(!?)としては致し方ありません。

そんな中、国会閉幕や薬害訴訟調印式のニュースと
並んで私の目を引いたのが、
柔道金メダリストの井上康生選手の結婚。

東原亜希さんとの結婚もうらやましいわけですが、
なぜ注目したかと言うと
今から7年以上前、
シドニーオリンピックの取材で1ヶ月派遣された際に
もっとも記憶に残っているのが、井上康生選手だからです。
なぜ記憶に残っているか?
何と井上選手の金メダルを首にかけちゃったからです!

電話で生出演してもらった時にも真面目な受け答えで
好感を持ったのですが、金メダルを獲得して満面の笑みで
ラジオ用の特設ブースに登場した井上選手も
オーラを感じさせる好青年そのものでした。

おまけに、私の
「あのー、金メダルを首にかけさせてもらってもいいっすか?」
という不遜極まりないお願いにも
「どうぞ、どうぞ」と破顔一笑。
当然のごとく各局の取材陣が争うように金メダルに群がり
首にかけまくるというミーハーぶりを発揮してしまいましたが
井上選手は終始ニコニコ。人物の大きさを感じました。

ということで、懸命に家捜しして
その時の写真を捜索したのですが、
見つからないんですよね、これが。
無念です。
現地で1ヶ月共演させていただいた赤坂泰彦さんと2人で
井上選手にインタビューしている最中の写真は見つかりました。
興にのって金メダルを首にかける寸前の写真です。
これも赤坂さんの許可を取っていないので、
写真のアップは断念します。

ところでラジオ各局の取材チームで撮った写真の中には、
私と2人で突撃取材で走り回った他局のYアナウンサーとの
写真も多数ありまして胸が痛みました。
というのも、Yさんはその後、東京のFM局から
九州のテレビ局に移籍して活躍されていたのですが、
今年の1月4日にクモ膜下出血で急逝されてしまったからです。
私より4つも年下なのに、ショックでした。
年賀状も届いておりました。
オリンピック閉幕の翌日、
2人でシドニーのボンダイビーチに向かい、
水着ギャルたちと一緒に写真を撮ってもらって
はしゃいだおバカな写真も
寂しい思い出になってしまいました。

余談ですが、Yさんが勤めていた
テレビ局のホームページを見たところ、
なんと亡くなったという報告も無く、
彼の写真もホームページから削除されていました。
何だか切ない話です。

話を戻して。
高橋尚子さんや田村亮子さん、シンクロチームのみなさんに
インタビューしているあの時の写真を眺めながら、
いろいろな事を思い出してしまいました。
今年の北京オリンピックにも文化放送から記者やアナウンサーが
派遣されると思いますが、
ぜひ金メダルを獲得した井上康生選手に
インタビューをしてもらいたいものです。

しかし、7年前の自分の写真を眺めて嘆息。
今より体重が15キロも少ないんですよね。
「明日から本気で脱メタボ」を誓った鈴木です。

             国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:06

2007年12月28日

今年もあと3日<担当★鈴木>

年の瀬ですね。
実は、私、昨日のブログ担当だったのですが、
慌しくしておりまして今日になってしまいました。
今日28日は、国会も仕事納め。
ご覧のように国会議事堂の中は閑散としております。
というか誰もいない!

NEC_0222.jpg

一方、外の国会図書館では
自民党の川崎二郎さんや坂口力さんら
元厚生労働大臣のみなさんを中心に
薬害肝炎の弁護団と協議をし、大筋合意を得ました。

年内に何とかメドがつきましたが、
原告団の方々の会見は年明けになりそうですね。
国会に議員立法が提出され、
それほど間をおかずに法案成立となるはずです。
原告の方々の納得できる成案を切に祈ります。
私も朝から厚労省、民主党、議員会館などドタバタしまして、
ようやく記者クラブに帰還。

前機種の永眠に伴い、新規購入し、
本日到着したばかりのコーヒーメーカーでほっと一息。
感動の火入れ式に臨む幹事のニッポン放送・宮崎さんの手。
               手タレを意識したアングル

NEC_0226.jpg


私、連日、最終電車の帰宅が続いております。
毎年、大晦日に放送される「マイクの一年」という番組を担当し
連日連夜の作業でかなりばて気味です。
ニュースパレードの中で使う音カットは
毎日5〜10カットくらいなのですが、
一年間積み重ねると保存された音カットの数は、
毎年1500から2000程度になります。

その中から、使う音を選んでナレーション付きで
30分の番組に凝縮するのですが、
音選びから始まって、ニュースの大きさとも照らし合わせて
原稿を書き、音を編集してBGMを載せてなどしていると
実に膨大な作業量になります。
ほかの記者たちにも手伝ってもらい何とか完成しました。

ところが、毎年、番組を作り終えてから大きなニュースが
飛び込んでくるんですよね。
いつ差し替え、作り直しがあるかと思うと
戦々恐々の日々が続きます。
改めて一年の音を聞きなおす作業は、
まさに一年の移ろいを確認する作業です。

確かに「偽」にまつわる音が多いのですが、
中には救いのある声や音、情景も。
難破して3日間漂流し、
奇跡の生還を果たした
宮崎県の漁船の乗組員の喜びの声や、
福岡の飲酒運転事故から一年、
新たな命に恵まれたご夫妻の様子など
勇気付けてくれる数々の音にも改めて思いを馳せ、
良い年を迎えましょう!

大晦日の午前10時半から11時の放送です。
ぜひお聴き下さい!

ちなみに私、大晦日は泊まり明けなのですが、
「大竹まことのゴールデンラジオ」の
ピンチヒッター森永卓郎さんと阿川佐和子さん、
太田アナウンサーの進行の合間にちょろっと顔を出して
仕事納めとなります。

かなり風邪っぴきのひどい声となっていると思いますが、
ワーカーホリックのまま、嘘と偽りに満ちた?2007年を
終えることになりそうです。
とほほ........(べたな終わり方で締めてみました)

国会担当 鈴木

投稿者 : 15:59

2007年12月13日

ふるさと関西が笑顔で出迎えてくれました<担当★鈴木>

先週末、とある忘年会で大阪に行きました。

慌しい日帰りの帰阪。さすがにもったいないと、
早起きして京都で途中下車しました。
しばしの京都旅行というわけ。

京都駅で、あふれんばかりの観光客の人波をかきわけ、
500円の一日バス乗り放題チケットを買って市バスに飛び乗りました。
後ろの席では同郷らしき女性2人組。
京都で再会しての2人旅らしく近況を報告しあっている様子に心癒されます。
(勝手に聞いちゃってごめんなさい)。

寂しい男一人旅ながら、お日柄も良く、いい気分でした。
バスが同志社のそばの今出川あたりに来るまでは。

美しき京の町並みの電信柱にゆわえつけらた
一枚の看板に目をやると....
自民党幹事長の「伊吹文明」さんのポスターが.
見ると至る所に、
これも「伊吹文明」 あれも「伊吹文明」
 それも「伊吹文明」 きっと「伊吹文明」  状態
(♪松坂慶子さんの水中花のメロディーにのって)

伊吹さんの笑顔の嵐。
ここは京都1区。伊吹さんの地元なんですよね。
分かっちゃあいたけど忘れてた。 

国会担当という仕事さえやっていなければ、
これも町の風景なんでしょうが、
毎日会見で見ている笑顔のアップが並んでいると、
旅行気分は吹き飛んで、
一気に仕事モードに引き戻されるんですよね。
正直、興ざめ。

さて着いた先は金閣寺。
気を取り直して、池に浮かんだ金色のお堂を
前から後ろからカメラでパチパチと収めながら、
お賽銭をあげにいくと、
中国からと思われる団体客たちが
賽銭を投げては友達がキャッチするという
不届き千万な遊びをやっている。
この人たちの国から仏教が伝来したんですがね……

ますます興ざめて、
今度こそと「わびさび」を求め、いざ銀閣寺へ。
道が混んでてバスが人にどんどん抜かれていきますが
東山に着くと気分は再びリフレッシュ!

狭い石畳に並ぶ風情あるみやげ物店が並び、
和服姿の人も目立ちます。川のせせらぎも心地よい。
たもとの電信柱にもどことなく京の風情が……

と思いきや、
今度は民主党前代表の「前原誠司」さんの
笑顔のポスターがジャジャジャーン

まわりを見ると、
これも「前原誠司」 あれも「前原誠司」
 それも「前原誠司」きっと「前原誠司」  状態
(♪松坂慶子さんの水中花のメロディーにのって)

前原さんの笑顔の嵐。
ここは京都2区。前原さんの地元なのです。
分かっちゃいるけど、忘れてた。


看板、ポスターの数が政治家たちの
危機感を表しているのでしょうか。
総選挙がいつ来ても良いように準備万端なのですね。
みなさんも駅までの道すがら、電信柱や塀に注意してください。
気がつくといつの間にやら増殖していた
沢山のポスターが笑顔でアナタを見つめていますよ。

縁結びの糸を出雲大社で買ってきてくれたアイコ記者へのお返しに、
銀閣寺で縁結びのお守りを買って再びバスへ。
またまた大渋滞で京都駅に着いたのは予定より1時間遅れ。
忘年会に遅刻したのは言うまでもありません。

それでもようやく着いた懐かしの新大阪♪
外に出たら公明党副幹事長の谷口隆義さんのポスターが!
もう勘弁して!!
まったく休み気分になれませんでした……
これも一種の職業病か...

        国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:11

2007年11月28日

小島よしおVS石森記者 <担当★鈴木>

 坂出の事件の展開、そして守屋前防衛事務次官夫婦の逮捕と
連日の大きなニュースの動きの中、火曜、水曜と連日のデスクで
正直かなりヘトヘト状態であります。

それでも日中の忙しさは、報道部員全員の共同作業なので
案外乗り切れるもの。
しかし泊まり勤務はアルバイト君と2人ぼっちの寂しい一夜。
翌日のニュース原稿や音素材の準備に追われ、
仮眠を取る事も無く朝を迎える訳ですが、
列車が止まったり大きな地震が起きると大変。

関係先に取材して情報の確認を取るのはもちろんのこと、
すぐにスタジオに電話して速報をいれられるかどうか、
ディレクターや技術さんと調整します。

地震は迷わず即座に入れますが、
列車の場合は今すぐ放送したほうが良いのか?
もう少し待って情報内容がまとまってから伝えた方が良いのか?
など自分一人で考えねばなりません。

「まだまだ復旧は無理です」
という鉄道会社の広報の言葉を信じて、
「列車運行再開の目処は立っていません」
という情報を入れたとたんに運転再開なんてこともあり、
クレームの電話を入れたところ
「いやー、思いのほか速く復旧作業が進みまして良かったです」
とうれしそうな返事。
もちろん運行再開に時間がかかるよりも
早く復旧する方がめでたいわけですが
ラジオを聞いて帰宅経路を変えた人もいるのでは
と思うと心も痛みます。

それでも対応しやすい生放送のスタジオの場合に比べ、
ハコ番組と言われる録音番組の場合は実に大変。
曲の合間に入れるのか?
少しでも早くパーソナリティの声に被せてでも伝えるのか?
悲惨な事故の場合、あまりに明るい番組だと
喋りにくく聞き手も違和感を覚えるし、何より信憑性の問題もあります。

私は日曜日の深夜勤務なので、
ご存知アニメ、ゲーム関連の人気番組が目白押し。
萌え系アイドルが、
「先月から約束してた私の新曲、今日やっとご紹介できます。
本当に心をこめて歌ってますので、1秒も聞き逃さないで聞いて下さい。
本当に今日の日を迎えられて嬉しいです。
ではイキマスヨ〜!!
浜松ルイの新でミラクルラブ!!♡」
何ていう曲紹介で超アップテンポな♪イントロが流れて、
浜松ルイちゃんの歌声が流れ始めた途端に、野太い声で

「えーここでー文化放送列車情報をお伝えします」

  と読むのはかなりつらいし申し訳ない。

速報を読みながら、頭の片隅に浮かぶのは2ちゃんねるなどの実況スレ。

「ヒェー!!! 速報キタ━(゚∀゚)━!!! 」

「報道記者逝ッテヨシ」

  とみんなが書き込んでいる姿が映像のように浮かびます。

  ※ちなみに浜松ルイなるアイドルはいませんからね。仮の設定。

私も学生時代ラジオのエアチェック大好き少年だったので
気持ちは良くわかります(泣)。
今でもテレビのドキュメンタリー番組を録画しておいて、
ずっと列車情報のテロップが入っていたらガックリしますしね。
  
もっと悲惨なのは火曜日の深夜泊りの石森記者。

鬼門は午後9時から9時半。
そこには小島よしおさんの「ちゅぱちゅぱちゅっぱっぴー」という録音番組が..
タイトルからして危険な香りがしますが、
とにかく小島よしおギャグのオンパレードなので

「現在、東海道線が運転を見合わせています」
「♪でもそんなの関係ネー!!! 」
「運転再開時刻は未定です」
「♪でもそんなの関係ネー !!!」
「情報が入り次第お伝えします」
「♪オッパッピー!!」
「文化放送列車情報でした」
「♪チントントンテンシャン!」

と速報をすかさず小島さんが「関係無い扱い」にしていくというシュールな展開。
石森記者にとっても小島よしおさんにとっても
まさに「キャラを殺し合う」辛い状況です。

※さすがに、ここまで鮮やかに被ってませんけどね。
  あくまでも再現イメージということで

余談ですが
こういうのは、「ニュース」や「スポーツ中継」で
真剣に喋ってるからこそ生まれる
不思議な「おかしみ」でもあります。

打った〜!! 打球はセンターへ!!! 
  ぐんぐん伸びるぞ!! 入ったあ〜!!!! バスクリ〜ン!!!!

と入浴剤を大宣伝してしまった
名古屋を代表する東海ラジオの名アナウンサー
犬飼さんのような凄いエピソードは、
逆に軽いお笑い系のトーク番組では出せません。

にぎやかに放送しているAMラジオの番組の中で、
遺物(異物?)のように存在している「報道」という固ーい集団。
みな愚直にやっておりますので、
速報という名のKY(空気を読めない)な動きにも
何卒、ご勘弁のほどを願います。
 
           国会担当 鈴木びん         

投稿者 : 23:35

2007年11月13日

稲尾さんに合掌 <担当★鈴木>

今日は国会で、午後の本会議後に想定される
「復帰した安倍前総理」の囲み会見に備えておりました。

しかし、訳あって午後京王プラザホテルに
緊急で向かうことになったのです。
それは.......

元西鉄ライオンズの野球解説者、豊田泰光さんの
囲み会見が設定されたから。
いや、されたからでは無く、
正確には「設定したから」が正しいのですが。

というのも、豊田さんは文化放送所属の解説者のため、
テレビ局からの取材要請に文化放送が窓口となって、
いわゆる「仕切り」をすることになったというわけ。

なぜ豊田さんに取材の要請があったかはご存知ですよね。
今日未明に「鉄腕稲尾」「神様、仏様、稲尾様」こと
西鉄ライオンズの大エース、稲尾和久さんが逝去されたからです。
ライオンズの黄金時代をともに築いた豊田さんの
コメント無しには稲尾さんを振り返れません。

ところで、なぜ私がその会見の「仕切り役」になったかというと、
要はスポーツ部員が全員、取材や出張で出払っていて、
元スポーツ部で且つ豊田さんの番組を長く担当していた
私、鈴木に白羽の矢が刺さったというわけなのです。

豊田さんの企業向け講演会が京王プラザで
行われるということで、主催者にお願いしてその前の時間を頂戴し、
部屋もお借りしてセッティングしました。
問い合わせのあったテレビ2局が首尾よく到着したのが午後1時半。
2時に現れる豊田さんを待っていると、
時間に几帳面な豊田さんも15分前に到着。
豊田さんとともに囲み取材をやる部屋に戻ったところ、
そこには一対の向き合った椅子と椅子が。

一脚はもちろん豊田さん用。
「もう一脚の椅子には誰がすわるんですがか?」

そこで笑顔のTBSテレビのディレクターさんがきっぱりと一言。

「鈴木さんです!」

「え、わ、わたしですか!」

「はい、鈴木さんに代表してインタビューしていただきます」

「だ・い・ひょ〜??」

何せ、このテレビラジオ3社のミニ会見の主催は文化放送。
お客様の要請は断れません。

やむをえず腰掛けると私の左右の肩越しから、
TBSさんとテレビ朝日さんのカメラが豊田さんを狙い、
その横には両社の音声さんとさらにディレクターが控えるという
完全なる扇形の隊形。

いつもぐっちゃぐちゃ、くっしゃくしゃの
もみくちゃ会見しか経験していないので、
この整然とした感じはどうにも落ち着きません。

「あのー、私もマイクを向けなきゃならないので、
椅子に座らず横に立っても良いですか?」と懇願。

しかし「いーえ、大丈夫です」とテレ朝の音声さんが破顔一笑。
私の22センチの黒マイクを、自分のガンマイク
(よく芸能取材で使われている釣竿の先に鳥の羽がついたようなアレ)に
手際良くガムテープで巻きつけ始めたではありませんか。あら〜

うちのマイクちゃんが他社のマイクに懸命にしがみついているという
不思議な光景を目の端で見やりながらインタビューが始まりました。
マイクを持たないと落ち着かないもんですね。

こうして「仕切る」どころか「仕切られっぱなし」のまま、
3社だけの会見というか私と豊田さんの
2者対談(!?)がスタート。

しばらくして、ちらと私のマイクを見ました。
けなげにガンマイクにしがみついている文化放送の黒マイク。
がんばれ!

しかし目の端でマイクの先のケーブルをたどっていくと
そこには信じられない光景が広がっていました。

何と私のMDレコーダーが回っていません(汗)

録音機を手に持っていれば、すぐにスタートできますが、
哀れ私のマイクはテレ朝のマイクの先っぽに
ぶら下がったままで手が届きません(汗)
焦りで質問も段々としどろもどろに(汗)

1分後、私は意を決して、こう宣言しました。

「会見を中断します!!」

豊田さんもテレビ局の方々も一瞬事態を飲み込めず沈黙。

しゃがんで、いそいそと録音機を回し始めた私の背中に
豊田さんの「ぶつぞ、この野郎」の声が飛んで一同爆笑。
再び会見が始まりました(始めました?)
しかし会見が終わってから気が付いていたらと思うと真っ青ですね。

ところで、稲尾さんとは一度だけ、博多でご一緒したことがあります。
スポーツ部時代に、平和台球場のあったところに
西鉄ライオンズのモニュメントができるというので
「西鉄スペシャル」をやろうということになりました。
そして豊田さん、週刊ベースボールの記者さん、スポニチの記者さん
とともに福岡へ向かい、2人の対談を収録して放送したのです。

当時のマネージャーさんがお作りになった
西鉄ライオンズのレプリカも購入(懐)

R0010260.JPG

格好良いでしょう
その特番では、黒沢明監督の「七人の侍」の音楽を
BGMに使いました。時代も重なって、西鉄ナインは
私の中では黒沢映画の登場人物達のイメージです。

稲尾さんからは放送できることからできないことまで、
いろいろ話して頂きましたが、
豊田さんの激しく快活な言葉攻めを常におっとりと受け止めて、
終始ニコニコしていたのが印象的でした。

プロ野球選手としては決して大柄でない稲尾さんが
川上さんや長島さんをメッタ斬りにして宙に舞い
「神様」とまで呼ばれたわけです。

稲尾さんが天狗になりそうになると、
中西さん豊田さんが連続してエラーをして、
稲尾さんに謝らせたなんて話はまさに野武士伝説の真骨頂。
(偶然、連続エラーになっただけというのが真実だそうですが)
あの時代を知っているオールドファンがただただうらやましい

伝説の日本シリーズ。
稲尾が投げて長嶋が打つ。
中西が打つ、大下が打つ、豊田が打つ。
巨人は水原監督、西鉄は三原監督の天下分け目の決戦

こんな夢のような光景が当時まだ生まれてもいなかった私にも
映画のワンシーンように瞼に浮かんでくるから不思議です。

名将三原監督、青バット大下選手に続いて
仰木彬さんも河村英文さんたちもこの世を去り、
伝説の軍団も鬼籍に入りつつあります。
時代を知る人も減ってきました。
豊田さんには、100歳までお元気で、
伝説を伝えていただきたいと思います。

それにしてもあの強気一辺倒の豊田さんの目が、
充血していたので本当に驚きました。
盟友を失った事のショックの強さを感じました。

話は変わって政治の世界。安倍さんの復帰です。
石原伸晃さんら「盟友」に、
「記者インタビューにきちんと応じるべきだ」と
勧められたとの話もある安倍前総理が「現場復帰」
本会議終了後にぶら下がり会見に応じました。
私が京王プラザでドタバタしていた頃、
国会で、すっかり元気になった安倍前総理の口元に
マイクを突き出していたのは高尾記者でした。
総理時代には複数のSPががっちりガードしていた安部さんの
脇まで接近できた事に高尾記者も驚いていました。

私も小泉総理が退任して、
国会内で各党へのあいさつ回りをした時に、
マイクをつき出した瞬間、小泉さんと肩がぶつかったのですが、
とても奇妙に感じました。
総理時代はそばに立っていても、
屈強なSPたちにガードされ、決して近づけなかった小泉さんと自分の
「物理的な」壁が取り払われた瞬間を実感じたのです。
「総理と呼ばれた人が総理で無くなった」ことの意味を、
ぶつかった肩で身をもって知りました。

総理という職は、あくまで「総理役」という
刹那的な役割のひとつに過ぎないのだ
ということを実感したわけです。

しかし、長島さんや稲尾さんは違います。
グラウンドを去ってもずっとヒーローであり、伝説であり、
憧れであり続けている(あり続けた)訳で、
改めて言うまでもありませんが、
その格好良さは政治家の比ではありません。
そんなことを感じました。

ちなみに、幹事長時代にゲストで来た安倍さんと
放送前に野球談義をしたことがあります。
安倍さんは子供のころ、熱心なサンケイスワローズファン
(これって報じられた事の無い話だと思うんですけど)
だったそうです。

後年、豊田さんは西鉄からそのサンケイに移籍するわけですが、
当時まだ幼かった安倍さんによるサンケイ時代の豊田評は
「とにかくエラーの多い選手だった」との事。
この話は豊田さんには封印です(汗)

ちなみに西鉄からサンケイへの豊田さんの移籍に
当時の博多のファンたちは激怒しました。

そんな中、稲尾さんは「博多」では無く、
「小倉」でそっと送別会を開いてくれたそうです。

稲尾さんに合掌。

                国会担当 鈴木びん

投稿者 : 20:56

2007年10月12日

秋、日々深まる <担当★鈴木>

昼夜の寒暖差も日に日に激しくなっております。
国会議事堂の廊下を歩いているとこんな気になる張り紙が。

  蜂に注意.jpg

大きな蜂って......
国会の赤じゅうたんの前に
こんなのどかな張り紙がしてあるのも笑えますが、

もう数日間、張りっぱなしになっていますので、
駆除などもしていないのでしょう。

季節は秋。
秋に活発になるのは確か恐怖のスズメバチですよね。
うーん、心配です。

スズメバチならぬ女王蜂の一刺しと言えば、
決算行政委員会に登場した田中真紀子さん。

例のドスの利いた声で
「背水の陣内閣、誕生おめでとうございます」から始まって、
拉致問題を中心にモーレツな質問責め
というか一方的なアジテーション!?

委員会を傍聴していると、
ゆるーい駄洒落を飛ばして、ゆるーい笑いを取ってお茶を濁す議員か
優等生的な発音、発声で杓子定規な質問を繰り返す議員が
とても多いのですが、真紀子節は惹きつけ度が違います。

古館アナの往年のプロレス実況を彷彿とさせるような速射砲口撃で
貫禄の違いを見せつけていました。

内藤選手も成しえなかったKO勝ちと言いたい所ですが、
福田総理は反則のバックドロップを決めてしまう若造とは違います。
グレイシー柔術ばりの「ふにゃふにゃ回りこんでマウントに持ち込む」
ような戦術で厳しい蹴り技をかわしていました。

総理ぶらにて
「田中真紀子さんの質問の感想は?」
「たじたじでした」(と笑いを取る)
「安倍康夫内閣を言われましたが?」
「言い間違えたんでしょう」(と笑いを取る)

柔を持って剛を制する戦法で記者団を笑いでまとめる。
さすが71歳。

もちろん、今後も出てくるであろう「政治と金」の問題で
同じような受け答えが通用するわけが無いことは、
福田さん本人が一番よく理解している事でしょう。

しかし、このところ高村さん、石破さん、増田さん、舛添さんら
閣僚のメディア露出が激しい。
総理自らの発言は最小限に抑え、
まるで弁慶のごとく閣僚たちが前に前に出て
身代わりに総理を守ろうとしているように感じるのは
うがった見方なのでしょうか?

ちなみに、今日、福田総理が記者団の前にやってきたのは
約束の時間より10分遅れでした。
それでも時間に厳格な福田総理には珍しいこと。
案外、想定問答を練っていたのかもしれません。

小泉さんの時は1時間半以上待たされた事もありました。
安倍さんの時も4、50分遅れの事はありましたね。
時間の正確さでいうと福田さんの圧勝。

まさにサラリーマン生活17年の成せる技というべきか。
少し遅れても恐縮しながら入ってきます。
どんなに遅れても軽く片手をあげつつ何事も無かったかのように
ひょうひょうと現れた若旦那キャラの小泉さんとはずいぶん違います。
ささいな事ですが、悪い習慣ではありません。
自戒をこめて。

今日、黒川紀章さんが亡くなるというニュースが
飛び込んでまいりました。
文化放送には、参議院選挙の日の特番で、共生新党から
奥さんの若尾文子さんとともに選挙の感想を振り返っていただいたのが
最後の出演となりました。

思えば衝撃の選挙デビューを飾った都知事選以降、
文化放送にも何かとご出演いただきました。
(と言っても私が交渉したわけではないんですが)
ソコトコでも邦丸ワイドでも黒川節が炸裂していました。

野村邦丸アナがご自宅を訪問した時のインタビューが印象的で、
「頼んでくれば誰の依頼でも設計を引き受けるよ。
金の無い人にはただで設計する。
その分、金持ちからは一杯もらうから」と
案外真顔で語っていました。

世界に誇る天才を亡くすのは日本という国にとってとても惜しい事。
総理も選挙の事には一切触れず、
建築家としての黒川氏をリスペクトしたコメントをしていました。
ちなみに選挙では共生新党担当だった奥山記者が
勝手知ったるなんとやらで、黒川事務所に飛んでいきました。

大規模再開発計画の進む東京。
黒川さんの残した遺産は、六本木ミッドタウンの
「新国立美術館」ですが、
今日もまた有楽町の駅前に新しい東京の顔がオープン。

有楽町.jpg

有楽町を背にして銀座に向かう左側の景観を一変させた「有楽町イトシア」。
私は国会から会社に戻る時に、銀座まで地下鉄で出てJR有楽町まで
歩くパターンが多いんですが、
都会の挟間に下町の風情を残すあの界隈が好きだったので
複雑な心境でもあります。

話があっちこっちにとんで恐縮ですが、最後にイベント紹介を。

国会のそばにある「憲政記念館」では
重光葵さんの特別展が来月開催されます。

  重光葵.jpg

戦前の一流の外交官で、欧米との対立をもっとも懸念していたのに
結局、東條内閣の重職になってしまって、戦後はA級戦犯。
7年服役した後、総理候補になりますが、吉田茂に敗れた後、
鳩山内閣の外務大臣などを務めた人で、
日本の国連加盟に尽力した戦後史の重要人物。

給油活動の継続問題を始めこのところ「国連論」がにぎやかになっていますが、
その辺りの視点も含めて面白いところ。
真紀子さんが今日の質問で
「福田さんのお父様やうちの父の時代に比べて今の政治家は小粒だ」
なんていう話をされていましたが、
先代の田中さんや福田さんよりももっと政治家が大粒だった時代の
貴重な資料が沢山あります。ぜひご高覧あれ。

拘置所の中で書いた「巣鴨日記」なんて面白いですよ。
ちなみに衆議院から広告料もらってませんからね。

国会前の道も、落ちて潰れた銀杏の香ばしい(くさい!)
香りが鼻をつき..夜は空気もひんやりとしてきました。

東京タワー.jpg


まさに秋の風情です。


      国会担当 鈴木びん

投稿者 : 22:55

2007年09月27日

ミャンマーで日本人が... 〈担当☆鈴木)

私鈴木は、今週木曜日泊まりです。
普段は日曜日泊まり勤務なので、
会社に来る電車が混んでいることに戸惑いつつも出社。
日本人のジャーナリストがミャンマーで
殺されたのとの一報を知りました。

今、戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の書簡集
「地雷を踏んだらサヨウナラ」という本を読んでおりまして、
まあ紛争地域の最前線でカメラを構えるものの
凄みを感じさせられています。
浅野忠信さん主演の映画では、
味わい深いエピソードも描かれておりましたが、
一ノ瀬さんの手紙には喉の渇きを覚えるのみ。
映画以上に血と汗の匂いがむせかえるように充満した
取材現場の空気だけが封印されています。

死と隣り合わせだからこそ生を感じられる
最前線の人たちの写真や文章は、
亡くなった後読んでも何かを感じさせてくれる気がして、
沢田教一さんの写真や橋田信介さんの文章など
ついつい手を出してしまいます。

今回亡くなった長井健司さんはAPF通信という
ニュース取材プロダクションの契約記者で
(ちなみにフランスの世界最古の通信社はAFP通信です)、
イラクやアフガンや中朝国境やカンボジアなど
世界中を渡り歩いてきたのにけがひとつ無い方だったそうです。
そんな人が「デモがあるかもしれない」と会社に連絡した後、
不帰の人になってしまうなんて人生の最後は皮肉なものですね。
まさか自分が銃の標的になるなんて、
直前まで思いもよらなかったのでは無いでしょうか?

戦場の最前線でも子供の写真を撮る事が好きだったそうで、
一ノ瀬泰造カメラマンも殺戮の現場の合間に
子供の写真を撮ったり、空手を教えたりしていたそうで。
私が存じ上げている、田中角栄法廷写真などで知られる
フォーカスの伝説のカメラマン福田英昭さんは、
今パンダの写真で展覧会を開いたりしております。
ハードな取材現場の中に身を置くと、
癒しを求める生理作用が働くのでしょうか?

久米宏さんがニュースステーションでいつもこだわって
「ビルマ」と呼んでいたのを思い出します。
今も朝日新聞は「ミャンマー(ビルマ)」という表記で統一していますね。
今は伝統あるビルマの国を「ミャンマー政権」が
武力でのっとっている仮の姿との認識。
   ※そもそもはニホンとニッポンの違い程度だそうですね
アメリカやイギリスは今も「バーマ(ビルマ)」と呼んでいます。
ブッシュ大統領も国連演説で「バーマ」批判をしていました。

そもそも、数千人を殺害して民主化運動を弾圧した
ミャンマー軍事政権が誕生した時、
いち早く承認したのが、日本だという事実を政府は忘れてはいけません。
このときの総理大臣は竹下さん、外務大臣は宇野さんです。
そんな日本もノーベル平和賞まで受賞した
アウンサンスーチーさんの拘束を受けて、
4年前からODAをストップしていますが、
これもアメリカのプレッシャーの影がちらほら。

ブッシュ大統領はドンキホーテ的ではあるものの
一応「人権侵害の国」に対する怒りを強くもった人物では
あるのでしょうね。
もちろん自分の国の軍隊には甘いという決定的な弱点はありますが。

その点、日本はどうでしょうか?
本気の怒りはあるのでしょうか?
昨日、ニューヨークで薮中審議官を抗議のために
ミャンマーに向かわせると記者団に語った高村外務大臣。
「ミャンマーに何と言って抗議するのか」と聞かれ、
うーんと言葉に詰まった挙句
「遺憾の意を表明します」
みたいなゆるーい答えをしておりました。
えー!!考えてなかったのかよ!
自分の国の人間が撃たれて殺されてるんですよ。
死と隣り合わせは戦場カメラマンの宿命ですが、
市民のデモに発砲するのはまったく意味が違いますよね。

昨日はミャンマーの後見人(!?)中国の温家宝首相が、
福田総理の後見人(!?)森元首相と会って
福田総理の訪中を要請したそうです。
そもそも支持率が史上最低で退陣した森さんが
なぜ首脳会談めいたことをするのかよく分からないし、
長老が政治の表舞台に立とうとすること自体、
とても民主国家とも思えません。

この会談の席ではミャンマー情勢について
協力を要請したりしたのでしょうか?
絶対してないでしょうね
わはははと笑いながら訪日は春ごろでなんて
のんきな親睦会をやってきたのならば、
アジア情勢緊迫の中、それこそ世界の笑いものです。
ミャンマーの情勢は日本にいる5千人を超える
在日ミャンマー人の動きと合わせて
アジア各国にとっては目を離せない問題です。
今後、難民の問題や民族対立勃発の危険性もありますし。
日本こそがイニシアティブを取らねばいかんのですが。

銃口を水平に向けられる恐怖は想像もできません。
ドキュメンタリー映画「天安門」の中で、
民主化要求に気勢をあげるデモの群集に対して、
対峙していた軍隊が、それまで上に向けていた銃を
すーとこちらに向け水平に構えなおすシーンがあるんですが、
あんな恐ろしいシーンはありませんでした。
しかも実写......現実.....
銃口がこちらに向いた瞬間、
ファインダー越しに長井さんは何を思ったのでしょうか?

※ちなみに、日本で活躍する音楽評論家の
 ピーターバラカンさんはビルマのクオーター。
 ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーの母もビルマ人
 アンジェリーナ・ジョリーは人権活動に熱心ですから
 何かコメントするかも知れませんね


※ちなみに、ビルマの人には苗字が無いって知ってました?
 「アウンサン将軍の娘のスーチー」つまり「山田家の太郎」と
 思ってしまいがちですが、あくまで名前がアウンサンスーチーさん
 なんだそうです。
 ただし略してスーチーさんはOKだそうです。
     
          国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:35

2007年08月13日

お暑うございます<担当☆鈴木>

みなさん、お盆休み中ですか?

「でもそんなの関係ねー!」と
コメディアン小島よしおばりの叫びも
聞こえてきそうですね。
そうですか、働いてますか


実は私、入社以来盆休みを取った記憶は
ほとんど無く、毎年「秋休み」が恒例となっております。
しかし今年は8月末の内閣改造から始まり、
9月以降の臨時国会、
ひょっとしての衆議院解散も噂されています。
休みは休める時にとるしか無さそうです。

ちなみに、参院選で敗れた安倍総理は夏休み返上、
官邸などで静かに過ごすようですね。
自民党参院会長を辞任した青木幹雄さんも
都内で静かに過ごすそうです。
公明党の太田代表に至っては都内であいさつ回りをして
次の選挙に備えるという仕事モード。

一方高笑いの民主党勢は、
選挙で勝利するも健康問題で不安視されている
民主党の小沢代表が都内の自宅にて静養。
趣味の海釣りもしばらく封印でしょうか?
菅代表代行は避暑地で読書三昧。
鳩山幹事長も(おそらくはかなり優雅な)静養だそうです。

共産党の志位委員長も長野県内で静養。
趣味のクラシックを聴いて疲れを癒すのでしょうか。
社民党の福島党首は家族とヨーロッパで
バカンスという豪勢な夏、ということで
レギュラーを務めていただいている
「寺島尚正のラジオパンチ」は今週お休みです。
と思っていたら普通にご出演とのことです(ごめんなさい)

そんな中、若さと体力を見せつけるのが
民主党の岡田元代表(現副代表)
選挙でもフル回転で応援演説に飛び回っていた
岡田さんですが、選挙疲れも取れたとして、
明日からミャンマー、カンボジアにNGO視察に
出かけるとのこと。
日ごろのジム通いもダテでは無いエネルギーを感じさせます。

「夏の長さは平等に与えられているはずなのに
小学生の頃は、なぜ夏が長く感じられたのか?」
という深い命題についておととい記者クラブ仲間と
真剣に(!?)討議しました。
私の説は実に簡単。「夏休みが長かったから」

社会人になってからは、屋内でクーラーにあたっている時も、
炎天下の屋外を蛭子さんの漫画のキャラクターのように
ダラダラ汗で歩いている時も、所詮は日常の延長で、
「楽しい夏」を実感したことはほとんどありません。
夏は休んでこそ夏。
たまに遊びに行っても明日からの仕事が気になってるだけで
本当にリラックスしたことなんてあるのかどうか。

夏休みが1ヶ月もあれば、
「高校野球中継を扇風機にあたりながら
      寝転んで観ていただけの夏」
「海で日に焼きすぎて火ぶくれのようになってしまい、
      氷をあてて冷やしていた夏」
「スイカを買ってきたが
    案外水っぽくてまずかった夏」など
駄目男ぶり全開でも
駄目なりに日々「夏」を感じることができるのに。

ふと気が付いたのは、
10年前の夏も5年前の夏も今の時期何をしていたか
さっぱり思い出せないのに、
去年とおととしだけは鮮明に記憶していること。

最近のことだから覚えているわけではありません。
おととしは、何と言っても小泉郵政解散で、
連日白昼夢を見ているように選挙取材に飛び回っていた
「翻弄された夏」だったから。

そして去年は、「鼻の骨にひびが入っていた」からなんです。

横浜の中古時計ショップに入ろうとして
すぐに自動ドアが開かず、激突し顔面を強打。
痛みに耐えかね救急病院に直行。
鼻の骨にひびが入っていると言われ愕然としつつ、
自宅に引きこもって、
氷水で24時間鼻を冷やしながら
「早実VS駒大苫小牧」の力投に声援を送っていました。
「マー君やハンカチ王子もがんばっているんだ。
俺もこの痛みに打ち勝ってやる!」と。
もちろん痛い思い出なのですが、妙に印象に残る夏の思い出ではあります。

以前、えのきどいちろうさんに
「雨の中、野球の応援をしたことはとても記憶に残る」
と言われた事があります。
そんな経験と共通している気もします。

ちなみに私事ながら、今年もなかなか苦しい夏です。
参院選の疲れもとれぬまま真夏に突入するやいなや
マイカーのエアコンが全く作動しなくなるという事態に突入。
運転中は窓を全開にすることで風を頬に受けて
まずまず快適なのですが、
渋滞に巻き込まれたら最後、
窓を閉めると猛烈なサウナ風呂状態。
窓を開けると少しの風とともに周囲の車の排気ガスが充満し、
息ができなくなる事態に。
目が痛いし鼻も痛い。

修理に持っていったところ、
何とエアコン故障で修理依頼が殺到していて
盆明けまで待って欲しいと言われてしまいました。
確かに修理屋さんの前にはグロッキーした車が
列をなして並んでいました。車も夏バテをします。

しかも家の中でも電化製品が次々に壊れつづけているんです!!
パソコンの愛機「パワーブックG4」の
DVDドライブはまったく作動しなくなり、
冷蔵庫も明らかにパワーダウン気味で牛乳がぬるい。

さらには髭をそるシェーバーまでが、
回転刃がブルンブルンとゆっくりとしか回らなくなりました。
刃がゆっくりとしか回らなくなると
スパッと髭が剃れず
「ギーブチッ ギーブチッ」と
髭を引きちぎるようにしか剃れなくなるんですよね。
読んでいるだけでも痛いでしょう。痛いんですよ。

こういう情け無いエピソードの数々が
今年の夏を私の記憶に刻み込んでいくのでしょうね。
まぁ、この程度の「なさばな」は
ラジオマンとしては話の種になろうかということですが、
深刻な事故に巻き込まれては冗談にもなりません。

今年の夏は山の事故、海の事故、帰省中、行楽中の
車の事故の何と多いことでしょうか!
私には行政執行力はありませんので、
ラジオを通じてブログと通じて
「気をつけてください」と訴えつづけるしかありません。

熱中症の死亡事故も増えております。
水分を取ってください。外出には帽子を被ってください。
具合が悪くなってから水を大量補給しても遅いと言いますので、
すぐに近くの人や119番で助けを呼んでください。
くれぐれも事故の無い夏、けがの無い夏をお送りください。

今、私は泊まり勤務明けなのですが、
暑いと帰宅が辛い、
太陽が眼にまぶしいんです。
本当はサングラスをかけて移動したいんですが、
軽肥満気味の私、
何だか香港映画に出てくる偽チンピラみたいに
なってしまうんですよね。

今年の夏こそはやせるぞ!
部屋の隅で早くもビリーズ・ブートキャンプセットが
ほこりをかぶり始めている鈴木でした。


投稿者 : 08:10

2007年07月12日

党首の第1声を紹介します <担当★鈴木>

今日からいよいよ公示! 選挙戦に突入です。
私は朝から秋葉原駅前で行われた
自民党・安部総裁の演説に向かいました。
と、私はここで安部さんの名前を出しましたね。
出してしまいました。(ちょっと安倍さんの物まね風表現)

第1声.jpg
安倍さんは写ってませんのであしからず

こうなると主だった政党の党首名は
全部ださねばなりません。
正直言って、選挙が始まっちゃうと
名前ひとつ出すのも気を使うんですよね。
戦時中、敵国の言葉である英語を使うなということで、
ボールを「だめ!」ストライクを「よし!」と判定していた頃と
同じような状況もありまして、
特に言葉だけを生業としているラジオの記者にとっては
甚だ窮屈なご時世となっております。

公平性のある報道をしてくれ!総理だけを出演させないで!
とある政党からクレームが来たりもしました。
部長の哲さんが
「あのー、来週おたくの党首さんにもご出演いただくんですが..」と
返答したところ、
「あ、そうでしたか。これはどうも失礼しました」なんて
笑い話のような会話にもなりましたが、
当事者たちにとっては1秒でも多くテレビ、ラジオに
出演するかしないかが命取りになる状況です。
気持ちは分かります。

選挙の公平性はかくあるべしとのルールにしばられて、
有権者のより知る権利の足かせになっちゃう部分は
否定できません。平等とは難しいものです。

今日は、全国的に雨模様の選挙戦スタートとなり、
総裁選で麻生太郎さんが「おたくのみなさーん」
と叫んだ秋葉原でも演説途中で大粒の雨に打たれ、
通りがかりの市民は駅の中に退避。
雨の中、濡れねずみになりながらも
声援を送りつづけるのは熱い支持者のみ。
このあたりはサッカーの応援と一緒ですね。

鼻にかかった声と独特のリズムで、
間をあけずにしゃべりつづける普段の総理と違い
今日は「小泉流演歌モード」でした。
この「小泉流」という部分が肝心。
腹からドスの聞いた声を出すのではなく、
ひっくり返りそうで返らない少し危ういトーンで、
聴衆をどきどきさせ、
部分的に声のひっくり返りそうな部分も織り込みつつ、
有権者のハートに巧みに訴えるあの感じ。
テレサ・テンの歌唱法にも通じる部分です。

民主党の小沢代表は、
岡山の山間部にある郵便局前から選挙戦を
スタートするはずでした。
ところが雨の影響などで大幅に遅刻し、
結局岡山市内で時間遅れの演説。
少しほろ苦いスタートになりました。
田中角栄さん仕込みの川上から川下におりていく
戦術も天候には勝てず、
疲れからか少し張りの無い声にも聞こえましたが、
反面、御大も少し緊張気味なのか
ハイトーンボイスに感じました。
声の聞き分けマニアの私でさえ、
一瞬誰の声かわからなかったくらいです。

演説と会見で、話し方ががらりと変わる
公明党・太田代表は地元の愛知で第1声。
記者会見では、質問者に語りかけるように
おだやかに知的にしゃべる公明党のプリンスも、
街頭演説になると一緒に並び立つ
自民党議員が風圧で飛ばされるのではないかと
心配するほどの地響きのような絶叫。
京大の相撲部出身だそうです。

合唱部出身ではないかと疑いたくなる、
まろやかな含み声と文節と文節の間を
たっぷり取る節回しの共産党志位委員長の趣味は
クラシック音楽の鑑賞。やはり!
新宿で選挙戦をスタートしましたが、
この方、「みなさーん」と語りかけるのが好き。
そう言えば、不破前議長も「みなさーん!」が
好きだったが、もっとやわらかい声でした。
井上陽水さんの「みなさーん」の一歩手前くらいでした。

新宿駅では社民党・福島党首。
少し平板アクセントの福島節。
途中で、標準語アクセントから大きく外れ、
日本語に聞こえなくなることすらある福島さん。
敬語を使わず文節で細かく区切る「みづほ節」で、
「ケンポーカイアクノナガレヲカエルー!!」と
小柄な体から力強い声を出していました。

国民新党の綿貫代表は何故かおしゃれな有楽町。
ドスの聞いたしっかりした声。
議会演説もどぶ板あいさつ回りも全部こなしてきた
この声には、自民党の歴史が封印されていますが、
そんな事を言うと綿貫さんにしかられると思います。
いわゆる「使いべりのしない腹式呼吸タイプ」の典型。

一方、新党日本の田中代表は、
築地市場が移ってきそうな豊洲にて第1声。
文化放送「本気でDONDON」で
ご一緒させていただいていた時代から変わらない
「和風ベルベットボイス」。
マイクをなめるように話す独特のヤッシートークには
さすがに作家。活字にしてみると
実に美しい単語が並んでいることに気が付きます。

欧米では小学生からディベートなどを通じて
人前で自分の主張を述べる訓練を行うと言いますが、
日本でも表現の仕方、
人への伝え方をもっと研究すれば良いのにね。

ということで、参院選の公示にあたり、
7党首の第1声をご紹介しました。

声の紹介の意味が違うだろ! で、演説の中身は?

えーと、前の日の党首討論とだいたい一緒でした........


      国会担当 鈴木びん

投稿者 : 18:59

2007年06月28日

ただ今、人事発令中! <担当☆鈴木>

前報道部長、われらが外谷健司記者が出向することになりました。

NEC_0069.jpg
仕事中の雄姿

文化放送サッカー部のエースストライカーとして、また
文化放送将棋部のエース棋士(アマ3段か4段くらい)として、
長年にわたり活躍を続けてきた外谷さんは、
このたびNHK、民放含むデジタルラジオの
広報マンとして活躍することになりました。
デジタルラジオの不祥事会見の際には(!?)
お詫び係になりますのでお顔を覚えておいてください。

冗談はさておき、近未来のラジオの水先案内人の
重責を担うのは間違いありません。
まさに外谷さんのこれからは光輝いているのです!
そんな風に見えませんか?
あくまで比喩です。
蛍光灯のせいではありませんよ!

来る人もあれば去る人もあるのはどの世界も同じ。
政界では宮沢喜一元首相が、人生のステージから去りました。
国会の赤じゅうたんの上を、やや膝を曲げたような姿勢で
ゆっくりゆっくり歩いていた姿も記憶に残っています。
知り合いの記者は国会のトイレで隣に立って、
満足げに小用を足していた宮沢さんの横顔が
忘れられないと語っておりました。小用で満足だって!!

まさに「足るを知る」人だったんですね。
細川政権に取って代わられたころは、
平成の徳川慶喜なんて言われた宮沢さんですが
総理時代よりも、政界引退後の論客ぶりが印象的でした。

やや晩節を汚した感もある橋本総理に比べて、
魑魅魍魎の政界の渦中から一歩引いて
悠々とご意見番としての生き方は
松野頼三さんや今の塩ジイにつながるものがありますし、
細川護煕さんの達観した生き方もそれなりに魅力的です。
彼らは、死ぬまで権力の座にしがみつく人よりも
「知」を感じさせます。

まさに「権力者」と「職人」との違いですね。
「技」に死ぬまでこだわるのは美しい生き方ですが、
「欲」にこだわる人は実に醜い。
政治家を見ていると特に痛感します。

小泉さんに引導を渡された時も、さっと身を引いた宮沢さん。
「去り際の潔さ」
結果的には、そんな宮沢さんの晩年を演出したのが
小泉さんだったという皮肉な見方もできますね。

うちの外谷さんも文化放送から去ってご意見番としての生き方を。
いやいやそんなわけにはいきません。
ラジオの未来をしょってがんばっていただきます。

明日は、そんな外谷さんからのラストブログ!
テーマは「天下分け目の決戦」です。
どんなんかな~(笑福亭仁鶴風に)

       

         国会担当 鈴木びん

投稿者 : 21:06

2007年06月13日

ニューヨークのラジオ局はやはり違う!? <担当★鈴木>

先日、NHKーBSでニューヨークのラジオ局を紹介
していたのですが、
かなりの驚きをもって興味深く拝見しました。
「同じラジオでも、やはりニューヨークの局は違うなあ」
という驚きではなく、

一言で言うと「ほとんど同じ」だから驚いたのです。
紹介されていたのは「1010WINS」という
ニューヨークの超ローカルのニュース専門のラジオ局。
誕生して40年の老舗のAM局ということで
文化放送の社員としては親近感を覚えずにはいられません。

黒電話やテレックスを囲んで背広姿の記者達が
談笑している40年前の写真も、
PCや編集機やテレビモニターに囲まれてラフな格好で
編集している今の映像も「文化放送とほぼ同じ」と
断言して良い風景で、ちょっと似過ぎじゃないかと。

現場記者たちが取材している風景に至っては尚更で、
銀色のマイクとソニーのMD録音機を持って、
ひとりぼっちで街を歩いて
道行く人にインタビューをし続けたり(時折逃げられたりもしながら)、
ちゃんと録れているかどうか録音機のカウンターを気にしつつ
テレビクルーの中に混じって現場で
マイクを突き出している姿までそっくり!
地球の裏側に自分と同じ仕事をしている人がいるのだと改めて実感し、
感動すら覚えてしまいました。

敏腕女性ニュースデスク、早起きの陽気なおじさんレポーターなど
(文化放送報道部にも該当者はいます)
個性的なスタッフたちが紹介されていましたが、
ミニドキュメンタリーの主役は、
うちにはいない79歳の大ベテラン記者!
局の創立時に新聞記者から転身して40年。
経営側に入らないかとの誘いも断って、
現場一筋でやってきた硬骨漢。

普段の根城はニューヨーク市庁舎の中にある記者クラブだそうで、
くどいようですがクラブの中の風景までそっくり!
置いてある備品からコンパクトな古ぼけた機材につながったマイク、
やや薄暗い部屋にラジオ各局が同居して、
各社のラジオマイクが並んでいるところまで
私が詰めている国会の中のラジオ社のクラブと同じ。
そう言えばインタビューに答える編集長の後ろの棚にも、
四谷時代に使っていた番組ジングルを出す機材と同じものが
オブジェ風に並んでいました!

違う点と言えば、日本の場合は大抵の局でそうなのでしょうが、
打ち合わせしたり作業したりする部屋と放送スタジオが
完全に分かれていて、
「放送するためにスタジオに入る」という感じが強いのに対して、
1010WINSでは、スタジオのドアのすぐ外で音をPCで編集したり
打ち合わせしたりしているだけでなく、
昼でも暗い(夜のバーみたくムーディーです)スタジオの中でも
常にスタッフがわさわさ動いていて、
パーソナリティの手元だけスポットライトが当たっています。
これが格好良くてたまりません!

「生放送が今まさに進行している空気感」で満ちあふれていて、
「何事も形から入る」私としては興奮の極み。
そして何と言ってもマイクがでかくて存在感たっぷり!
プレスリーが掴んでシャウトしていたのは
これくらいのデカマイクだったのでは?
大きなマイクに朗々とした声で言霊をぶつけるのは
ラジオならではの醍醐味だと思います。うらやましい!
テレビのピンマイクなんてつまらなくないのでしょうかね?

古い機材も残っている反面、
タイプライター文化を築いて来たアメリカだけあって、
Qシートや原稿が紙では無くPC上の画面でした。
キーを叩きながらアナウンサー(アンカー?)がニュースを読んだり、
レポーターを呼び出していました。
スタジオの外のPCと同期されていて、
最新ニュースを打ち込めば、即、アンカーの手元の画面も更新され
放送できるようになっているのかも知れません。
反射神経も鍛えられますね。

もうひとつうらやましいのは、ニューヨークという街が
舞台である点でしょうか?
同じ芝居を演じていても、舞台のセットが数段、豪華に見えると
テンションもあがりますよね(隣の畑は何とやらの話で..)。
外取材は、ひたすら躍動感あふれる街の息吹を
録音機に溜め込んで歩く作業のように思えました。

とは言え、東京も世界有数のメガロポリスなわけで、
もっともっと東京の魅力を拾い集めなければならないのでしょうね?
有楽町局や赤坂局に比べてより東京ローカル色の強い弊社なれば、
尚更のこと、手軽な装備で東京の街中を縦横無尽に走り回る
フットワークが大事な気がします。
私の意見にご賛同いただけるスポンサーのご協力を
切にお待ちしております!
そんな番組を一緒に作りましょう! 
面白いレポートしますよ! 

さて、あともうひとつ。
さっきも触れましたが、この79歳の超ベテラン記者が格好良い!
「1010WINS」の紙ロゴが巻かれたマイクを手に
少し猫背気味にコートの襟を立てて、白い息を吐きつつ
冬のニューヨークを走る姿はほとんど「刑事コロンボ」!

アメリカはCBSあたりに社会の木鐸たる80代、70代の
局の看板キャスター、レポーターが大勢いて
聴取者や視聴者に「安心」や「信頼」を与えていますよね。
大統領会見でもおじいちゃん、おばあちゃん記者が
ペンを手に持ったままブッシュさんに辛辣な質問をぶつけています。
あの光景って誰の目にも格好よく映るはずです。
これが日本の政治評論家だと「偉そう」に映るのですが、
アメリカだと「率直で威厳がある」ように感じるのは私の偏見でしょうか?

メディアの仕事は、人生の酸いも甘いも噛み分けた人たちにこそ
向いている職業と言う気がしてなりません。
日本の場合、ある程度年月が立つと、デスクワークに回って
「上がり」ということになります。
これでは、社会の空気も変えられない気がします。

ちなみにこの、1010WINS
「22分いただければ世界を差し上げます」というキャッチコピーで
通勤時間帯の聴取率は50局中トップだそうです。

東京より人口の少ない街で50も放送局があって
しのぎを削っているんですよ!
ニューヨークのダイナミックさが感じられます。
ニューヨークもロンドンも、香港も台北も。
活気ある都市ほど古いメディアとも評されるラジオが元気なのは
実に「興味深い驚き」だとも言えるのです。

             国会担当 鈴木びん


投稿者 : 23:39

2007年05月28日

河瀬監督は偉い <担当☆鈴木>

河瀬直美さんがカンヌ映画祭でグランプリを獲得しました!
パルムドールに次ぐ第2位の賞なのですが、
映画ファンとしては「よくぞ取れた!」と「やはり取ったか!」
という気持ちがない交ぜです。

本命はルーマニアの「4ヶ月、3週間と2日」で
固いと言われていましたが、
それに続くグランプリ候補が幾つもあって、
コーエン兄弟か、ディビッド・フィンチャーか、
誰が来てもおかしくない接戦でした。
そんな中、河瀬さんはキム・ギドクも
タランティーノも押しのけて受賞したわけですね。
まさに世界の河瀬!
上映後は5分間に渡り
スタンディングオーベーションが続いたそうです。

10年前「萌の朱雀」でカメラドール(新人賞)を受賞してから、
「追臆のダンス」も「沙羅双樹」も。
ドキュメンタリーからドラマまで。
いつも懐かしい景色に溢れた映画に
耽溺させられてきましたが、
そんな彼女の作品を世界の人が
公正に評価できることには
感慨を覚えずにはいられません。

それにしても「殯(もがり)の森」というタイトルがまたすごい。
「殯」とは高貴な人が亡くなった時に本葬を行う前に、
棺に死体を納めて仮に祭って蘇生を願う風習、
またはその場所のことを指すそうです。
ちなみに日本書紀や古事記の時代の慣習で、
大化の改新以降は行われていない! 
大和時代に行われていた大和の国の風習なんですね。
そんな言葉を見つけてくるのが凄いことだし、
奈良に生まれ、奈良に暮らし、奈良をテーマに
映画を撮りつづけている河瀬さんらしいテーマでもある。

そんな言葉の意味をまた世界の映画人や映画ファンが
解釈を試みることによって映画に寄せるイマジネーションも
広がっていく気がします。
主演の尾野真千子さんは「萌の朱雀」の主演女優。
10年経って大人になって、また河瀬さんとともに
カンヌのレッドカーペットを踏むなんて素晴らしすぎる。

素晴らしいといえば、
『密陽』に主演した韓国のチョン・ドヨンさんが
主演女優賞を受賞したのもまた素晴らしい。
この人、映画のテーマにあわせて見事に変化する
天才的カメレオン女優。
「私にも妻がいたらいいのに」という映画は、
日本人のメンタリティーにも訴えかける佳作です。
レンタル店で見かけたら是非ご一見あれ。
カンヌ映画祭の審査員の見る眼の正確さには
尊敬の念を隠せません。
わかっていらっしゃる。本当に。

いやー、「ソコダイジナトコ」の中では、
時間の関係で話せなかった事を話せてすっきりしました。

昨日まで松本人志さんやたけしさんや木村拓也さんを
追っかけるのに必死だったテレビレポーター達が
(追っかけてすらいなかったかも)、
突如、蝶ネクタイをしめて画面に登場し
「河瀬さんがカンヌ受賞です!」と叫んでいる姿は
あまりに見苦しい。
一本くらい河瀬さんの映画見たことあるんですかね?
そもそも、河瀬作品がコンペティションにエントリー
しているというニュース、全然観てないぞ。
受賞は晴天の霹靂ではありませんからね!
 ※余談ですが、北野監督のヅラ姿には感動と
  格好良さを覚えました。余談ですが。

一般の方ならこれをきっかけに観てくれることが素晴らしいと思う。
でも取材者ならば、河瀬監督の「火垂」も「沙羅双樹」も観ないで、
したり顔でレッドカーペットを踏んで欲しく無い。
だったらせめて、ちゃんとした映画ジャーナリストを
レポーターとしてカンヌに派遣してもらいたいものだと
痛切に思うのです。
マスコミ人としてでは無く、一映画ファンとして思うのです。

河瀬さんは
「自分の足でしか撮れないものを撮りつづけていきますから」
みたいな事を答えて、興奮気味のインタビューアー達の質問を
さらっとかわしていましたね。
これって菊地凛子さんがアカデミー賞の後、
「今日でバベルは卒業です」とさらっとかわしていたのと
根っこは同じ気がする。
本物は惑わされないということです。

本物は凄い。
そして菊地さんも河瀬さんも女性である。
馬群から大外に離れて、力強く且つしなやかに
ぐいぐい伸びて伸びて3馬身差をつけてゴールイン!
という感じ。

ウォッカもフランス凱旋門賞に挑戦することだし、
河瀬さんも菊地さんもフランス映画のメガホンをとったり
出演したりすると良いかもしれない。何かしっくりきそう。

これからも涼風の如く軽やかで凛とした映画を
撮りつづけて欲しいものです。

感動優先なので、今日の話にオチは無し。
               

                鈴木びん

投稿者 : 20:05

2007年05月25日

この人はだれか分かりますか?<担当☆鈴木>

アロヨの写真.jpg

昨日と今日の2日間。
「アジアの未来」というシンポジウムの取材に行きました。
帝国ホテルの赤いカーテンを背景にぼんやりと浮かぶ
緑のワンピース姿の小柄な女性。

この方、お隣りフィリピンのアロヨ大統領です。

しかし、何でここまでピンぼけになるんだろう。
私はカメラマンには絶対なれませんね。

さすが元経済学者のアロヨ大統領。
「ドーハラウンドの先行きへの不安」や
「ASEANプラス3を軸とした東アジア経済の行方(難しい!)」
についてとうとうと語りつづけました。
こんな話、小泉さんや安部さんにできるのだろうか?
「IT革命」を「イット」と読んだ森さんには絶対無理だと思う。

実はこのシンポジウム。
日経新聞の主催だけあって、アジアのこれからについて
「経済」の視点で各国の首脳クラスや行政担当者が登壇し、
とうとうと意見を交わし続けるシンポジウム。
並ぶアジア各国のテレビカメラ........。

ちなみに自民党の二階国対委員長は、
日本が提唱する「アジア人材資金構想」について弁舌を奮い、
「プラザ合意の意義」や「東アジアサミットのテーマ」などについて
APEC の担当大使や前アセアン事務局長に伍してがんばっておりました。
さすが元経済産業大臣。

ペンで真っ黒に埋まっていく私の大学ノート。
大学時代にこんなに勉強したことは一度もありません。
ペンを握り、腱鞘炎になりそうなくらい手首を動かし続けたのは、
年末の年賀状書き以来でした。

午後は一転、試写会に足を運びました。
映画のタイトルはずばり「選挙」

テロップも無ければナレーションも付かない、
全く「素」のドキュメンタリーなのですが、これが面白い。
聞けばベルリン国際映画祭でも絶賛の嵐だったとのこと。

おととしの川崎市議会議員の補欠選挙に突然自民党から担がれ、
外資系の企業に勤める妻とともに狂騒曲に巻き込まれていく
東大出の「コイン・切手商」の男性を
執拗にカメラで追っていくドキュメンタリー。

「滑稽さ」と「感動」と「空しさ」と「ふれあい」の人間模様が織り成され、
映画の中に「日本の選挙」「自民党の選挙」
ひいては「日本人」「日本の社会」が濃密に封印されております。

「電柱にも挨拶」の日本式選挙。
私も、選挙取材には行きますが、あくまでピンポイント。
どんな弁当を食べているのか?裏方さんはどんな人なのか?
など密着したことも無く、勉強にもなります。

「保育園の運動会に出向いて、保育園児に挨拶させられる」

「地元の祭りで突然神輿をかつがされる」

「通りがかりの人になぜあなたに投票しないか説教される」など

世界各国でも公開されるそうですが、
世界の人たちに見て欲しいような、
見て欲しくないようなエピソードも満載。

「おもろうて、やがて悲しき選挙かな」

ところが!ところがです、みなさん。
いつのまにか主人公の道化師的な奮闘ぶりに、感情移入。
「がんばれよ!」「当選しろよ!」と励ましている自分がいるのです。
こんな世界は嫌いなはずなのに。
※自分がこの立場には絶対なりたくありませんが。

がむしゃらな滑稽さの中にある熱いものも感じ、
不満を漏らしながらも夫のために街宣車のマイクを握る
「戦友」である奥さんのがんばりにもなぜか感動。

しかし、突然、「立候補しませんか」と言われるのは
どんな気分なんでしょうね?
今、30~40代の候補者が増えてますが、
消えゆく人生への情熱を取り戻すには、
「若手」政治家になるのが一番効果的なのか?
安部総理に直々に呼ばれ立候補を要請されたと
興奮を隠せなかった元女子アナ候補の姿にも重なります。

この映画は市議会議員選挙ですが、
国会議員も皆こういう「どぶ板選挙」を経て、
「ドーハラウンド」や「ASEANとEU」の関係について
シンポジウムで語る資格を与えられるわけです。
政治家とはいかに振れ幅の大きい仕事なのか
改めて痛感してしまいました。

関東では、渋谷のシアター・イメージ・フォーラムにて近日公開。
よろしければチェックを。
ちなみに、主人公のその後について、関係者に聞きましたが、
それも映画になりそうな話です。
紹介して良いか確認してからまたブログにて。

               鈴木びん

投稿者 : 21:12

2007年05月08日

フランス大統領選を受けて(欧米か) 担当☆鈴木

フランス大統領選挙はサルコジ氏が当選しました。
まだ52歳。
われわれも長くこのアクの強い顔を
テレビで見続けることになるかも知れません。
「香港は魅力的だが、京都は陰気」
「相撲取りはポマードをつけたデブ」など放言癖まんさいで
今後の発言に目が離せません。

※昔、日本人のことを「黄色いアリ」と呼んだ
クレソン首相よりましかもしれませんが。

片や小柄でエネルギッシュな右派。
片や社会福祉をうたう美貌の左派。
見方を変えれば、ハンガリー人の父と
ユダヤ系ギリシャ人の母を持つ移民2世のサルコジと
女性の政治進出が先進国では日本の次くらいに
遅れているフランス初の女性大統領を目指した
ロワイヤルというマイノリティー対決の側面もありました。

サルコジはアラン・ドロンやジャン・レノが応援し、
ロワイヤルはジョルジュ・ムスタキやジャンヌ・モローが
応援していました。
哲学者も、スポーツ選手もみんな真二つで
論戦を繰り広げたわけで、
この辺りの感覚は日本人にはピンと来ませんよね。
移民に厳しいサルコジに反発して
若者や移民の暴動も続いております。

アメリカも共和党支持者と民主党支持者に
はっきり分かれていて、
ハリウッドスター達はほとんど民主党支持だったりします。
大御所のウォーレン・ビーティーを始めブラピもレオさまも
ベン・アフレックもウーピーもティム・ロビンスも
みんな民主党支持。
アメリカ映画界にもともとユダヤ系やイタリア系などの
マイノリティが多いこと加え、
「赤狩り」をやったのが共和党のマッカーシーだったことが
大いに影響してるらしいですね。
「波止場」や「エデンの東」のエリア・カザン監督のように
仲間を密告して身を守ったりした人は、
アカデミー名誉賞受賞で壇上に立ったは良いが、
客席の有名スター達が拍手もしてくれないという
悲惨なことになっちゃいます。

それにしてもサルコジはフランス人の血が
流れていないというのは驚きですよね。
父がハンガリーの下級貴族の出で、
母がユダヤ系のギリシャ人という移民2世。
親が社会主義国だったハンガリーからフランスに
いわば「逃げて」フランス人に「なった」サルコジだから、
社会主義的なものを嫌ってより競争主義的、
親米的になったとも言われているし、
自分は移民だからこそ、より移民に厳しい台詞を口に
するようになったとも言われていますね。
人の背景は複雑です。
お兄さんも今やフランス経団連の副会長ということで、
恐るべきフレンチドリーム実現兄弟です。

我々が根っからのフランス人だと思い込んでいる人には、
移民や移民の子供が多いですね。
歌手のシルヴィ・バルタン(アイドルを探せ♪)は
ブルガリア生まれのハンガリー系
イヴ・モンタンは両親ともイタリア人 
ジョルジュ・ムスタキは両親がギリシャ人で
エジプトに逃げてそこで生まれた子。 
シャルル・アズナブールはパリ生まれだが、
両親はアルメニアとグルジア生まれ
確かF1レーサーのアラン・プロストもアルメニア系だったと思う。
ジャン・アレジは両親がイタリア人でこれは間違いない。
画家にいたってはピカソもモディリアーニも
シャガールも外国生まれ。

差別されてきた北アフリカ諸国からも
アルジェリアの移民2世のジダン
(現実にはアルジェリアというより、アルジェリアの国内で
生活を営んでいた遊牧民の子孫といった方が正しい)や
イザベル・アジャーニ(半分はフランス人)も出てきました。

勝利が決まったサルコジが勝利集会に向かうため
後部座席に身を沈めたのはルノーの小型セダン。
そのルノーのトップのカルロス・ゴーンもレバノン系で
ブラジルとフランスの二重国籍というややこしい出自。
でも、みんなれっきとしたフランス人。

気が付くと日本も白眞勲さんやツルネン・マルティンさんの
ように外国生まれやハーフの議員が出てきました。
いつか外国生まれの総理大臣が誕生する日も
来るかもしれませんね。
カンボジア系日本人の総理が誕生なんて時代が来れば、
アジア諸国の日本観も変わるかもしれません。

フランスだけでなくイギリスもブレア首相の退陣が
近づいてきました。
禅譲が予想されるブラウン財務相はスコットランド人。
もともとは独立した王国で「イングランド憎し」の気風も強い。
復活した議会選挙では、スコットランド独立派は多数派になり、
スコットランド独立運動を長らく続けている
俳優のショーン・コネリーも喜ぶ状況となっております。

「えっ、ショーン・コネリー! 」
「女王陛下のために戦うジェームズ・ボンドが
イギリスから独立するはずが無かろうもん」と
言われそうでもありますが、とんでもない。
007シリーズの生みの親の作家
イアン・フレミングはスコットランド人。
もちろんジェームズ・ボンド自身もスコットランド人という設定。
原作を読んでみると分かるのですが、
イギリスに忠誠を尽くすとしながらも
どこか屈折した感情を秘めた設定となっております。
もちろん初代ジェームズボンド役のショーン・コネリーも
3代目のロジャー・ムーアもスコッティ。
ピアース・プロスナンに至っては、アイルランドの出身で、
子供のころは「このアイルランドっ子め」と級友から
いじめられたというではありませんか。

「欧米」だからなんて事も言ってられません。
東アジアに目を転ずれば、
お隣の韓国は全羅道差別などの地域差別があって、
光州事件の背景や反体制的な活動を続けてきた
金大中の歩みと大きく連動しているそうですね。
台湾だって、中国から渡ってきた外省人と
台湾生れの内省人の対立が
今の民進党政権と政権奪還を狙う最大野党国民党の
対立の背景になっております。
中華圏でも、漢民族内民族の「客家(はつか)」という
民族集団から鄧小平や李鵬や、
シンガポールの国父リー・クアンユー、
台湾の李登輝総統らが生まれ、
国とは違うスケールでアジアの流れを作っています。

日本だけが、大河のような民族の流れから
今浦島のようにいられるのでしょうか?
「日本人とはいったい何なのか」という
深い大命題にぶちあたります。

長くなりました。
「この続きを読む」をクリックしてしまい、
パンドラの箱を開けてしまった皆さん、
本当にごめんなさい。

     ( 国会担当 鈴木びん)

投稿者 : 08:18

2007年04月20日

発生ものが次々に <担当☆鈴木>

今日は、宏枝デスクのピンチヒッターで
ニュースパレードのデスクを務めたのですが、
朝の段階では
「らち被害者の肉親の方々の会見」
「経産省による電力会社への処分」、
「統一地方選シリーズ ラジオ沖縄からのレポート」など
前日までに予定されていたニュースで
大半が構成される予定でした。

しかし経験則上、こういう日こそ、
突発的な事件や事故が起きることが多いとも言えます。
当たって欲しく無い予兆ではありますが。


正午前のことでした。
東京の町田市で、暴力団員が事務所か自宅で
立てこもっているらしいとの情報が。
一方、現場は町田ではなく相模原だとの錯綜情報も。

町田署に電話取材したところ、
警察も大混乱でまともな応対もできないまま
切れてしまいました。

警視庁で確認してもらったところ、
相模原のコンビニエンスストアで
銃による殺人事件が発生し、
容疑者と思われる男が車に乗って逃走。
手配車両を市境の団地前で発見したものの、
団地の部屋の中から発砲を受け、
一発がパトカーに命中したとの驚愕の展開。
パトカーが撃たれたということで
警察にとっても一大事だったのですね。
で、拓也記者が中継車で飛んでいくことに。

拓也記者が現場レポートなど始めた矢先、
今度は、高松で刃物を持った男が人質を取って
立てこもっているらしいとの情報が。
またもや人質事件!

大至急、香川の西日本放送に連絡して
ニュースパレードでレポートを依頼しました。
ところが、電話を切った直後に
「高松の事件は犯人逮捕。
人質だった実の娘(!)も無事保護」
との速報が。早まった!
社内手配で駆けずり回ってくれていた西日本放送さんに
キャンセル電話をかける。ごめんなさい。

ドタバタしている間も、
トラブル隠蔽の処分を受けるため
経産省を訪れた北陸電力社長らの声や
北朝鮮の関与が疑われる事件に巻き込まれ、
所在不明となった渡辺秀子さんの妹さんの会見
などが続々と入ってくる。

時刻も3時を回ると、
いよいよ10分強のニュース枠に収める
「交通整理」が始まる。

これがなかなか大変で、
特にらち被害者の肉親の声は「心に響く声」なので
1秒でも長く紹介したいと思う気持ちが必ずわいてくる。

通常、テレビで会見ものを放送する時間は
ひとつのニュースで平均8秒なんて言われますが、
顔の表情やテロップで補足できないラジオの場合は
8秒では人の言葉を表現し切れません。

特に、姉が被害者である一方、
姉の夫が北朝鮮の工作員であるという葛藤を背負った
渡辺秀子さんの妹さんの声は52秒生かすことを決意。
これはラジオでも異例の長さなのです。
こうなると、当然割を食うニュースも出てくる訳で、
本当に胃が痛い作業です。

町田の立てこもりも、解決するのか長引くのか、
犯人が発砲する危険性があるので
マスコミも現場から安全な場所に遠ざけられており
進捗状況がつかめません。

つまり、「解決した場合」
「現場が硬直したままの場合」
「まさに解決せんという状況の場合」などの
いろんなパターンを想定しなければならず、
ニュースの順位も割く時間も変わってくるのです。
これが、いわゆる「発生もの」報道の大変なところです。

目尻を吊り上げながら働いて、
何とか本番放送のめどが立ったところで、
健司サブデスクがコーヒーを入れてくれました。
優しい先輩です。

コーヒーを飲んでプチ一服を取ろうかと思った矢先、
「ピポピポピポ」
通信社の端末のサイレンが突如鳴りました。
「速報」を知らせるサイレンです。

「パラグアイの人質が解放されました!」
 とスピーカーから絶叫が聞こえてきます。
その30秒後には電話の受話器を手にとって、
パラグアイの日本大使館に電話をかけていました。
だって放送までもう30分を切っているんですから。

幸い、大使館員がすぐに電話に出てくれました。
「まだ詳細は分からないが、解放は間違いない」とのこと。
いわゆる「裏取り」をしたわけです。
詳しいことは東京の外務省本省にて発表とのこと。
今度は大急ぎで「外務省へGO」の指令。

ニュースの順番がまたまたでんぐり返り状態。
またまた私の目尻が吊りあがり、
机の端においたコーヒーも冷めていきました。

午後5時間近、
夜逃げのように原稿の束をかかえてスタジオに走ります。
本番はいつもと同じ時間に始まり、
そしていつもの時間に終わるもの。
多少はてんやわんやしたものの
何とか(恐らく)無事終了しました。

報道のデスクに戻ってほっと一息。
その瞬間、信じられない光景が目の前で展開されました。
詳細なる記述は避けますが、
要するにコーヒーカップがひっくり返ったのです。
入れてもらったきり口もつける暇も無く、
なみなみとコーヒーが注がれたカップが。

そしてコーヒーカップが落下して行く先には、
私の吉田カバンが、
「いただきまーす!」と言わんばかりに
元気良く口を開けて待っているではありませんか?

これも一種の「発生もの」です。

その瞬間、放送の疲労も忘れ、
とっさにカップをキャッチし、
瞬時にカバンを安全なところにけりだす私がいました。

いるわけがありません。

滝壷に吸い込まれるごとく
コーヒーはマイバッグの中にぶちまけられました。

私はスローモーションのワンシーンのごとく
ただ呆然と見つめることしかできませんでした。
4月20日②.jpg
こんな状態で倒れました

写真4.jpg
水洗い後、窓際のエアコン前にて乾燥中のマイ小物たち
アイポッドの作動確認は恐くてまだしていません(泣)
よく見ると半分、茶色に染まった取材手帳が哀愁を誘います

さっきから何度も何度も水をつけて拭いては、
鼻を押し当てる作業を繰り返しているのですが、
私の吉田バッグは
依然としてコーヒーテイストに包まれたままです。
ネスカフェのCMが聞こえてきそうなぐらい
フレーバーな香りです。
ああ「違いの分かるバッグ」だとつぶやきながら
落ちの無いまま今日のブログは終わります。

P.S.
しかし、現在午後9時、
いまだに町田の事件は解決しません
さすがに心配ですね

     国会担当 鈴木びん

投稿者 : 20:11

2007年04月04日

春眠、暁を覚えないとドジを踏みます <担当☆鈴木>

キンセンカの香りが大好きな私。

芳香に包まれる季節になると、
多幸感で、ある種のトランス状態になって、
いい気分の日々が続くのですが、
反面、頭の中までいつも夢見心地になってしまい、
どうもいけません。
ふぬけ顔に拍車がかかります。

先日も蛇行状態で、フラフラ〜と
自民党参議院の片山幹事長の会見に向ったは良いのですが、
ぼんやり気分でマイクを置いたとたんに
細い3本足のスタンドがガチャンと横転!
隣に立っていたニッポン放送のマイクに激突!
ドミノ倒しの原理でニッポン放送のマイクもガチャンと横倒し!
何と片山幹事長のために職員さんが置いていた
アイスコーヒーのグラスに激突!
グラスはテーブルのはじまで吹っ飛んで、
数ミリ手前で奇跡的に崖っぷちで止まったのでした。
オーマイガー!


その間、時間にして0.3秒くらいの出来事でしたが、
記憶の脳裏のひだを、倒れていくマイクの軌跡がなぞれるほど
鮮明に覚えております。
ちょっと、言葉で説明しても分かりにくいと思うので、再現してみました。
マイク落ちる前.jpg
こんな感じだったのが

マイク落ちた後.jpg
こんな状態に  まさに激ヤバだ  
でも「ギリギリセーフ!」(小学校の頃、よく使ったセリフ)

実際は、片山さんが現れる1分前でしたので、
この写真は「ねつ造」ということになりますが(ねつ造以前の問題)、
もし不安定な体制のままマイクを置きっぱなしにしていたら、
会見の本番中にスタンドが転んで、仕立ての良いスーツに
コーヒが激しく飛散。
映像がTVタックルで数十回使われる危険すらあったわけで、
おそらく私は渡辺行革大臣よりも片山さんの恨みを買ったでしょう。
くわばら、くわばら。
危うく夏の参院選の動向にも影響を与えるところでした(嘘)。

小生は昼間も春眠状態のため「あぶねー」
とつぶやいただけだったのですが、
そばに座っていた番記者さん(知らない人)2人が、
あわや惨劇の一歩手前の瞬間に「うわ〜!!!!」
と大声で絶叫(しかも2人同時に)したので、
むしろそちらに驚いてしまいました。

マイクを置きなおす私の背中で
「何だかカラスみたいなマイクだね」
「しっ、聞こえるよ」との会話も聞こえたのですが、
確かに改めて眺めてみるとこのマイク。
光沢も美しくハシブトガラスのごとく趣もあり。
何か人をひきつける凛々しいお姿の22センチのマイクである。
ふむふむ。
カラスの立ち姿2.jpg

足元に注目  確かにカラスだ

ひきつけられるのはヒトだけでは無い。
永野家のタビーちゃんもお気に入りだ。
きっといい匂いがするに違いない。
タビーとマイク.jpg

突然話が変わりますが、8日の日曜日は、
この22センチのマイクが大活躍しますよ(22センチじゃないとの情報もあり)
そうですよ〜。もちろん、東京都知事選挙ですよ〜(吉田たかよしさん風)。
各選挙事務所、政党本部、あるいは街中、あるいは庭先。
都知事選の動向は、ホームランナイターの中でも、
ほとんど嫌がらせのように速報を入れまくります!

翌朝から「吉田照美のソコダイジナトコ」でも、
1週間に渡り、都知事選の結果を受けての
これからを占う特集も放送します。

ひさかたの天の香具山このゆふべ 霞たなびく春立つらしも
                         柿本人麻呂
う〜ん、春やなあ.....
奈良生まれの私。
天の香具山は小学校の屋上からいつも見えました。
暑さでどてっとだれている永野タビーのような形の香具山と
小ぶりな耳成山は男山。
もっとも大きく勇ましい雰囲気の畝傍山が
大和三山の中では唯一の女性の山なんですよ〜(たかよしさん風)
男が肩身を狭くしている感じ。
まるで中京女子大学に入学した男子大学生みたいですね〜

あーまた話が脱線した。
心が疲労しているのかも知れない。
選挙が終われば、久しぶりに田舎に帰ってみたい鈴木でした。

             国会担当 鈴木びん

投稿者 : 22:16

2007年02月27日

アカデミー賞でなぜ辛口ジョークが<担当★鈴木>

えーと、みなさん、昨日のアカデミー賞授賞式はテレビで観ましたか?

えっ WOWOWに加入してないから観られない?  
なるほど失礼しました

えっ そもそも日中は仕事してるから聴けるわけない? 
ごもっとも、ごもっとも

えっ 昼は営業車の中で文化放送を聴いている?    
いつもありがとうございます!

かくいう私は毎年、アカデミー賞の授賞式を楽しみに待ち焦がれております。
実は誰が受賞するか、どの映画が作品賞を取るかということに関心が
無くは無いのですが、正直言って誰が受賞してもよいのです。
ノミネートされた作品や俳優はいずれも甲乙つけがたいのは当然なので。

訳も分からず「菊地さん、菊地さん」と叫び続ける日本のレポーターには
食傷気味になりました。
とは言え、さすがに菊地凛子さんが授賞式のオープニングで
レオナルド・ディカプリオやクリント・イーストウッドら他の候補者と共に
立ち上がって満場の拍手を受けている姿には感動を覚えずにはいられませんでした。
映画好きの私としては、松坂がフェンウェイパークのマウンドに立つ姿を観ても
ここまでの感動は得られないかもしれません。

プレゼンテーターの渡辺謙さんがカトリーヌ・ドヌーブの手を取って
ステージに現れた時は感動というよりほっとしました。
昔、ニュースステーションに出演したドヌーブを久米宏氏が怒らせてしまった光景が
フラッシュバックのようによみがえったからです
 (というより機嫌が悪かっただけみたいで久米さんが気の毒だったのですが)。

あの時以来、彼女は日本を嫌いなのだろうなと思っていたので
「謙さん、ありがとう!」と胸をなでおろしました。
渡辺謙さんの満面の笑みがやや頑張りすぎの感もありましたが。

アカデミー賞に酔いしれる理由は、何と言っても授賞式そのものが
番組として見ごたえがあるからです。
ホスト(司会者)と言えば、ビリー・クリスタル(恋人達の予感!)が
はまり役という感じでしたが、この数年、人が変わってそれもまた興味津々。

昨年は、司会者がジョン・スチュワートに決まるまでを描いた
「うそドキュメンタリー」の上映から始まり(とにかく凝ってる!)、
名誉賞のロバート・アルトマン監督(今年は早くも鬼籍に...)の挨拶から
作品賞の「クラッシュ」まで、およそ4時間の長編映画を観るようでした。
そして、今年も去年以上に泣かせどころ満載のドラマでした。
豪華で、感動的で、ハラハラできるTV番組が今の、日本にあるでしょうか?
感動の押しつけ番組はあまたありますが、
アカデミー賞の授賞式は紅白歌合戦にはない
人のふれあいの暖かさが溢れているのです。なんでだろう?

今年は、小泉前総理が大ファンのイタリアのエンリオ・モリコーネ老が、
オスカー像を握り締めて「マリア、ありがとう!」と
奥さんに向かって叫ぶシーンに思わず涙腺が緩みました。
横でクリント・イーストウッドのイタリア語通訳付き!
そう言えば、イーストウッドはマカロニウエスタン(イタリア製西部劇)
の出身だったことに気がつかされるのです。

コメディアンのウィル・フェレルやジャック・ブラックらが
ステージでコメディアン自虐ネタの劇を始めて、
ステージ上からディカプリオやマーク・ウォールバーグに
「コメディアンを馬鹿にするな」と喧嘩を売ってみたり、
ヘレン・ミレンにラブコールを送ったりもして。
面白い、そして素晴らしい。
向こうの俳優たちはブロードウェイやスタンダップコメディで鍛えられているので
格が違います。本当にすごい

そして何よりも、毎年楽しみなのが、ホストの軽妙洒脱な司会ぶり。
映画でも音楽でも日本の授賞式関係の番組と言うと、
原色のドレスと着慣れないタキシードに身をまとった男女が
張り付いたような笑顔で、不自然に膨らませた声でたどたどしく進行してゆくという
イメージがありますが、やっぱり本場ものは違います。

茶のコットンのラフなジャケットとパンツ姿でひょうひょうと登場し、
にやにや笑いながら会場を見渡し
「どーもーこんばんはー、へへへ」みたいな感じ。
梅田花月の前説か?

でも、何だかいきなり楽しいショービジネスの世界にいざなってくれるのです。
瞬時に空気を自分色に染めて、後は速射砲のごとくマシンガントークを炸裂。
意味のあるようなないような喋りでひたすら聴衆を魅了し
(寅さんの叩き売りのシーンを思い出す)、かと思うと突然黙って
会場を眺め回し、ジャック・ニコルソンやピーター・オトゥールのような超大物を
壇上からからかってみせる。
日本では、みのもんたさんのスタイルに近い気もしますが、
こういう「話芸の神様」みたいな人がアメリカにはたくさんいるのでしょうね。

ちなみに今年の司会はエレン・デジェネレスというTVトークショー司会者。
そこにいるだけで暖かさがあふれるようなチャーミングな女性です。
アメリカでは、誰でも知っている人気者。
コメディエンヌでもあり「エドTV」でマシュー・マコノヒーと
競演していたような記憶が......

彼女は、9・11の同時テロの後でアメリカがどん底の気分にあったときに、
「エミー賞(テレビ界のアカデミー賞ですね)」の司会を務め、
アメリカ中をとても明るい気分にさせてくれたことで知られています。
そして何年か前に「自分はゲイである」と番組の中でカミングアウトして
世間を騒がせた人でもあります。
自由の国と思いきや、保守的なクリスチャンも多い
(まさにブッシュさんの支持母体)アメリカですから、
風当たりも強かったそうです。
一時、仕事は減ったものの、持ち前の才能で見事復活!
晴れてアカデミー賞の舞台を踏んだというわけ。

ちなみに授賞式の冒頭で、彼女のジョークに会場が大爆笑するシーンが
あったんですが、それが何と。

「同性愛者と黒人無しのオスカーは考えられませんよ」
    みたいな事を言ったんですね。

その瞬間、手を叩いて喜ぶウィル・スミスやビヨンセら
黒人俳優たちが大映しになりました。
昨日テレビをご覧になった方はこの辛らつすぎるジョークに
衝撃を受けませんでしたか?
きわどいエスニックジョークはアメリカンコメディの典型ですが、
さすがに聴いていてひやっとしました。

「このギャグはいくらアメリカでもしゃれにならないな」
「ビヨンセも白人司会者に侮辱されて笑っていていいのかよ」
など素朴な疑問もわいたのではないでしょうか?
ところが、アメリカ人たちは彼女が同性愛者であることを
良—く知っているので、「自分をギャグにしているのだ」という事が
すぐに理解できているんですよね。
だからウィルスミスも大笑いしたというわけ。
これ案外、新聞にもテレビでも出ていない話かも。

「硫黄島〜」は日本人が観ても、新鮮さは感じられなかったものの、
アメリカ人にとっては、「あの凶暴な日本人にも家族がいて、
戦いに恐怖も感じて人間として苦悩していたのだな」と
知らされた衝撃的な映画だったんですね。
今のイラクの姿と重なる姿なのかも知れませんね。

エレンは何度も「多種多様な皆さんが集まりました」と連呼していました。
作品賞だけを見ても

「硫黄島からの手紙」はほとんど日本人しか出てこない
日本語のアメリカ映画という極めつけの異色作。

「バベル」も日本語、ベルベル語、スペイン語などが飛び交う。

「クィーン」はエリザベス女王をテーマにイギリスを舞台にした映画。

「ディパーティッド」はご存知、香港映画の「インファナル・アフェア」の焼き直し。

「リトル・ミス・サンシャイン」はアメリカ映画ながら、
監督夫婦が手作り感満載で作ったインディーズ映画。
東京国際映画祭でも上映され、監督夫妻も来日していましたが
まさかアカデミー賞にノミネートされるなんて!

と、ハリウッド的な映画が一本も無い!
主演女優賞の候補も5人中アメリカ人は1人だけ。
受賞したのもイギリス女優のヘレン・ミレンでした。

アカデミー賞は、映画芸術科学協会の会員たちが選ぶ
「アメリカ映画界の身内の賞」であって国際映画祭ではないのですが、
気が付くと世界一の権威になってしまった。

映画芸術科学アカデミー自体が、そもそもはMGMやパラマウント、
ワーナーなどの経営者が俳優や監督たちに労働組合を作らせないために作った
言わば「御用聞き組合」みたいなものだそうで、
初期のころは映画興行に合わせた「オーナーの意向」「裏の力学」
が働く賞だったそうですが、
会員たちが経営者の言いなりにならなくなり、
純粋に賞を選ぶという風に変わってきたそうです。

怒った映画会社は、金銭的援助の打ち切りを決めたそうですが、
そこでテレビ局が支援の手を差し伸べて無事存続。
そして今に至るということだそうで、
なるほどテレビ番組として充実しているのももっともという感じ。
映画界最高の権威をテレビが作ったという皮肉な世界

元副大統領のアル・ゴアが出演している「不都合な真実」も
長編ドキュメンタリーを受賞し、
監督に「この男の姿に動かされました」と紹介されて
マイクを握り締めたゴアが、壇上で大喝采を浴びながら
「地球温暖化は政治の問題ではなく道徳の問題です!」と
叫んでいたのが感動的でした。
この賞を政治利用はしませんという意味だったのかな。

民主党びいきの多いハリウッドですが
 ※ディカプリオもブラピもベン・アフレックもとにかくいっぱい、
思想信条の垣根を越えて拍手を送れる瞬間でした。
ブッシュのイラク政策で閉塞感の漂う中、
6年前の選挙結果を空しく思い出すアメリカ人も多かったのでは。
何といっても世界で10億人が見ている授賞式ですからその影響力は大です。
司会のエレンがゴアに対して
「アメリカ人はあなたに投票したはずなんですけどね」と
ニヤッと笑いました。

確かに総得票数はゴアがブッシュを上回っていたんですよね。
同じ副大統領でもタリバンに自爆テロで命を狙われる
チェイニー現副大統領との差がすごいですね。
日本と違って政党の色が鮮明なコントラストですね。
おそらく来年はハリウッドスターたちが、民主党の候補の応援に走るでしょう。
共和党はますますピンチ。
日本に対しては伝統的に冷たい民主党が政権をとったら、
自民党は、そしてわが国はどうなるのでしょうね。

正直言って、こういった凛々しいゴアの姿や、
コート姿で白い息を吐きながら演説するオバマ候補の姿を見ていると、
日本の政治風土の貧しさを改めて感じます。
「総理が来たら起立せよ」だの「仲良し内閣」だの「事務所費に4億円」だの、
日本に真に格好いい政治家はおらんのか、
真に正義感に燃える政治家はおらんのかと嘆くのみ。
人事と選挙の話ばかりで「ヒロイズム」が無いのですよ、永田町には。

気が重くなったところで、再びアカデミー賞の話。
そんな訳で今年のアカデミー賞も感動のうちに終わりました。
オリジナルではない「ディパーテッド」が
なぜ作品賞受賞なのかどうにも不満が残ります。
「マーティン・スコセッシはすごい監督なので監督賞だけで良かったのでは」
という気持ちもいっぱい。

でも眉毛の太い人懐っこい笑顔のスコセッシ監督を見ていると、
人徳がこの人に賞を与えたのかなと
一映画ファンとしては何となく納得してしまいました。
これだけの巨匠が、初めての受賞にまるで子供ように喜ぶ姿に
賞の大きさを実感してしまいました。
先日来日した時にも会見に行きましたが、
記者の質問ひとつひとつに必死に答えようとする熱い姿に感動。
ディカプリオもとても真摯な受け答え。
「こういった姿こそが本物なのだ」
「この会見も映画人として仕事の場と捉えているんだな」と
改めて痛感した次第です。

また振り返って永田町。
「おたくどこの新聞?」とすぐ聞き返す外務大臣
「マスコミが勝手に書くんですよ」と講演会でのたまう元総理
政治家も言葉が商売ならば、
エレン・デジェネレスやマーチン・スコセッシのように
目線と身振りと本気の言葉で人を酔わせてみよと言いたい。

ああ、今年もアカデミー賞が終わった。
翌日のテレビはどのチャンネルも
「菊地さんがおしくも受賞を逃しました」とひたすら連呼。

映画好きなら菊地さんの受賞確率はきわめて低かったことなど誰でもわかっている。
そして、菊地さんのキャリアは今からがスタートだってこともよくわかっている。
ハリウッドでこれからますます活躍することも間違いないと確信しているのだ。

そういえば、受賞を逃した今日のテレビインタビューで菊地さんは
「バベルは今日で卒業します」とみたいなことを言ってました!

「格好いい!」「よく言った!」しびれるー!

手話を使って言葉を使わずに
アカデミー賞のレッドカーペットを踏んだ菊地凛子さんは
言葉でも人を魅了できる役者なのですね。
駿馬のようにコダックシアターの前を軽やかに駆け抜けていった気がします。
そして遠からず、舞い戻ってくるでしょう。

うわー、めちゃくちゃ長いブログになってしまった。
職権乱用の自己満足ブログだあ!
そして今週も写真が一枚も無し。
拙文に最後まで付き合ってくれたあなたに感謝の念しか持ちえません。
国会議事堂の擦り切れたレッドカーペットの端っこを歩きながら
今だ昨日の余韻にひたる鈴木でした。

              国会担当 鈴木びん


投稿者 : 22:44

2007年02月06日

まだ国会で~す   <担当★鈴木>

今、午後10時前なんですが、まだ国会にいます。
暖房も消えたみたいでずいぶん冷え込んできました。
ついでにお腹もすいています。

柳沢大臣の「女性は子供を産む機械」発言から10日間。
まさに国会はドタバタでした。

野党は罷免を要求し、審議欠席。
ちと出遅れた感のある共産党も審議退席で一部合流。
民主党と共産党も微妙な関係なんですよね。

ところが、ちと審議拒否も長引きすぎて、
気がつけば「野党の審議拒否に反対の人が8割」などの
世論調査が紙面で踊るようになって野党サイドもまっさお。

一方、与党も、閣僚のスキャンダル続きの中、
野党に言われて大臣を罷免なんてことになれば
安倍政権の弱体化も進んでしまいます。
先週の中ごろから永田町界隈でも「逃げ切れそうだ」などのひそひそ声も。

結局、与野党とも、国会というリングの上でグローブはつけながらも
ずっとにらみあったまま、どちらもジャブを打たない。
そして15ラウンド終了。
ジャッジを愛知県民と北九州市民にゆだねてしまいました。
で、ふたをあけたら結局1勝1敗。

与党に言わせれば、
「県知事選挙で勝ったんだから市長選より上だ」
てなもんで、小さくガッツポーズ。

野党は野党で
「北九州は政令指定都市だぜ。しかも快勝。
おまけに愛知県知事戦は現職候補を相手に大接戦」
とやはり小さくガッツポーズ。

でどっちが勝ったのかあいまいなまま、
補正予算が与党だけで通過。
ついに野党も本予算から復帰と相成りました。

与党サイドからは
「審議が一日止まるごとに何百万円の税金無駄使い」
なんて情報が飛び交います。
我々も「税金の無駄使い」という言葉に敏感になってますので、
「けしからん」となるわけですが、
小泉さんの郵政解散で数百億かかったことを思うと
「同じ穴のムジナ」という言葉しか浮かびませんん。
ともあれ、選挙の印象としては「野党の健闘」では無いかと思います。

特に、景気のいい愛知県で、しかも愛知万博、中部国際空港開港と
現職の追い風の中で戦った神田さんが7万票弱まで
追い上げられた事を思うと、少なくとも自公に風は吹かなかった。
さらに北九州では、自公連立候補の得票のおよそ3分の1の票を
共産党の単独候補が取っていることも特筆(あまり記事になってませんが)。
こちらは5期20年の保守に市民がNOと言ったのですね。

この結果を「柳沢ショック」と取るか、
投票率のアップで無党派層の風が吹いた「そのまんま東」ショックと取るか?
相乗り候補じゃなかったから投票率が上がったからと取るか?

まあ地方選挙と国政選挙は諸事情が違いすぎるのでねえ。
何でもかんでも「参院戦を占う」と付けると座りが良いのですが、
そんなに単純なものでは無いということですね。
有権者は選挙をもっと冷静に、リアルに
見つめているということでしょう。

さて、あれからまた時間も過ぎ10時10分になりました。

ちょっと時間は遡りますが、今日の夕方からの動きをご紹介。
午後5時から日本記者クラブでは
民主党の小沢代表の会見がありました。
山形帰りということで随分、小沢さんは疲れていました。

およそ1時間半の講演と質疑。
質問したベテラン記者から「もっと心に響く声を!」と
叱咤激励されましたが、
微笑を浮かべて「がんばります」と答えただけ。
相当バテているのか?

午後7時 国会 
鳩山幹事長らはすでに野党会談に備えてスタンバイ。
社民党の福島党首がまぶしい黄色のワンピースで登場。
いつも元気いっぱい。

民主党の小沢代表は議事堂の周辺を散歩している
との情報(外の空気を吸ってリフレッシュ?)
その小沢さんもしばらくたって登場。
ところが、国民新党の綿貫代表が来ない! すわ野党分裂か?
ところが、綿貫さん、今ひとつ浮かない表情ながらも30分遅れで登場。
かくして野党党首会談がスタート。

   P1010235.jpg
    ※終わるのを待つ、私の足と22センチのマイク

冒頭のカメラ撮影では
真ん中に座った小沢さんが向かって右隣の綿貫さんと軽く談笑。
鳩山さんや又市さんら幹事長、国対委員長らは
なぜか全員、下を向いたまま。
そして、福島さんだけが、
「ひたすらカメラ目線で笑顔!」という不思議な光景でした。

午後8時10分ごろ。
始まっておよそ40分後、3人が何とドアを開けて出てきた。
「これから官邸に柳沢大臣罷免要求に向かう」と言い残し足早で正面玄関へ。
ま、まじで。
カメラもマイクも3人を追います。
無言で歩く小沢さんと綿貫さん、一人答え続ける福島さん。
3人は黒塗りに乗り込んで、官邸へ。
人の流れにのって官邸まで追う私。
3人は国会に戻ってくるらしいとのことで
ニッポン放送さんの宮崎さんと分業体制にシフト。

さて官邸では、安倍総理では無く、
塩崎官房長官が対応係で待つらしい。
ところが塩崎さんが裏口から官邸入り。何でだ!
しばらく経って険しい顔で出てきた野党3人組。
またしても無言の小沢、綿貫両氏と
やや歩くスピードを緩めて取材に答える福島さん。
でもそんな福島さんも「党首、早く車にのって!」と小沢さんに叱られて
車中の人になってしまいました。
塩崎長官を待つこと数分。
ところが、塩崎さん、またしても裏口から退場。何でだ!?

などなどありまして、まあ明日からの審議復帰となりました。
今日もまた柳沢大臣の「結婚して2人の子供を作るのが健全」
発言が飛び出しちゃった。
おっと、これにまたしても野党が噛み付く!

これを「あげ足取り」なのか、そう言われればそんな気もする。
「これだけ舌禍事件で世間を賑わせながら、
やはり何か言葉足らずの発言をしている」と言われれば、やはりそんな気もする。

明日から正常化。「少子化問題の集中審議」も一日は設けられそう。
柳沢大臣がお白州に上ってさらに糾弾されるのか?
これを機会に与党から「少子化問題特別委員会」を立ち上げて、
柳沢大臣自ら陣頭指揮を執って頑張れば良いのにねえ。

「逃げる」「怒る」そして「お詫びしまくる」のには飽き飽きです。
汗をかく政治家に対して我々は清き一票を託しましょう!

今、午後10時40分。
そろそろ与野党の国対委員長会談は終わったかな?
何、与野党国対の前にやるはずの野党国対も開いてない!
共産党が退席しちゃったの!? 何で?
というわけで、また取材に行ってきます。
お腹がすいたんですけど。

午後11時15分。
共産党の控え室から赤旗新聞を抱えた男性が
「11時20分からだって!」と叫んでた。
ということは11時20分から野党国対がようやく始まる。
今日は、一体、何時に帰れるのですか~??
今、決心しました。
「ピザを注文します」

   P1010236.jpg

     ※ピザ注文中の宮崎さん(©JOLFニッポン放送)←嘘

                 国会担当 鈴木びん 

投稿者 : 21:41

2007年01月22日

しがらみは無い方が良いですね<担当★鈴木>

本物の冬が来ませんね。

私、日曜日の泊まりデスクをやってるんですが、
ほぼ完徹状態なので、勤務があけて、
朝、帰宅する時は疲れちゃって、もう千鳥足。
特に夏場は家までが遠いの何の。

その点、冬は体も案外、楽。です。
社の外に出た瞬間、外気でピリッと肌の引き締まる感じが
心地よい。うーん、マンダム。

これから仕事に行くのと、終えて帰るのとでは解放感も違います。
コートの襟なんか立ててみた日には、
「さらば友よ」や「SAMURAI」のアラン・ドロン気分(気分だけね)
「今日は久しぶりに都会の喧噪をさまよってみるか」
なんて夢想してみたりするわけですが、
ずるずる歩きで浜松町の駅に着くとすでにへばり気味。
「やっぱしんどいわ。早よ帰ろ」と必ずこうなります。

体重増加に伴って、体も重い。
「プラス!」の吉田たかよしさんによると、
徹夜をすると「肥満ホルモン」が出るらしいです(何だよ、それ!)
やたらと夜食を食っちゃう訳だ。
たかよしさんによると、
やせるには「水分を含んだ海草類」が良いとの事。
早速、実践です。
ゆめゆめ誤解の無いように。
私はTVの「健康もの」には興味がありません。
「納豆食って痩せるんだったら、茨城の人はみんな痩せてなきゃ
おかしいじゃねえか」と毒のある暴論しか浮かばない天の邪鬼です。
山本カオリ記者は茨城出身の水戸泉関(当時)にインタビューした時に
「毎日、納豆を食べてたらこんなに大きな体に育ちました」
と言われたそうです(ほれ見ろ)。
もちろん、納豆は体に良いですよ!

まあ、それにしても、「あるある〜」は稚拙な一件です。
朝のプラスで「番組は終了すべき」「スポンサー即時撤退」
と吠えてみたら、本当にそうなりそうですね。
関西テレビの監督責任ももちろんですが、制作会社の「やらせ」前科も明らかに。
現況ではTVがTVを批難するのは、天にツバする感じが否めない。
ここは日本なので、「しがらみ」もまとわりつく。
他の媒体が、巨大メディアにもの申さないと
これは民主国家じゃない。マジで。

「しがらみ」が無いから批判精神を持てると言えば忘れちゃならない。
安倍総理の唄う「再チャレンジ」を実現した(しかも与党をやっつけて)
そのまんま東さん。
県議会との折り合いを懸念する声、圧倒的多数。
私も放送で同じ事を言いました。
でも人間、時には性善説にも立たないと。
知事の暴走は戒めつつも、前向きな県政作りに協力していく姿勢を見せれば、
宮崎の県会議員たちの株も上がるでしょうね。
九州男児はそれくらいの度量を見せて欲しかぁ(これは博多弁)

東京のマスコミをぎゃふんと言わせて下さい。
「知事と議会は対立する」(=マスコミの決めつけ、思い込み)
「選挙に負けたのは保守分裂のせい」(=与党のおごりと認識の甘さ)
 中央の政治家やマスコミのアホな思い込みを覆せば、
宮崎から日本を変えられます。

ところで、そのまんま東さんは宮崎弁で選挙を戦いました。
でも東さんは都城の出身ですよね。
都城ってかつては薩摩藩だった土地柄。
確か言葉も宮崎弁じゃ無かったはずなんですけど。
放送でこんな疑問を喋っちゃいました。
でも、これも思い込みダア。自省。反省。
やっぱり裏を取らなきゃ「やらせ」になりますね。
すいません。


            国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:52

2007年01月03日

背中が痛い <担当☆鈴木>

あけましておめでとうございます

自分にとってはK-1並みの「師走の闘い」、
毎年恒例の「年の瀬猛烈年賀状書き」で
まだ背中の痛い鈴木です。
おそらく大半の賀状は今年も元日には
届いていないのでしょうね。
またしても上司や恩師から先に頂いてしまいました。
サラリーマンとしては危険水域です。

私と斉藤一美アナウンサー共通のお気に入りは
「ぺんてるのハイブリッドボールペン」。
あのカリカリ感がたまらんのです。

「俺のぺんてる君で集中ノックを受けてみろ!」と
真新しい賀状の束に向かってそっと一礼。
スタートは、いい感じで書き始めたのですが、
あれってペンの軸が細いので、
何十枚も延々と書いていると(私の場合は)
手首に不自然な力がかかってくるんですよね。

まるで「小型マニュアル車のプジョー206は、
街乗りのドライブ感は最高だけど遠乗りしてると疲れる」
みたいな感じ(分かりにくい)

さらに、こたつの中で背中を丸めて書いているので
ダメージも倍増。
30枚目あたりから右の首筋、右腕、手首の外側にかけ、
しびれるような痛みが走り始めます。
何度も洗面台に向かいチベタイ水で患部を冷やしながら
またこたつの前に戻る事の繰り返し。
原稿締め切り間際の手塚治虫先生は、
こんな感じだったのでしょうか?(手塚先生と一緒にするな)

去年の年頭、知人にその話をしたところ、
「パソコンに住所を一度登録しておけば
  すっごく楽なのに何でやってないの」と一蹴。
確かに、毎年、両面とも印刷で出してくる人の数が
増えてきておりますね。
しかも手書きっぽい明朝体フォントなので、
それほど無機的でも無いし。

「いいアイデアじゃないか!」(気が付くのが遅い)
「よし、今年は年末に向けてちょっとづつ住所登録だ!」
「そして12月20日にはポストに投函だ!」
といつもより凛々しい面持ちで誓った私(誇張あり)。

でも結局一年間、何の準備もしないままクリスマスの頃になって
郵便局に葉書を買いに走る私の姿がありました。
毎年、そんなことの繰り返しで人生は過ぎていきます(嘆息)

ちなみに大晦日から元日にかけては泊まり勤務でした。
テレビもラジオもつけてはいるのですが、
原稿を夢中で書いているうちに
段々音が耳に入らなくなってくるんですよね。
DJ OZMAの一世一代の紅白のパフォーマンスも
見逃してしまいました。
気が付くと、三宅民夫アナウンサーが硬い笑顔で
お詫びコメントを述べていたのです(本当の話)。

さて、さすがに12時近くになると、気分も多少そわそわ。
山本カオリ記者はすでにマイクを持って、
ご近所になった芝の増上寺にカウントダウン取材に向かった後。

私もローソン文化放送メディアプラス店で買った
年越しそばを食べつつ、清らかな心で
新年を迎える準備をしていたのですが、
いつのまにやら原稿書きのトランス状態に。

文化放送のオンエアーでも「ワアーイ!オメデトー!」
という歓声が聞こえていたはずなのですが。
いつしか年の変わり目に気付かないまま、
夢中で「フセイン大統領 死刑執行関連」のニュースを
書いているうちに新年を迎えていたのです。
これも本当の話です。 泣ける~!

「年が改まって今年こそ」がもうひとつ。
わが報道部では唯一、
「写真を載せないくせに、文章も特段面白くない」と
悪評高いわたしのブログ。

今年はカラリオのCMみたいに
長澤まさみちゃんがびっくりしそうなイケテル写真を載せるぞーと
意気込んでいましたが、早速撮り逃してしまいました。
ということで、大晦日に撮った新社屋からの車窓の風景ということで、
ひとつご勘弁を(海方向を撮影)。


新社屋より ドボルザーク.jpg
          (暗い)


ついでに去年の元日に撮った四谷の文化放送の写真もどうですか

旧社屋.jpg
          (暗い)

実は先日、休みの日に
車で旧社屋を見にいっちゃったんですよね。
手前の小学校も工事中で、ビニールのテントだらけ。
四谷二丁目の入り口の交差点で、ヘルメットをかぶったお兄さんに、
お尻かきかき誘導されながら角を曲がると、
正面だけを残してあとは解体中のセントポール放送局の姿が。
思い出とともに消え去り行く石造りの建物には
さすがに郷愁を誘われました。

祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり
           ( 平家物語より 漢字を忘れてネットで検索)

行く川のながれは絶えずして、
        しかももとの水にあらず
           ( 方丈記より  これは辛うじて覚えていた )

新年もいつしか旧年に変わる
未来も過去に変わる
生きる事は是、ひたすら今日という日、
今という瞬間を一生懸命生き続けることである

そう思いつつ、
「あーまだ初詣も行ってねー」
「大掃除もしてねー」
と気にもしてみる小市民な私です。
分かっちゃいるけどやめられない♪
          
            国会担当 鈴木びん


投稿者 : 20:07

2006年12月15日

気がつくと法案成立 <担当★鈴木>

教育基本法改正が成立。
乱闘も無ければ、牛歩も無く、ベタな言葉を借りれば
「粛々と」法案成立してしまいました。
何がよくて何が問題なのか吟味もしないまま飲み込んじゃいました。

防衛省昇格法案もあっさり成立(実態は海外派遣法)、
週末からは六ヶ国協議スタートということで、
できすぎた「筋書き内閣」の様相を呈しています。

造反組復党で下がった内閣支持率も、
年が明ければ「喉元過ぎれば」になるのでしょうか?

夜のニュースでは「法案が成立」という結果のみが伝えられるわけですが、
国会で追っていると、パズルを解くようなめまぐるしい一日でした。

今日の国会日程は、
10時に参院本会議 13時に衆院本会議が設定。

10時の参院本会議で「教育基本法改正」「防衛省昇格」ほか
採決の予定だったわけですが、
野党側が朝「安倍内閣と核論議発言の麻生外相」に対する
不信任決議案を「衆議院」に提出しました。
  ※不信任案は衆議院にしか出せない

不信任案の決議は他の全ての法案に対して
「先議」つまり優先するので、
参院本会議はは10時になっても開かずスタンバイ状態に。

午後の衆院本会議で「粛々と」不信任案は否決。
その衆本で、与党は4日間の延会手続きを取りました。
土日を挟むので実質2日間の会期延長ですが、
これで野党が色んな手で粘っても「法案時間切れ」にさせない
言わば保険のようなもの。

ポイントは、与党がいつ参議院本議を開くか?
野党側はここで今度は伊吹文部科学大臣の「問責決議案」を提出。
土壇場の瀬戸際外交。
しかし与党多数の今の国会では、形を変えた「牛歩戦術」のようなもの。
つまり、どれだけ粘っても、時間の問題。
サイコロは与党の手のひらの中にあるという訳。

この後の安倍総理の予定は、午後5時半からインドのシン首相との首脳会談。
その後、晩餐会もある。
ということは、教育基本法改正案と防衛省昇格法案を通す選択肢として
① 両法案とも週明けにやる
② (抵抗の少ない)防衛省昇格だけ今日やって、教育基本法は週明けに
③ 教育基本法を今日やっちゃって、
  2日間の会期延長をせっかくしたのだから防衛省は来週に。
④ 両方とも今日強行

結果的に、④の「一気に通しちゃった」わけですが、
報道でも、「夜中になりそう」と速報で伝えるなど混錯しました。
つまり、シン首相との晩餐会が終わってからやるだろうと読んだ訳。

正直、私も「その線かな」と思っていたら、
参院本会議場にわらわらと議員が集まり始めたのが、午後4時半!
ありゃりゃ、やばいよと会社に連絡。

5時のニュースパレード中に法案成立なんてことになれば、
本会議場の音声ラインも文化放送の第5スタジオに
繋いでおかなきゃいけなくなるからです。

ま、結果的にはゆっくり進行で、最初の問責決議をやってる最中に
私のレポートも終わってしまいました。
とは言いつつ、正直振り回されました。

与党の国会対策戦法にかく乱されて、結局早々と夕方に決着。
安倍さんは「後はよろしく」と
法案成立前に意気揚揚と首脳会談に出かけていきました。
これもひとつの作戦だったのでしょう。
野党もマスコミと同じように、ガチンコファイトの構えでいたら
するっとグレイシー柔術のように(古い?)いなされたような。

まあ、国会の中の動きはかくも、詰め将棋のように
微妙なあやを絡めていくものだということです。
こんな格言をネットで見つけました。
「教育はものの考え方を教える事であって、考えたものを教える事では無い」

        国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:20

2006年11月28日

腕がだるいんですよ <担当★鈴木>

最近、腕や腰が痛いんです。

原因ははっきりしていて、郵政造反組の復党問題のせいです。
マイクを持って国会やその周辺を走り回る事が多く、
赤じゅうたんの上で「記者のおしくらまんじゅう」生活が続いているからです。
またくぐりならぬ脇くぐり状態で「健司と宏枝の22センチの黒マイク」を
突き出すのですが、これが案外重い。

しかも、無理矢理突き出すので、TVニュースや週刊誌のグラビアで確認すると
自分の手首が不自然に曲がっていて怖いことも。
今日も週刊ポストの「平沼赳夫 まるでさらし首」という
おどろおどろしいタイトルの写真に、
マイクを握りしめる私の手首だけが映っているのですが、
にゅっと手首から先だけが突き出た様はまるで心霊写真。

しかもTVのニュースでは、私の少し後ろでよそ見しながら立っている
高尾記者が、そのマイクのちょうど延長線上に映っているんです。
文化放送の社員が映像を観たら、
「異様に腕の長い高尾記者が、なぜかあさって方向を向きながら
手首だけを妖怪のように平沼さんの口元に突き出している」
怖すぎる絵柄となっていました。

今日はもっと悲惨で、本会議場の前で野田聖子議員を待ち構えていたら、
彼女がちょうど議場内の席順が書かれた案内板の机の横に立ってしまいました。
つまり、私は机越しに1メートルほど離れた野田センセーめがけて
マイクを突き出す訳で、体は45度お辞儀状態。これは腰にくる〜

もちろん、腕も伸ばし放しなのでブルブルワナワナと震えてきます。
ところが、横にいた新聞記者の腕はもっと筋肉けいれんを起こしている!
野田サンの話もうわの空で私は思った。
「俺は、鉄製の重い健司と宏枝の22センチの黒マイクを持ってんだぞ。
あんたは80グラムくらいのICレコーダーで腕震えてんじゃねー」

しかもあろうことか、その記者は腕の疲れに耐えられなくなり、
マイクを握る私のこぶしの上に自分のこぶしをそっと乗せたのです。
「俺の手は肘掛けじゃねー!」
3Gは重力が増し、耐えきれなくなった私もついに前の記者の肩に
自分の手首をそっと乗せました。
まるで親カメの背中に子カメ状態。

さらに、私に思わぬ事態が!
背中を走るくすぐったい感触。「うひゃひゃひゃ!」と声が出そう。
カリカリカリカリとペン先の感触が私の肩甲骨周辺をうごめいています。
「俺の背中を譜面台代わりにしてやがる記者がいる!!」
ちらと振り返ると、女性記者が無心に私の背中に取材手帳を載せてメモ取り中。
腰が曲がった状態なので、ちょうどメモ帳を置くのに良い角度だったのね♡

そこで、ふと気になったことが。
野田さんの口元にきれいに向けられたライバル「ニッポン放送」のマイク。
しかし、M記者の姿がなぜか見えない!
下に目をやると、何と彼女はTVカメラの妨げにならないように座り込んで
上に向かって忠臣のようにマイクを突き出しているのですが、
押し掛ける数人の記者がMさんの背中に倒れ込み寸前。
「Mさんがつぶれる!」
しかし、譜面台と化した私には助けることもできず、
ただ二の腕の震えと戦うのみでした。

思えば、2年前にホテルで山崎拓さんに集団でぶら下がった時も、
Mさんはやはり座り込んでマイクを出したはいいが、
押しつぶされてど根性ガエルのぴょん吉のようにぺちゃんこになる寸前でした。
あの時はTVカメラが山拓さんのおでこに「ガチャン!」
という鈍い音とともに直撃したことが忘れられません。政治家も本当に命がけ。

同じくニッポン放送からフジテレビに移籍したT記者は、
勢い余って田中眞紀子さんの左ほおに
マイクをのめりこませたことがありましたっけ。
「痛いじゃないのお〜」とあのいぶし銀ボイスが響き渡りました。

「痛い痛い!」「カメラ下がって!」「マイク邪魔!」などの
罵声、怒声がとどろくおっかない現場。
今までも、脚立ごと転落したカメラマンや
ケーブルを引きちぎられたTV記者など修羅場を目撃してきました。

そんな状況を計算してかしないでか野田聖子さん。
月曜日は記者に囲まれ、秘書に肩を抱かれて守られながら
黒塗りに乗り込む姿が、妙に艶やかでした。

聖子チャンは聖子チャンでも、ファンに追われ車に逃げ込む
往年の松田聖子のようでした。 本当に。

もみくちゃ状態でマイクを出す感覚は満員電車の乗り降りを
想像してもらえれば。
マイクを出すが届かない悔しさは、つり革に手を伸ばしたものの
寸前に他の乗客に奪われてしまった屈辱に似ています。

ある時は、ひたすら無心にマイクを出し、
ある時は「この異様な狂乱の光景の中に漂う不思議な祝祭感は、
豊作を祈念して無心で踊り続けて来た農耕民族たる大和の土着性に
根付いているのだろうか?」 など、くだらない事を考えながら
マイクを出しています。 やっぱり疲れているのでしょうね。

  追伸 翌日、M記者から連絡あり。彼女の背中にもミミズが這ったような
     ペンの跡が。やはり画板代わりにされたようで激怒中。
     犯人は同じかも知れず、「人の背中でメモを取りたがる」フェチの記者が
     潜伏しているのかも知れません。 
                  11月29日記す

  さらに追伸
     田中眞紀子さんの左ほおにフックを決めたのは
     フジテレビに移ったT君では無く、電通に転職した
     K君の思い違いでした。人間の記憶なんて曖昧なものです。
                  やはり11月29日記す
          

         (国会担当 鈴木びん)

投稿者 : 23:23

2006年11月09日

メビウスの輪  <担当★鈴木>

上昇と下降3.bmp
  ©Escher Holding B.V./Huis ten Bosch-Japan

有名な「上昇と下降」
※階段を上る人はひたすら上り続け、
     降りる人は永遠に降り続ける。 深い...

アメリカ中間選挙、予想通りの民主党、大躍進でした。
下院はほぼ予想通りでしたが、上院でも民主党が逆転。
これは正直、「予想外」でした。
先日の「吉田たかよしプラス」でも話しましたが、
日本の参議院と違って、アメリカは上院の方が力もあり、
閣僚の承認権もありますから、
ネオコンの勢いも失せるでしょう。

ネオコンのボス、ラムズフェルド国防長官もついに更迭。
国連のボルトン大使も更迭の可能性が浮上。
これからの2年間、ブッシュ共和党の片翼飛行となります。
今回の選挙は「イラク政策」の是非が最大争点。
安倍政権の外交政策にも影が差します。

アメリカの場合、大統領を出していない側の政党が
議会では多数派を取るのが常識で、
アメリカ人の「バランス感覚」が働いて来たわけですが、
9・11の非常事態に後押しされて、
大統領も議会も共和党が支配する「ブッシュの皇帝型政治」が
続いて来ました。

今回、これにノーが突きつけられました。
今後は、議会多数派となった民主党も
「イラク問題」に責任を負うはめなり、まだまだアメリカは
「メビウスの輪」のようにイラクから抜け出せない状態が続きますね。


「メビウスの輪」の上を赤い蟻が歩き回る
不思議な絵を観たのが小学生の時。
「描く手」「階段の家」
そして冒頭の「上昇と下降」など
不思議なだまし絵には子供心にハマりました。
「だまし絵」と呼ぶにはあまりにも崇高で深淵な世界。
版画家エッシャーの「スーパーエッシャー展」が今週土曜日から
東急BUNKAMURAで開催されますが、
今日メディア向けに公開され、夢見心地にさせていただきました。
お時間のある方はよろしければ是非! 本当に素晴らしいです

ちなみに私の周囲では草野仁さんや佐野史郎さんが
NINTENDO DSの案内表示器を持って観覧中だったので、
取材のテレビクルーがまわりに沢山。
懸命にフレームアウトしながらエッシャーの世界に酔いました。
音声ガイド機は大きな美術展では一般的になりましたが、
この動くカタログを手に歩くのも新鮮でした。

こんなの
NINTENDO.jpg
  ©2006 Nintendo.Co-developed by INTELLIGENT SYSTEMS.

エッシャーはオランダで生まれ、イタリアやスイス、ベルギーなど
いろいろ渡り歩いた人なんですが、
イタリア時代の版画には美しい風景画が多いんですよね。
その後、いろんな国に行ったけれども
イタリアよりも風景の美しい国が無くて、
「心の内なる景色」に向かうようになったんだそうです。

「そうか、そんなにイタリアって良い国なんだ」
と思いながら会場の外に出て来たら、
目の前のシネ・アミューズでイタリアを舞台にした映画を
やってるではありませんか。しかも10分後の開演! 
まさに「観ろ」と言わんばかりのシチュエーションに釣られて、
いつものくせで映画館に入ってしまいました。

「明日への切符」というイギリス映画で、
ローマ行きの列車の中で起こる群像劇。車窓の風景も美しい。
私の好きなイランのキアロスタミ監督や
イギリスのケン・ローチ監督らの合作。
「家族の愛」や「他人への思いやり」に溢れた映画で感涙。
こんな光景、山手線や東横線で観た事無い。
日本人は本当に親切な民族なのだろうか?

「家族」や「愛」をテーマにしているのは
ヨーロッパ映画だけではありません。
9・11から5年。怯え、悩み、戸惑いながら
飛行機をハイジャックするという
生身のテロリストを描いた「ユナイテッド93」。
機内電話で家族にお別れを言う「愛の映画」。
テロリストは一人も登場せず、家族や友達や他人を
いたわり、助け合う人々の姿のみを描いた「ワールド・トレード・センター」。
憎しみが一切描かれていない事に驚きを禁じ得ませんでした。
硫黄島を舞台に、クリント・イーストウッドが
日本とアメリカ両方の眼差しで2本の映画を作ったのも衝撃。
フェアなアメリカの側面を観るような気がします。
ハリウッド映画の9・11以降の変化を感じます。

マッカーシーの「赤狩り」以降、共和党と反目しがちなハリウッド。
今回はマイケル・J・フォックスががんばりました。
(シュワちゃんやブルース・ウィリスなど例外もいますが)
イソップ童話の「北風と太陽」に例えると、
2年前の大統領選挙前に公開されたマイケル・ムーアの「華氏911」が
「北風」のような激しさだったのに比べ、「WTC」はさながら「太陽」。

撮ったのが、ハリウッド一の過激派監督オリバー・ストーンというのも
皮肉ですが、「人の愛」という陽気にあたためられて、
アメリカ市民が襟の高いコートを脱いで
民主党に投票したのだとしたら、今回の中間選挙の結果を受けて
日本人が教えられる事も少しはあるのでは。

話があっちゃこっちゃしましたが、
何とか「中間選挙」の話題に戻って参りました。
一応、「話のメビウスの輪」という事で。

  お後がよろしいようで。
 
   よろしくない!?

            鈴木びん

投稿者 : 23:24

2006年10月23日

統一地方選で肩をつかまれたのは誰<担当★鈴木>

統一地方選終了〜。
自民党の2勝0敗とは言え、
安倍さんの信任選挙とまでは言えません。

今回もはっきりしたのは、公明党票の後押しの強さ。
今回の選挙で発言力を増した平和路線の公明党と、
現実路線の安倍自民党。
これからどんな案配で与党の舵取りをしていくのかに
興味が移ります。

今回14日(土)の神奈川県伊勢原市での候補者演説会に
いらした方は安倍さんの新しい一面を見て驚いたのでは。

安倍.jpg

亀井善太郎候補や公明党・太田代表の
「古典的」生真面目一本演説の後、
万来の拍手に肩すかしを食わせるように、
ギャグ中心の構成で会場を笑わせにかかった安倍さん。

(誌上再現)
「安倍 まで書いて何度も投票用紙に安倍晋太郎と書かれてしまった〜(会場エコー)」

「亀井善 まで書くと今までの習慣でお父さんの名前の「善之」
と書いてしまうので名字の亀井だけで止めといてくださ〜い!!(会場エコー)」

「35歳の亀井さんのように
私にも若くて格好いい時期があったんですよ〜!(会場エコー)」

「新人議員のころは支持者の方に
晋三君は早口で何を言うとるか全然分からんでよ(山口弁か)
といつも怒られてました〜!!(会場エコー)」

など綾野小路きみまろもびっくりの自虐ネタ満載。

小泉さんが今回の応援演説で聞かせた
「息子にもらった綾野小路きみまろの本を読もうと思って
老眼鏡をかけたが、眼鏡がいらないくらい活字が大きかった」
という名人の技を感じさせる漫談域までは行かなかったものの、
明らかに2人で呼応したような「笑い路線」への転換。

当然、安倍リーグの広報部長、政権スクリプターこと
世耕弘成さんの影もちらつきますが、そればかりでも無いと思います。

思い起こせば、2004年の参院選の前、
当時の安倍幹事長が「やる気MANMAN」に出演。

安倍さん、吉田照美さんと3人でスタジオで
放送前の打ち合わせをしたのですが、話の中身は全くの雑談。
しかも私が「野球チームはどこが好きですか?」の質問したところ、
子供のころ大好きだったサンケイスワローズの思い出を
熱く語り始めたのです。

オールドファンなら泣いて喜ぶジャクソンやロバーツといった
1960年代後半のスワローズを支えた名物助っ人選手の名前を
蛇口をひねって出てくるお湯のごとく、
おなじみのやや舌足らずさにのせたマシンガントークで連射し続け、
表情はまるで「ALWAYS三丁目の夕日」に出て来た少年。
本番があるので途中で中断となりましたが、
あのまま一時間でも語りそうな気配でした。

安倍さんが小学校の高学年か中学校の低学年くらいだった
1960年代半ば。
当時のサンケイは今の東京ヤクルトと違って、
典型的な「閑古鳥の鳴く」チーム。
川崎球場の中日戦では「観客100人」という
プロ野球最少観客試合記録も樹立しています。

ちなみに安倍さんが応援していたジャクソンは
焼き鳥好きの愛すべき助っ人黒人で、
オープン戦の試合で倒れて、急死してしまった悲劇の選手でもあります。

チーム名はオフレコにしておきますが、
安倍さんは現在好きなチームを応援する理由を
「弱いから」応援したくなると言っていました。
まあ2年も前の話ですが、
そんな一面もあったという事実だけを伝えておきます。
ひょっとしたら「再チャレンジ構想」は
2年前にすでに芽生えていたのかもしれない!?

冗談はさておき、
チーム法被を来て野球ファンを集票マシーンにしようと企む
スケベ根性丸出しの「プロ野球の地元先生系」の議員に比べて、
素朴なファン気質で、少なくとも「プロ野球話」に関しては好感を持てました。

プロ野球ファンで言えば民主党・前原誠司さんのような
政治家の打算度外視の「熱狂的トラ党」タイプの議員も、
野球好きの視点から見ればやはり好感は持てます。

話は大きくそれましたが、
そんな訳で補欠選挙も終わりました(突然強引なまとめ)

破れた民主党ですが、小沢代表は
投票日に早くも鈴木宗男さんとの選挙協力を約束し
「政局の天才ぶり」を発揮しています。

小沢さんは体調不良もあってか今回。存在感は薄いものでしたが、
小田急線本厚木駅前の演説でみせた
「政権交代の無い国は民主主義の国ではない!」という訴えには
さすがに背中に電気が走りました。

民主党.jpg
  ※あれっ、小沢さん、映ってないか?

来月は沖縄と福島で県知事選挙。
TVニュースの8秒間の映像では分からない政治家の機微がつかむため
やはり生で演説を聞きましょう。
候補者の底の浅さ、深さも「一聞瞭然」。

今は、会場でとかく写真を取ることに集中しすぎでは無いですか?
「お兄さんの背中で安倍さんが撮れないわ!!」
と取材中の私の肩をつかんで座らせようとした皆様。

「この人があのイチローさんっていう人なの?」と
マイクを持つ私の肩をつかんで確認すると同時に
小沢一郎さんの写真を取り始めたオカアサン。

安倍サンや小沢サンはヨン様ではありません。

ぜひ次はカメラを置いて私と一緒に演説の声を録音してください。
       な、訳ないか。チャンチャン。

おまけにもう一枚、写真

神取.jpg

 男物の背広姿もりりしい神取忍議員
 演説もしっかりしていました。
 ちなみに、いつのまにか政治部の番記者たちの姿が消え
 マスコミはスポーツ紙の記者たちに入れ替わっていました。
  
            国会担当  鈴木びん


※ 政治と何の関係も無い追伸

俳優の藤岡琢也さんが亡くなりました。
残念ながら直接お目にかかったことは無いのですが、
大学のクラブの大先輩です(陳腐ながら「放送部」)。
藤岡さんは学生時代ラジオドラマの練習をしていたそうで、
当時から「ドラマ」の方だったのですね。
学生時代、クラブ行事でOB,OGの方々に
ご招待の出欠葉書を送ったことがあるのですが、
ずいぶん丁重なご欠席の返事を頂いて感激した事を思い出します。
             合掌。

投稿者 : 20:24

2006年10月04日

3時締め切りで大あわて(担当★鈴木>

暑かったり寒かったり体に悪い毎日です。
 心地よい秋晴れになかなか恵まれませんね。
  日韓、日中関係もここ数年そんな感じでした。

先日来、日程もほぼ固まっていると伝えられた安部総理の
 訪中、訪韓が今日ようやく正式に決まり、
  午後、下村官房副長官の会見で発表されました。

文化放送も吹野記者を同行させるという事で、
「今日中に締め切りになるだろうから慌しいね」なんて話を
 浜松町の曇空を見上げながら話をしていました。

すると外務省からの同行記者募集のファックスが
  カタカタと流れてきて仰天!!
「同行記者の募集締め切りは今日の午後3時」と
  書いてあるではあ〜りませんか。
「あの〜今、午後2時なんですけど」
あと1時間しか有りませんから!斬り!(古)

泊まり勤務あけで爆睡中の吹野記者を電話で起こしつつ、
 わが社の広報部に連絡してビザ用写真の発注。
  外務省にも確認のTELを入れてドタバタしまくりました。

韓国と違い中国はビザの関係があるので
 外務省も「急がねば」となったようです。
 いうことで、8日からの訪中、訪韓は吹野記者が同行します。
  いっぱいレポート入れますよ!

私、鈴木は一昨年はピョンヤンで行われた日朝首脳会談。
 昨年はソウルで行われた日韓首脳会談の取材に行きました。
南北両方を訪れると、同じ民族、同じ言葉、同じ顔の人たちなのに、
 政治体制の違いでこんなに違う世界に生きているのか
       ということに分かっていながら驚かざるをえません。

ピョンヤンは、前評判どおりの衝撃。

ふらりと外に出ると監視員がいっぱい付いて来るよ〜! ひぇ〜!
 地下道のトンネルは目の前の人の顔も
  判別できないほど真っ暗で、電力不足を痛感。
首脳会談が始まると、メディアの泊まっているホテルの
  玄関の自動ドアが開かなくなり日本人全員が幽閉状態。
公園に行くと、前から何組もの着飾った
  不自然な新婚カップルが歩いてくるが
   あなた達、明らかに仕込みの役者でしょ!

ある意味、予想(期待?)を裏切らない奇妙なさじ加減。
 不気味さと滑稽さが同居する世界。

でも、大きな籠を背負って幹線道路沿いを歩く日に焼けたおばあさん、
 地べたに座りバスを待つ人たち、
  通学バスから無邪気に手を振ってくれる女子生徒たちを見ると、
   ここにも市民の日常生活はあるのだと再確認もしました。
    ※もちろん、地方での暮らしは極貧だと聞きますが。

去年、日韓首脳会談取材で向かったソウルも
 実はそれなりにカルチャーショックを受けました。
「今年はもう10回行ったわよ」という方もいらっしゃるでしょうが、
    私は16年前に板門店の国境地帯に取材に来て以来。
当時はアジアの途上国の空気がまだまだ残っていたし、
 水も体に合わなくて腹痛を起こして大変でした。
  泊まったホテルの前にはまだ旧朝鮮総督府もありました。

今ではソウル駅も見違えて、タイムトリップ気分。
韓流映画や韓流ドラマでは見慣れている街の景色も
 実際に目の当たりにすると感慨深いものがありました。
 ただ南大門の商店街の変わらぬ土俗的熱気にはほっとしましたが。

さて去年の日韓首脳会談終了後、
小泉総理とともに青瓦台(大統領官邸)で会見に臨んだ盧武鉉大統領は
「今日の夕食は軽めにします」と発言し、
  日本の政府関係者やメディアを仰天させました。
私もわが耳を疑いました。
首脳外交のメインイベントは歓迎の晩餐会。
 それを「軽め」と表現したのは、
  「あんたなんか歓迎してないよ〜」という意味。
 「お客さんに対して失礼でしょ。」
    とさすがの私も思った........
    
今回、訪韓する安部総理に対して、盧武鉉さんは、
「最後に」何と言うのかかなり興味を持っています。
まあ、盧武鉉さんは直情径行型なので、
 分かりやすいと言えば分かりやすい。
    韓国の政局も比較的分かりやすいし。

胡錦濤さん、温家宝さんは
「本音と建前」だけでなく「建前と建前」も使い分ける難敵。
 中国の思惑を読み取るのはなかなか難しいですね。
 来年一杯の盧武鉉さんに比べて、
  胡錦濤さんの任期は無制限みたいなものですしね。

「靖国参拝問題」はどうするんでしょうね?
 胡錦濤さんに「行くなよ」と言われて
  安部さんが「分かりました」と言える訳も無く、
「絶対、参拝しますからね」と言えるわけも無い。

「総理在任中は行きません」
「承知しました」
  あたりが落としどころか?
 あなたは許します?
  それとも許しません?

北京や平壌の春の名物は柳絮(りゅうじょ)。
 白い雪のような柳の花が街中を舞っております。
日本の外交も柳絮のようにふわふわと土に落ちるだけ?
春は来ないのかねえ?

安倍さんには、「後世の歴史家が判断する」なんて
 陳腐なセリフは言わないで欲しいですな。
 「今」を生きるのが政治家です。 

 偉そうな締めでごめんなさい

         国会担当  鈴木びん

投稿者 : 23:34

2006年09月15日

総裁選でございます <担当★鈴木>

めっきり涼しくなりました。
お向かいのマンションから聞こえてくるクーラーの
室外機の奏でるまるで洗濯機のような騒音も、
ここ数日聞こえなくなり、秋の到来を感じております(情緒無し)。

さて今月8日の告示から始まった総裁候補3人による演説会。
今日は財界、識者等で創る「21世紀臨調」主催の討論会。

初めて聞く人には興味深い「演説会」も取材で毎日のように出席していると、
毎回、同じ話を聞くことになるので、忍耐を要します。

会場はビートルズも宿泊したキャピトル東急(当時は東京ヒルトン)
会場自体もビートルズの来日会見が行われた「紅真珠の間」
ビートルズ会見は隣の「白真珠の間」とつなげた「真珠の間」で
行われたそうですが、そのホテル自体もまもなく改装に
なってしまうのでなおさら感慨深いものがあります。
後からニッポン放送宮崎記者に教えてもらったのですが、
この「真珠の間」は夥しい数の本物の真珠で装飾されているのだそうです
             (知らんかった!)

おなじみの(!?)ピンぼけ写メールで撮影(毎回、本当にごめんなさい)

紅真珠の間.jpg

何となく分かると思いますが、なぜか2人分の席しか無いのです。
よく見ると司会用の演台の後ろに
谷垣さんの姿だけ隠れてしまっているのでした(カワイソー)。

中身はほとんど一緒でも、総裁候補演説も場数を踏んでいくうちに
3人とも、とても演説が流暢になってきています。
いつも緊張気味だった安倍さんの固さもずいぶん取れて来た感じ。

麻生さんは、「破壊無くして創造無し」といきなりつかみのセリフ。
「皆さんの中にもいたと思う全共闘が昔、良く使った言葉です」と
カブセのオチで締めた後、小泉改革の話に繋ぐ巧みさをみせる。
先週土曜日の秋葉原駅前の演説でも冒頭で
「秋葉原のオタクのみなさ〜ん」とやってました。
毒まじりのインパクトで引きつけるという落語家の枕並みの導入です。
年の功とはこういうものでしょうか。(しゃべり方も噺家風情?)
何て事をいうと本当の真打さんに叱られますね。

総裁選は403票の議員票と300票に換算する党員/党友票の合計で決まります。
この党員・党友は人数によって(細かい計算は省きますが)、
都道府県別に割り振られており、12人の東京の次に多いのは何と11人の茨城県。
全国的には人口に比べて少ないと言えるのは近畿地方。
権力が苦手な土地柄も伺えます。
現在は党員・党友6万2千人。
総裁選で盛り上げて党員を増やしていきたいという思いが自民党にも強い。
党員やサポーターを増やしたい民主党も同じことなのですが、
こちらは無投票当選ということになりましたね。
せめぎあうのと挙党一致、どちらが党の団結を促すのか、
会社の人間関係にもつながる話で興味があります。

無投票でほっとした(!?)小沢一郎さんのショットを一枚。

小沢一郎.jpg

懐かしいですね〜。
これは新生党誕生の時にほんの少し話題になった「いっちゃん人形(貯金箱)」です。
本気でDONDONのレポートで新生党本部に行って買いました。
なぜか捨てずに我が家の押し入れで眠っていたのです。

とくれば、盟友だった「つとむちゃん貯金箱」にもご登場いただきます!

羽田孜.jpg

数年前、省エネルックのことで取材電話をしたら奥様が出て来ました。
とても感じの良い方でした。
純チャン饅頭のはるか昔にキャラクターグッズものに手を出していたのは
やはり小沢一郎さんだったんですね。あなどれない。

竹中が去って、神取忍がやってくる自民党。
新庄が選ぶのは自民か民主か?
「○○党に決めましたぁ!! イエーイ!!」とファンの集いで叫ぶ姿が、
今から目に浮かぶのは私だけではないはず。

           国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:11

2006年08月29日

汗っかきなもので <担当★鈴木>

東京は再び暑〜い一日でした。

軽肥満の私は、典型的な汗っかき体質。
家から駅まで15分間小走りした後、満員電車に乗ると、
蛭子能収さんの漫画にでてくる
サラリーマンのようにダラダラの汗。
その上、文化放送で1、2を争う忘れ物王の私は
すぐハンカチを忘れて家を出てしまうので、
駅の売店で高いのを買うことになります。

ところが、最寄りの東急電車の駅売店で売っているのは
なぜか以前から、「タオルハンカチ」のみ。

車中にて熱い視線を感じながら(!?)
「断固言っておくが、俺は決して
斉藤祐ちゃんの真似をしているわけではない!!」
と心の中で叫びながら汗を拭いてます。

ライオンズナイターのブログ
「真理子の部屋」でおなじみの
スポーツ部・真理子ディレクターは
斉藤投手と同じ群馬県太田市の出身で、
地元の盛り上がりも凄いらしい。
彼女のお母さんも、斉藤投手を東京都大会から
注目してきた筋金入りです。

早実優勝の翌日、テレビ各局のワイドショーが
「あのハンカチはどこで売っているのか??」と
煽っているのを眺めながら、
真理子ディレクターに聞いてみたところ、
「たぶん、太田市の○○で売ってるやつですよ」と
軽く答えが帰ってきました。

「ふーん、なるほどね」

でもって、2日後テレビをつけたら何とワイドショーで
「スクープ!!ハンカチ王子のタオルハンカチは
太田市のスーパーで売っていた!!!」
とやっているではありませんか。ドヒャー
私はスクープを逃したのでしょうか(汗)

思えば、文化放送が大平総理の死去を
スクープした時は、文化放送のドライバーさんの
「今日、病院の前を通ったら何だか黒い車が
いっぱい止まってたけど何かあったの」との
素朴な一言から始まったらしい。

日本の政治を変えた立花隆さんの「田中角栄研究」は
読んだ担当記者たちが「番記者なら誰でも知ってる話だったので」
驚いたそうです。
その当たり前の話が当たり前でないことに気づいたのが
立花さんだったというわけ。

そうかスクープとは「汗をかいて探すものでは無く、
落ちているものを見逃さない」ことなのか。
          
と思って下を見て歩いていても
何も落ちてないんですよね、これが。(暗喩的表現)

落ちるのは自分の額から滴り落ちる汗のみって感じで。
   お後がよろしいようで
                
    依然として鼻の骨にヒビの入っている
       国会担当 鈴木びん
     (詳しくは小枝子さんのブログを)

投稿者 : 23:36

2006年08月10日

人生は「まつりごと?」<担当★鈴木びん>

細菌兵器に使われる恐れのある乾燥真空装置を
北朝鮮に輸出していた男が逮捕! 
事件の舞台は私がよく遊びに行く横浜港!

ニコンの社員がロシアのスパイに光通信部品を
手渡していたことが発覚! 
舞台は私の通勤沿線、自由が丘!

日本の危機管理意識の低さも去ることながら、
自分の生活範囲でそんなスパイ小説のような事が
起きていることに奇妙な感覚を覚えます。

北朝鮮のミサイルは空に浮かんだ人工衛星からも
確認できますが、安息な生活を脅かす策謀は、
誰も気に留めない日常の空気溢れる街角で、
こっそり進んでいるのですね。

本日、公休日という名のサラリーマンの安息日。
私も危機管理意識が欠けていました。
花火大会があるとも知らずに鎌倉に
のこのこ出かけてしまったのです。

ひとごみ.jpg

他に娯楽の少なかった昭和初期の湘南の夏は
連日こういう風景だったそうです。
人ごみが苦手な私。まさに倒れそうな状況。

しかし、ミーハーでもある私。
人の流れに飲みこまれながら
一応、写真だけは撮ってきました。
派手すぎず艶やかな良い花火でした。

花火.jpg

2年前に隅田川の花火大会の花火師さんに
インタビューしたことがあります。
「花火は主役では無く、脇役だ」と言われました。

家族と、友達と、恋人と...
家の前の川縁にのんびり並んで腰掛けて、
いろんな話をしながら、
遠くの夜空に小さく浮かぶ花火を眺めるのが
粋な江戸っ子の楽しみ方だったのだそうです。

 「主役は花火では無く、あなたですよ」
    何と粋で深みのあるひとこと....

「今の花火は刺激を求めすぎる」と
  苦言も呈していました。

 政治も同じ
我々が穏やかな心で花火を眺めることができるように、
温和で平和な日常を過ごすことができるように、
インフラとして、裏方として存在しているはず。
ああ、それなのに

生きる喜びは、政(まつりごと)より祭り事。
祭り事のための政でしょ。
政を祭り事にしてしまった小泉さんの罪はやはり重い。

刺激的な大輪の花火を打ち上げ続けて来た5年あまり。
でも、本当の主役は政治家やメディアではありません。
     
    キマッタカナ!! 

       国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:10

2006年07月24日

最後の泊まり さよなら四谷 <国会担当★鈴木びん>

ついに新社屋へ引っ越し。
私は昨日から報道部最後の泊まり勤務担当。
しかも今日の午後1時、浜松町からの放送に切り替わるまで
四谷に残って待機しなければならないということで
文字通り「四谷、最後の人」となってしまいました。

まさかそんな役回りで今日の日を迎える事になるとは
18年前に入社した時には思いもよりませんでした。

では普段は多弁な私が、今日は言葉で語らず写真で語る
「さようなら四谷社屋ドキュメント」です。

7月23日、夕刻 泊まり勤務のため会社に向かう

四谷2丁目小.bmp
四谷2丁目の交差点、この角を曲がるのも今日が最後


社屋小.bmp
会社の前にはカメラを持った方が沢山いらっしゃいました。ありがたいことです。

玄関.bmp
週末は正面玄関ではなく横の扉から

ちゃった君.JPG
「ちゃった君」君はこれからどうなるのでしょう

邦丸さんの写真のみ.JPG
1ロビにはなぜか邦丸さんの写真だけが取り残され

労働組合.JPG
3年間副委員長をやりました。エイエイオー!

喫茶Q.JPG
喫茶Qも閉店 カップのQの字が好きでした

野中さん.JPG
報道部に来ると野中アナがニュースの下読み中

DONDONの打ち合わせ.JPG
ここは「本気でDONDON」の打ち合わせスペース よく怒鳴り合った..

1スタ.JPG
1スタ 
「あっぱれワイド」「全日本歌謡選抜」「夕焼けワイド」「ダイナミックレーダー」
        名番組が放送されていました

ブラ下がり健康器.JPG
1スタ名物 さだまさしさんがいつも使っていた「ぶら下がり健康器」はこれだ!


2スタ.JPG
2スタ 
 「てるてるワイド」や「ミスDJリクエストパレード」の時代はもっとボロ〜いスタジオ


宇多田ヒカルのサイン.JPG
2スタの落書きボード  実はこの中に宇多田ヒカルさんの書いた落書きがあるのです。
   どれでしょう?

3スタ.JPG
3スタ 
 週末用のニューススタジオ 寝ぼけまなこで読んでました 

7スタ.JPG
7スタ 走れ歌謡曲のパーソナリティー、ガンで亡くなった成田敦子アナの物語
 「チーちゃん、ごめんね」(木下恵介監督)はこのスタジオで撮影されました

5スタ.JPG
5スタ ここが元礼拝堂 新人アナの頃、毎朝発声練習した場所
 お掃除のおばさんに励ましてもらってました

地下.JPG
初公開かもしれません? 怪しくも魅惑的な地下室です

ビートルズ.JPG
レコード室からビートルズの来日会見テープを発見! 感動

らせん階段.JPG
白井キャスターが酔っぱらって転落したことのある、らせん階段


トイレ.JPG
狭くて悪名高かったトイレ 安倍官房長官も使った事があります

段差.JPG
新館と旧館の間には段差が有るんです

消化器.JPG
旧館に設置された消火器とホース レトロでしょ 

仮眠室.JPG
報道の仮眠ベッドもさようなら

仮眠室に部長の警告.JPG
こんな張り紙もありました

たかよしワイド.JPG
「吉田たかよしプラス」に出演 四谷でしゃべるのも最後..

止まったテレコ.JPG
今はデジタル時代 テープレコーダーもその役目を終えて電源をオフに

誰もいない制作部.JPG
制作部員はすでに浜松町に出社 誰もいない、寂しー

誰もいない報道部.JPG
そして報道部も私が最後なので当然誰もいない、寂しー

寺島さんと.JPG
と思っていたら四谷最後の放送を終えた寺島アナがやって来た!

受付嬢.JPG
念願の受付嬢との写真 彼女たちもお別れです
 


玄関を出る.JPG
そしてついに玄関を出る

雨の正面玄関.JPG
最後に正面玄関を見上げると雨が...

四谷駅.JPG
四谷駅で降りる事もあまり無くなるだろうな

新しい報道部.JPG
道中を割愛し、突然新社屋の報道部です。 扇記者、仕事中

ニューパレ.JPG
無事にニュースパレードも放送(角谷浩一さんと水谷アナ)ほっと一息

前の日から結構感傷的になっていた私ですが、
浜松町に来るとあまりの騒々しさに一気に現実に引き戻されました。

何と旧社屋からゴミ箱を持ってくるという重責を失念していたことが発覚!
早速、明日再び四谷に行く事になりそうです。チャンチャン♪

         国会担当 鈴木びん


投稿者 : 23:59

2006年07月05日

ミサイルが飛んで来た <担当★鈴木びん>

飛んできました、北朝鮮のミサイル。
私は今日、ニュースパレードのデスクとしてバタバタしました。

率直に思うのはアメリカや日本を怒らせるのは
北朝鮮常套の瀬戸際外交としても(今回はやり過ぎですが)
どうしても気になるのが、着弾地点。

地図の上ではどう見ても日本海というよりもロシア沿岸。
軌道を追えばアメリカに到達するコースとの事ですが
ロシア当局も怒りのコメントを発表しています。
加えて六カ国協議の議長国、中国の顔も潰しました。

どちらも事前に北朝鮮からの通知が無かったとのこと。
もちろん、国際情勢は不可解なので、
ロシアや中国が本当に知らなかったかどうかは
怪しむ余地も大いに残されていますが(特にロシア)。
とにかく国際的枠組みの中で北朝鮮の兄貴分だった
ロシアや中国が表立って弟を擁護しずらくなるのは事実。

邦丸ワイドの中でも「ロシアが気になる」と発言したのですが、
水曜コメンテーターの日刊ゲンダイの二木編集長も
大きく頷いてくれました。

「ミサイルを飛ばせるぞ」とアピールすることが
ひとつの外交カードと見ることもできますが、
経済制裁の引き金をも引いてしまえるだけの
国内の安定は本当にあるのか?はなはだ疑問です。

2年前に日朝首脳会談の取材で平壌を訪れました。
明かりの無い真っ暗な地下道。
燃料不足で止まってしまった地下鉄。
日本人メディア向けにセッティングされたと思われる
突然前から歩いてくる幸せそうな新婚カップル達。
一般市民は買う気配の無い屋台が並ぶ。
車も人も少ない人工的な侘しく乾いた町並み。
埃っぽい基幹道を延々と歩き続ける老人達(自転車も無いのか)。
ショーウィンドウ都市の平壌にしてこれです。
正直言って思っていた以上の貧しさでした。
地方都市の困窮はいかほどのものか。

いやー韓国も辛いでしょう。
京畿線と東海線の縦断鉄道の開通も先送り。
金大中氏の訪朝も不透明。
何度もラブコールを送って(しかもこちらの方が器量良しなのに)
毎回、愛しの恋人に袖にされてきた韓国にとって、
裏切られたという思いは強いでしょう。
日本の経済制裁以上にダメージの大きい、
韓国の食料支援の見直しが始まりそうです。

インサイドラインの歳川隆雄さんにもご出演いただきましたが、
燃料を機体に入れたままでいられる限界を迎えてしまったので、
軍部の判断でやったとの見方でした。同感です。
アメリカの独立記念日を意識したとはあまり思えない
というのも私と同意見です。

拉致問題で平壌を訪れている日本記者団に対し、
北朝鮮の外交官も「軍のやることは外交官は分からない」
と言っていました。ある意味、本音かも知れません。
とすれば、全てが金正日の判断で国が動いていたはずの北で
何か変化が現れようとしているのでしょうか?

2年前の事で思い出すのは、
バスの中からみんな笑顔で手を振ってくれた明るい女子生徒たち。
悪いのは政治体制であって人民ではありません。
困窮が人心の荒廃を招くことはあるかもしれませんが、
それも政治の責任です。どこの国でも同じです。
罰せられるべきは為政者であって、国民であってはなりません。
イラクにしても然りです。

それにしても今回の日本政府の対応は迅速でした。
すぐに麻生大臣はライス国務長官に連絡して
国連安保理にはかってもらう事になりました。
シーファー大使も即談話を発表。何て心強いアメリカ。
まさに日米同盟ここにありきです。
流れてくる情報はアメリカと強く連携し
今回の問題に対処するという姿勢ばかり。
ロシアや中国や韓国にはどんな話をしているのか
あまり具体的には出てきません。
為政者には常に思惑がありますので注意も必要です。

心痛めるのは、家族会の受け止めの温度差。
増元照明さんたちが、どんな形であれ経済制裁は
有効と感じているのに対し、横田滋さんは
「こんな形での制裁は望まない
(らちとは違うベクトルでものが動いてしまう心配もあります)
と複雑な胸中を覗かせています。
どちらが正解で不正解ということはありません。
どちらも正解なのです。

今回のミサイル騒動で改めて実感したのが
小泉総理の影の薄さ。
アフガニスタンのカルザイ大統領ら要人との会談などで
一日追われた訳ですが、
こういった危機管理における総理のリーダーシップというものは、
実は阪神大震災の時の村山総理から
ほとんど進歩していないのかも知れません。
総理の立場としてあえて冷静に振る舞っているのであれば
ずいぶんイラクの時とは違うではないですか。

国のピンチには官房長官と防衛庁長官と外相の連携で
着実に対処が進むのであれば、
やはり小泉さんはスタータレントであって
リーダーでは無かったのかもしれません。

8発目は打つなよ、北朝鮮!!

                国会担当 鈴木ビン

投稿者 : 22:11

2006年06月19日

「日本」を感じた <担当★鈴木>

今日も蒸し暑い一日でございました。

いやー、引きわけでしたね。
日韓ワールドカップの時はスポーツ部のサッカー担当だった私。
あれから4年、文化放送のJスタジオに置かれた
大型プラズマTVを観て思ったのは
4年前にも同じ様に設置された当時の大型TVに比べて
画像解像度が大幅にアップしたこと。
当時のプラズマはブラウン菅に比べて「薄暗いなあ」
という印象だったのですが、ピッチの芝の一本一本まで
見えちゃうような鮮やかな映像に改めて感動。

もちろんサッカーの最も贅沢な見方は
TVの音声を消してラジオで楽しむこと!
一緒に応援している気分にもっともなれることうけあい。
今週の週刊新潮にもそんな記事が載っていました。うれしい。
ちなみに、次のブラジル戦の民放ラジオ代表中継は文化放送の長谷川太アナ。

200606191104000.jpg
 (せっかく代表ユニフォームを着てるのに
        体ひねりすぎの長谷川アナ)

彼にしてみれば、日本の敗退が決まってしまうと
ブラジル戦は消化試合になってしまう所でした。
可能性が低くてもいちるの望みがあるのと無いのとは大違い。
ぜひとも長谷川君の実況を聴いてあげて下さい。

奇跡を信じたい日本対ブラジル戦。ジーコ最後の采配になるのか?
先月19日、日刊スポーツは、
多臓器移植手術を受けた茨城県常陸市の神達彩花ちゃんの死去を
「彩花ちゃん天国へ」と一面見出しで報じました。
そしてその下にはジーコの写真が。

なぜジーコの写真が?

彩花ちゃんの父親が鹿島のサポーターだった縁で、
手術費用の募金集めをジーコ自身が呼びかけ
それに中田浩二や柳沢ら鹿島の選手たちも協力したのです。
そして実現した移植手術。
手術から5ヶ月後、彩花ちゃんは天国に召されたわけですが、
5ヶ月間の親子水入らずの時間を
ジーコや柳沢選手がプレゼントしたのです。
そのことで、采配ミスやゴールミスをしたジーコや柳沢が
贖罪されるわけではありませんが、
そんなエピソードもあるんだよという事を覚えていて欲しい気はします。

また日刊スポーツに対しても同じ気持ちを持ちます。
同じ彩花ちゃんでも、母親の愛情を受けられないまま旅立った
秋田の彩花ちゃんに比べて
両親の愛情に包まれて旅立った茨城の彩花ちゃん。
愛娘の死という悲痛な両親の心境を
「彩花ちゃん天国へ」の一言でどれほど救ったことか?
ちなみに彩花ちゃんの棺には日刊スポーツが手向けられたそうです。
日刊スポーツの整理部員の愛あるまなざしが
インクの隙間から見て取れる思いでした。

話がまたそれちゃいますが、
ジーコのヒューマンな姿勢も
彼が敬虔なカソリックである事と無縁ではないでしょう。
スポーツ部の頃、Jリーグの鈴木チェアマンと
何度か話をする機会がありました。
彼はカソリックの上智大学の出身で、
学生時代に良く文化放送の早朝のキリスト教番組を
聴いて過ごしたそうです。鈴木チェアマンも鹿島アントラーズの出身。
奉仕の精神が鹿島にはあるのかな?

ワールドカップはそういう社会や民族や宗教や歴史の背景が
大きなファクターとしてありますよね。
ブラジル決勝T進出の速報と同じくらいの時間に
外電で入って来たのが、先月ブラジルのサンパウロで
警察と麻薬密売組織の銃撃戦(ほとんど戦争)が起き、
双方合わせて200人近くの死者が出たとのニュース。
中には警察による「処刑」で殺されたものや
巻き添えになった一般市民もいたようです。
この2つのニュースに
ブラジルの明暗両面の強いコントラストを感じました。
ブラジル代表にも極貧地区から這い上がって来た選手が多いと聞きます。
そして彼らがすさんだ町の復興に物心両面で助力している事も
よく報じられます。
私の知り合いの日系ブラジル人は普通に街を歩いていて
「パン!パン!」と乾いた銃撃音が街角から聞こえると言ってました。
サッカーや野球が「ハングリー精神」とシンクロした時に必ず
人間ドラマが生まれますね。

クロアチアもご存知の通り、生き地獄と言って良い
内戦状態をまさに生き残ってきた選手たちです。
アフリカの選手たちも石ころだらけのグラウンドで
ボールを蹴って育って来た訳で、
同じ芝生の上に立って軽やかに疾走していても、
それぞれの国柄や政治情勢にみな翻弄されながら生きて
そしてこのピッチに立っているんですね。

スポーツは人生の縮図ですから、
オーストラリアに敗戦後の「期待過剰だったね」なんていう
金融相の心ない発言を聞いちゃったりすると、
(そもそも豪州戦は期待過剰ではありません)
「あんたは何もわかっちゃいない」という気分になってしまいます。

また話がすっ飛んじゃってすいません。
私は日曜の夜に泊まり勤務をしているのですが、
昨晩は「ワールドカップ」と「テポドン2号」のニュースに
翻弄されました。
日本人が日本という国を実感するのは
「スポーツ」の代表を応援する時と、
怪しい隣国「北朝鮮」を意識する時だけなのでしょうか。
そんな意味では
とても「日本」という国のありようを実感した一晩でした。

そういえば、小泉さんも会見やってたな。

あっひとつ忘れていた!
ポール・マッカートニー 64歳の誕生日おめでとう!
あなたの音楽は、国境も宗教も越えています!!

     国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:51

2006年05月30日

今夜はパーティーだ! <国会担当★鈴木>

お暑うございます。
国会も6月1日に衣替え。
議員も記者も一斉に昭和30年代の役場風の
ノーネクタイに開襟シャツ姿に変身です。

私も年々の体型の変化に伴い
今年もまた新しい半袖シャツを買いに行かねばなりません。

さて、昨日、私が向かったホテルは益々もって暑かった。
下の写真をご覧あれ

200605291834000.jpg

       (撮影 CBC大嶽記者 ※最後に解説あり)

昨日行われた平沢勝栄議員のパーティーです。
挨拶するは、安倍官房長官 
尚、平沢議員はうちで番組を担当しており
TVタックルとは違う硬派な一面で聞かせます。必聴です。
 
安倍さんが子供のころ家庭教師をしていたのが、
当時東大生だった平沢さんという間柄。

ちなみに安倍さんの前に挨拶したのが、武部幹事長
   (いよいよあさってからクールビズスタイルで登場!)
思えば2年前、武部幹事長が驚天動地の幹事長就任のその夜、
星影のワルツを熱唱したのが平沢議員のパーティーでした。

2千人とも言われる支持者、関係者が集まって熱気むんむん。
政治家は人付き合いが勝負。
聞けば年賀状は毎年数千枚、新年会は数百件回るとの事。
私には絶対無理。
ちなみに先生、2千人の支持者の中を泳ぎながら
記念撮影と握手攻めの嵐で目はすっかりトランス状態。
あいさつに行ったら、何と名刺を渡されてがっちり握手。
「私、地元の有権者じゃ無いんですけど....。」
 と答えた時にはご本人の姿は無く、
 すでに十重二十重の人垣の中に吸い込まれていました。

小泉内閣は強行とも言える重要法案を提出しまくってます。
なのになぜか「会期は延長せず」の方針。そんなの無理です!
一方、永田町は今パーティーシーズン。
今日も、民主党のパーティー(角谷浩一さんが行くはず)に
森派のパーティー(石森記者取材予定)。

秋には自民党の総裁選に民主党の代表選。
生臭い政局がもうすぐ始まります。
今年も忙しい夏になりそうです。

今日、テレビ朝日の記者さんと話したのですが、
テレ朝は10月いっぱいの期間まで夏休みを取れるそうです。
文化放送は10月の第1週までしか取れません。
この差は大きい!
なぜなら総裁選が終わり一段落してからでは
ウチは夏休みは取れないのです。
「いいなー」とうらやましいモード全開の小市民の私です。

ちなみに文化放送には政治家パーソナリティーが案外多い。
田中真紀子さんが水曜日の「寺島尚正ラジオパンチ」
河村たかしさんが第3金曜日の「くにまるワイドごぜんさま」
山本一太さんが同じく金曜日の「吉田たかよしプラス!」
そして平沢勝栄さんの「永田町発サタデートリビューン」は
土曜日の朝6時40分からです。
ぜひともお聞き下さい!

ひさしぶりに愛社精神を発揮した私。
これも社屋移転を間近に控えた哀愁(愛執)か?

              国会担当 鈴木びん

     ※注釈 CBCとは
        名古屋にある日本最古の民放老舗局
        大嶽記者は東京駐在の敏腕記者
        国会の記者クラブで私の隣の机に座り
        すぐ人の仕事の邪魔をする
       
        尚、この大嶽記者は今日、国会の廊下で
        ゴルフのシャドースイングをしていたら
        通りがかった麻生外相に脇の甘さを
        指摘されてしまいました。

       大嶽記者 近影       
       平壌マップ2.jpg
 
        ご覧のようにやはり脇が甘いです
        

        

投稿者 : 16:30

2006年05月16日

私、怒ってます♪  <国会担当★鈴木びん>

背番号10
全てのサッカーファンにとって神聖なる番号
そして4年間の苦節を経てワールカップの座を掴みとった
中村俊輔の背番号(トルシエ ザマーミロ)

本日、午後3時半
官邸の応接室。表敬訪問
(というよりもわざわざ官邸にいらしてくださった)
日本代表のジーコ監督と宮本キャプテン。
さらに2人もキャプテンがいてややこしいのだが、
サッカー協会の川淵キャプテンが並ぶ
          (豪華すぎる、眩しい!)
そしてそこに小泉総理が颯爽と登場したのである。

何と3人から総理に手渡されたのは、
「KOIZUMI」とネームの入った本物の代表ユニフォーム!
う、う、うらやましい。

さて、ここで問題です。
ユニフォームを受け取った瞬間、
一体、総理は何と答えたのでしょうか?

① 番「こんな10番なんて恐れ多くて受け取れません」
② 番 「いやー、10番なんて光栄だな。大切にするよ」
③ 番 (10番の価値に気づかないまま)「ありがとう!」

はい、全員ハズレ!!

小泉さんの答えは私とあなたを
はるか冥王星のかなたまで吹っ飛ばすようなものでした。
では発表します!

「10番って??  サッカーはイレブンじゃないの?」
どっひゃー!!!

吉本新喜劇だったら、舞台の役者が
ファンファンファンファ〜ン♪の音ともに一斉に転んでる所ですが、
場所は官邸。
私、顔面蒼白になりましたよ、まじで。

懸命に10番の意味について説明する川淵キャプテン。
すこし凍り付いた笑顔を浮かべる宮本選手。
ジーコ監督にはどのように通訳されたのだろう? 怖い。悲しい。

川淵さんの
「本当は俊輔の背番号なんで、総理に取られると困るんですよ」
との暖かいフォローギャグには
「アイム ソーリー」と放送禁止同然のギャグで平然と応酬。
再び悲しそうな笑顔を浮かべる宮本選手。
ジーコにはどのように通訳されたのだろう? 怖い。悲しい。

その後もキャプテンの宮本に
「宮本さん、選ばれる自信あった?」と質問してました。
どっひゃー!!!

周りも小泉さん流のギャグに昇華させようと
必死で笑ってました。勘弁してください。まじで。

さらに
「優勝してくれとは言わないが良い試合をして欲しい」
など極めて不穏当な発言も。
ブラジルの大統領がそんな発言したら
国中が大変な事になりますよ、本当に。

会談終了後のインタビューでも、
あのハキハキした宮本選手の声がいつになく
元気が無かったのは気のせいか。気のせいであって欲しい。

ワールドカップの日本代表に対して、
あの対応は無いと思う。 無邪気すぎる。
小泉さんはスポーツファンの心を分かっていない。
終わってから官邸の広報さんに軽くクレームつけちゃいました。

トリノ五輪のフィギュアスケートの前夜にも
「(テレビ中継を観るかどうか聞かれて)真夜中ですからね」
と超後ろ向き発言していたのに、
荒川選手が金メダルを穫って帰ってきたら
一緒にオペラ鑑賞に出かけてました。

スポーツ音痴ならそれはそれで構わないのですが、
少なくとももっとアスリートたちに対し
尊敬の念を持つべきなのでは?

思えば、貴乃花の優勝の時の
「痛みに耐えて良くがんばった」の言葉も、
取りようによっては極めて高見に立ったセリフとも言える。

これも総理のおおらかさとも言えなくもないのでしょうが、
ポピュリズム政治の権化の小泉さんだからこそ
もっと本気でスポーツを愛する姿勢を見せないと
スポーツの政治利用と言われますよ。

ジーコジャパン 優勝めざしてがんばってください!! 

追伸
毎回感じる事。
内閣改造や総裁任期切れが近づくと、
大臣達の発言が妙に威勢が良くなる。
官僚批判をしてみたり、無責任発言してみたり、
戦う政治家ぶりを自画自賛してみたり、大風呂敷を敷いてみたり。

ヒロイズムに酔っているのか? 言ったもの勝ちなのか?

今日は与謝野金融相が「11月にはいざなぎ景気を抜く」と発言。
あなた何言ってるの? 
政策通と呼ばれてるんでしょ。
フランスの「ソシアル」の概念わかってるんでしょ。
知らなかったら官僚に教えてもらいなさい。
 
ではギター侍風に
「11月にはあなた大臣やってませんから〜!!!! 斬り!!!」

 今日はアドレナリンが出まくりでした。 酒飲んで寝よ。
  またまた写真無くてすみません。深く反省。

投稿者 : 23:37

2006年04月25日

安全な日本とは <担当★鈴木びん>

福知山線の事故から1年経ちました。
犠牲者のみなさまのご冥福をお祈りします。
私も学校が西宮市にあった関係で何度も利用した列車です。

年頭、前原民主党は今国会を「安全国会」と
銘打って臨みました。
国民が安全に暮らせる日本を創る。
耐震偽装や日航のトラブルと並んで
JR事故を教訓とする列車の安全も
大きなテーマでした。
そこに降ってわいた「メール問題」。
そして前原代表の辞任。
民主党は小沢体制で生まれ変わり見事に補選も勝利。
政権交代をテーマに民主党小沢丸に順風が吹いています。
めでたし、めでたし  でしょうか?

気がつくと前原民主党の崩壊と共に
「安全国会」の言葉も記憶のかなたに消え去りました。
昨日の山手線の事故で迷惑を被った方も
多いと思いますが、事業者への天の戒めのような気もします。

小沢さん!
国民一人は「一票」ではありません。「ひとつの命」です。
勝った民主党に叱咤のエールを。
もう一度安全をテーマに戦ってちょーだい!

その小沢代表の誕生で
「年の功」も大事だとにわかにクローズアップされているのが
福田康夫元官房長官。
今日、都内のホテルで講演会を行いました。

P1010059.JPG

100発100中ピンぼけで悪評高い私の携帯カメラ。

でも接写には強い

P1010058.JPG

すごく漠然としたテーマがほのぼのさせてくれます。
中韓関係の大事さ。
靖国参拝の自粛。
総理総裁への意欲はマスコミの創作だ。
などを流暢に話し続けました。
官房長官時代からトーク力に定評あり。
発言にバランス感覚もありました。
ただし、バランスがありすぎて何か奥歯にものが挟まって。

神輿に乗った時に一気に総裁候補の
トップに立つ可能性を秘めています。
ただし神輿を担ぐのが森さんだと国民支持はちと厳しいかも。
どこまで福田さんのカラーを出せるか。

福田さん、講演が終わると風のように去っていきました。
まさにカメラのシャッターを切る間もなく。

マスコミが嫌いなのですね。
そう言えば先日、麻生さんも
「新聞記者が嫌い」と委員会答弁で言ってました。
誰も聞いてないのに。

まあマスコミが嫌いだろうが好きだろうがどっちでも良いです。
ちゃんと政治をして下さい。
あとは人の痛みが分かる人であれば良い。

明日は小泉総理の誕生から5年。
今日の夜の会見は妙に元気が良かったなあ。
明日の小泉さんは人の痛みが分かる話をするでしょうか?

人の心や体の痛みを感じ取れないと安全な日本は創れません。
安全と言えば、耐震偽装事件も山場。
明日は姉歯元建築士ら8人が逮捕の方向だそうです。
忙しい一日になりそうです。

共謀罪を通せば安全になると思っている議員も
いっぱいいるこの日本で
安全とは一体何なのか?
いろいろ考える一日にしたい。

     国会担当 鈴木びん

投稿者 : 22:32

2006年04月12日

ソメイヨシノは散っても<担当★鈴木びん>

国会担当の鈴木です。

官邸の斜め前には内閣府があって、
拉致関連の窓口になっています。

横田めぐみさんの夫とされる男性が
韓国からの拉致被害者であることが分かり
昨日ご夫妻が事情説明を受けるため駆けつけました。
今日はさらにソウルで夫とされる金英男さんの母と
姉の会見も開かれましたね。
このところ、無念の報が続いていたご夫妻にとって、
事件解決への光明になることを祈ります。

私は安倍官房長官の会見を官邸で聞いてから
内閣府に走りました。

横田さん夫妻が実に立派なのは、支援者や国民、
メディアへの感謝を口にされる時に
真心のこもっていることです。
言葉を生業とするものとしては、
ご夫妻の言魂に心打たれること多々あります。

06-04-11_18-0011.jpg

政治家が「国民のみなさま」と口にする時の
空疎な響きとはかくも違うものかと実感します。

ちなみに昨日の内閣府の前の坂道は、
雨に打たれて散ったサクラが舞い落ちてまいました。
今日のニュースパレードでは大阪・造幣局の「桜の通り抜け」を
ラジオ大阪の原田アナウンサーが中継してくれましたが
開門前には雨も上がって万歳でした。
「造幣局の通り抜け」
小学生の頃、社会見学で行きましたよ。懐かしい!
八重桜が素晴らしいんですよ!
桜はソメイヨシノだけではありませんぞ。
これから咲く桜もたくさん有ります。
町中でも見つけてみましょう!

とは言いつつ染井吉野と言えば
やはり奈良の吉野山が最高です!
祖母、祖父の里が吉野なのでやはり懐かしい。
幾重にも折り重なり色彩豊かな極楽浄土の世界に
吸い込まれそうになります。
彩りも目にまぶしい写真を眺めていたら
久しぶりに行ってみたいと感傷的な事を。
奥千本まで行けば今月いっぱいは見頃でしょう。
行けるかな?
連休も取れそうにないか。
四谷の土手の葉桜で我慢かな?

などと夢想しながら、春の日は過ぎ行く。
横田家にもめぐみさんが家族をつれて日本に戻り
しだれ桜の下で一家そろって記念写真を撮る
「春の日」が必ず来ますように。
サクラ咲け......。


投稿者 : 23:46

2006年03月27日

投票所に向かいつつ思ったこと 鈴木びん

国会担当の鈴木です。

いや~な凪状態のまま来年度予算も成立です。
政治家は来年の参院選の話ばかりだし。

それにしても永田議員のメール問題。
古賀潤一郎氏の時以上の泥沼にはまり込んでしまいましたね。

タイゾー議員の謝罪会見はいかにも
「自民党の先輩に言わされてます」感が漂っていましたが、
今回は本心で謝っているのかどうかビミョーな感じです。

仲介人の証人喚問は来月4日。
名前を公表された西澤孝氏は仲介者であることを否定していますが、
出頭拒否をすると罰金か禁固刑。
虚偽の証言をすると3ヶ月以上10年以下の懲役が待っています。

とは言え、1月に証人喚問に呼ばれたヒューザー小嶋社長が、
「証言拒否」という奥の手があることを我々に教えてしまった罪は重いぞ。

懲罰委員会のメンバーも、
「集団レイプする人は元気があっていい」発言の太田誠一氏。
選挙は得意だが本会議にはほとんど出席しない小沢一郎氏。
「大阪はたんつぼ」「イット革命」発言など説明も不要の森喜郎氏
    ※日露賢人会議に出席中です。あの~賢人って...
この人たちが懲罰するのです。何だかな~。

話し変わって
最近、国会議事堂前駅の出口で、
弁護士らが「共謀罪反対」のビラを配る姿をよく見かけます。

必ず受け取って読んでいますが、
ほとんどの記者たちはビラを受け取らず素通り。
これって本当にやばい。

タイでは不正蓄財の噂されるタクシン首相の
辞任要求デモに10万人。

フィリピン国民も政治家のトラブルには厳しい。
     ※ちとやりすぎの感もあるが

韓国では、民主化運動で2年半も獄中経験のある
韓明淑氏が女性初の首相に。

ヨーロッパ最後の圧政国家、ベラルーシでも
野党勢力が命を賭して戦っています。

流血は避けねばなりませんが、
国民が声を上げない国は民主国家にはなれないでしょう。
「ニューヨークの王様」でチャップリンがアメリカを皮肉ってました。

映画と言えば、マイケル・ムーアの「華氏911」。
「それは自由の燃える温度」との副題が付いていました。

「勇ましく燃え上がる温度」とも
「燃え尽きて無くなる温度」とも取れるわけですが、
タイトルのルーツとなったレイ・ブラッドベリの名作
「華氏451度」の巻頭に解釈のヒントあり。

「本のページに火がつき、燃え上がる温度」と書かれています。

「華氏451(トリュフォーの映画も良かった)」には、
哲学も言語も歴史も要らない管理された未来が描かれています。
思想や思索のヒントとなる書物は燃やしてしまう法律がある社会です。

自由が燃やされ捨てられてしまう温度ということになるのでしょう。
涙がちょちょぎれます。
日本の自由が燃える華氏は何度でしょうか?

享楽的に生きる。内面を見つめない。
だから平和に暮らせるという論理。

恐ろしいけれど、これって単にSFの世界?他人事ですか?
自省も込めて。
大宅壮一さん、天国で怒ってるのかな?

昨日は横浜市長選。
天気も良いので気分良く投票所に行きました。
予想通りの中田市長の圧勝になりそうです。

それでも自分の声を、薄くツルツルした一枚の投票用紙に
込めることに意義があるはず。
住民税だって払ってるんだぜ!

混んでいたので「案外投票率は高いのかも」と思ったのですが、
フタを開けると35%強。

P1010019.jpg

投票所になっている中学校の校門の脇に咲くソメイヨシノは7分咲き。
日本の民主主義はまだ3分咲きかな?

ちょっと小難しいことを考えて私の頭も燃え上がりそうです。

                      国会担当 鈴木びん


投稿者 : 05:08

2006年03月09日

除名になった議員はひとり(担当★鈴木)

国会担当の鈴木です。
国会では今日からひっそりと永田議員に対する懲罰委員会が
スタートしました。

とは言っても今日は理事の補選のみだったので、
あっと言う間(約2分くらい)で終了しました。
本格的な委員会審議は来週からとなります。
委員長は皮肉にも民主党の岩國哲人さん。
岩國さんは1ヶ月以内の決着を示唆しておりました。
永田寿康議員の命運が3月中には決まるのでしょう。

それにしてもこの懲罰委員会、メンバーが濃過ぎます。
海部俊樹、森喜朗、小沢一郎、菅直人、平沼赳夫、綿貫民輔などなど(敬称略)。
要は元老院みたいなものなのですね。
小沢さんは本会議に出てこないのに何故か今日は姿を見せました。
怪しい。
森さんは今日派閥の総会で都心一等地の公務員宿舎売却に反対を訴えていました。
相変わらずだ。

永田議員が希望していた委員会での弁明は認められる方向です。
身から出たさびとは言え、彼らを前にして弁明をせねばならない永田議員は
哀れな気すらします。
ちなみに与党は情報提供者と言われる元ジャーナリストの証人喚問や
参考人招致なども求めています。
この問題をメディアというお白州台に乗せたまま千葉7区の補選まで
引っ張ろうという作戦でしょうか?
政局という名の詰め将棋が得意な自民党です。
永田氏自身の処遇ですが、今の所は「30日間の登院停止」の線で
話し合いが進んでいるようです。

ここでトリビア的な話をひとつ。
戦後、懲罰委員会にかけられて除名処分になったのは実はたったの1人なのです。
今回の永田議員の件で、メディアで紹介されても良いと思うのですが、
私の知る限りでは全く報道されていません(見逃しているだけか?)。
ということで衆議院の事務局に問い合わせました。
その方は、川上貫一さんという共産党の議員で、昭和26年のことでした(古!)。

私はその除名理由にびっくりしました。
この年の1月の衆議院本会議における代表質問で、
アメリカの占領政策や朝鮮戦争のあり方を批判したそうです。
さらに3月になって陳謝文を持って本会議に登壇しましたが読むことを拒否!
頑固者ですが信念の人だったのでしょうね。
しかし、このことで「国会の品位を汚した」として懲罰委員会にかけられしまい
賛成多数であっさり除名されてしまいました。
それだけでは無く、何と公職追放までされてしまいました。まるで戦前みたい。 
時の総理は親アメリカの権化、吉田茂ですが、
あっと言う間に倒れた社会党・片山政権からまだ3年しかたってません。
社会党は何をしていたのでしょうか? 調べてみたいと思います。

それにしても今回の永田議員の件や25日間の登院停止になった松浪議員の件に比べて、
同じ懲罰委員会にかけられても何と次元が違う事か?
小泉総理は先日、永田議員に関して「除名は死刑宣告も同然だから」と
寛容な措置を求めることを示唆しました。
まるで除名されてしまうと政治生命が完全に絶たれるような言い方でしたね。
でもそれは違います。前述の川上さんは2年後の昭和28年に
同じ大阪2区から捲土重来の復活当選を果たしています。
しかも以後6回当選を重ねています。永田議員はこの話を知っているのかな?

民主党はどうなるのでしょうね。
幹事長の鳩山さんは今日のメールマガジンで「雨天の友」という言葉を使い
結束を呼びかけています。
参院選惨敗後の昨年暮れの党大会でも鳩山さんはこの言葉を使いました。

今の民主党にとって救世主は大ベテランの渡辺恒三国対委員長。
明るい笑いととぼけた味にかくれたしたたかさ。テレビに引っぱりだこです。
ところが、渡辺さんになってから国会内での定例の会見が全く開かれなくなりました。
毎朝、熱弁をふるっていた前任者の野田さんが懐かしい日々です。
週末になるとテレビに出て、田原総一郎さんに焚き付けられて
ぽろっとしゃべった事が原因で政局が動く今の政治。
政治家は国会で勝負して下さい。川上さんのように。


投稿者 : 23:59

2006年02月21日

噂とガセの違いは?  鈴木が調べました

国会担当の鈴木ビンです。

国会は永田議員の入手したメール問題で揺れています。

平沢勝栄議員入手ヴァージョンも登場して、さらに混沌を極めていますが、
このメールは与野党問わず、関係者の間で
ずいぶん出回っていたという「噂」もあります。

永田町ではいわゆる怪文書が飛び交うのは日常茶飯事。
今回のメールは、真実なのか、怪文書の類なのか、
はたまた誰かの仕掛けた罠なのか?
発信元が分からない限りは「藪の中」です。
「噂」の域を出ません。

やはり国政調査権の発動もやむなしという気もしますが、
「ガセネタに国政調査権は使えん」と
武部さんも片山参院幹事長も発言しています。

ちなみに最初に「ガセネタ」と言ったのは小泉総理でした。
手元にある講談社の現代実用辞典をひもとくと
「ガセ」….つくりごと、でたらめ、うそ
「噂」… 世間の評判 世間ばなし

この2つの言葉、似ているようで重みが違います。
言葉の責任も重いということですね。
総理大臣の使う言葉としてはやはり適当でない。
冷静に考えれば「大阪は痰つぼ」「エイズが来たみたい」などの
幼稚発言を連発した前任者と五十歩百歩な気もします。

先日の委員会答弁では、杉浦法務大臣から
「検察当局においてメール、事実関係について全く把握していない」
との答弁がありました。
これもスジ論から言っておかしい。
自民党は、日歯連問題の時に一貫して
「司直の手に任せてますので」と発言してきたではないですか。
だったら今回も検察に確認してはいけませんよ。

もちろん民主党も新たな証拠を出せない状況。
今日、前原代表から、明日の党首討論で
小泉総理への質問項目が書かれた紙が配られました。
5項目ある中で、ライブドア問題は4番目
(5番目は、「その他」)なので実質的に最後の質問)。
記者からは、質問項目はこの順番ですか?と聞かれて
「変わるかもしれません」と答えていました。
もし質問の順番が変わらなければ大きなポイントです。

党首討論というのは、大抵、途中から激論になり、
予定していた質問が進まず、途中でタイムアップに
なるのが常なのです。
つまり明日の小泉VS前原でライブドア問題が出ない可能性もある。
ということは、やはりこのメールの信憑性を裏付ける
新しい情報が無い可能性が高いということ。

余談ですが、前原さんの「総合的に判断して信憑性が高い」
とのコメントは先週からずっと続いています。
先週の17日に「堀江メール 信ぴょう性高い」との
前原さんのコメントを顔写真入りで
もっとも大きく報じたのは何とネットの「ライブドアニュース」でした。

このメールの真偽いかんで、
小泉総理もしくは前原代表の首があやうくなることを考えると
金銭の授受の問題から完全な「政局」になってしまいましたね。
ところが、小泉さんがこのメールガセネタとした理由は
「武部さんがそう言っているから」
一方の前原さんがこのメールを信ぴょう性が高いとした理由は
「永田君がそう言ってるから」ということなんです。
これもまた五十歩百歩ですね!

いや~どうなるんでしょうか?
ちなみに、予算委員会の部屋を覗くと、「非姉歯の偽装問題」で
北側大臣と民主党・馬渕議員が侃々諤々やっています。
明らかに偽装問題のニュースに報道が薄くなっています。
波が、背後からやってくる次の波に飲まれていくような感じですね。
マスコミに勤める者のジレンマです。

ニュースは魑魅魍魎
どれが嘘で、どれがガセで、どれが真実か?
あー毎日が悩ましい!

投稿者 : 16:54

2006年02月03日

人間、正直が一番

国会レポです。

何だかきな臭い国会になってきましたね。

補正予算もどたばたの中での成立。
皇室典範改正も一気に反対議員が声を上げ始めました。
偽装問題、ライブドア問題、BSE問題に防衛施設庁問題も加わった
自民党疑惑4点セット。
今朝の額賀防衛庁長官の会見も心なしか早めの店じまい。
表情も暗かったです。

逆にアクセル全快の民主党が自民党を猛攻撃と思いきや、
今度は意外なところにほころびが....

すでに報道でご存知だと思いますが、
民主党 木俣議員の暴力事件が明るみに出ました。
野党番の記者クラブには、何と木俣議員が過去行ってきた
歴代秘書たちへの暴力を訴える匿名電話もかかりました。
今、私の手元にその電話内容をまとめた紙があります。
「運転手である参院職員をぼこぼこにしたこともある」など
物騒な活字が踊ります。
他にも同様の情報が続々と舞い込んできて....。
思ったよりも大きな騒動に発展しそうです。
文字通りきな臭い事態です。
ライブドア元幹部の自殺事件などもきな臭い。
注目の中、いつもより記者の数も多い鳩山幹事長の会見でした。

CIMG0143_1小さい版.JPG

シャッターを切った時刻は、時刻は2月3日の午後1時38分ごろ。
なぜこの瞬間、私はデジカメのシャッターを切っていたのか?
実は、心なしかブレ気味のこの写真にそのヒントが。

そうです。地震の最中だったのです。この瞬間ゆれているのです。
東北地方で震度3。関東も揺れました。
民主党本部もゆらーゆらーと横揺れ。
記者たちも顔を見合わせあっていたのですが、当の鳩山幹事長は
ひたすら3点セットや議員年金について話し続けていました。
ライブドアから自民党執行部への献金がなされているという鳩山発言に自民党が激怒。
公開質問状が送りつけられるという不穏な空気が流れる中、
ベテラン議員も、今日は課題山積で緊張していたのかもしれません。

与野党のみなさん!
偽装マンションの被害者やアスベスト患者、
拉致被害の家族会などなど本当に困っている皆さんのことは忘れないで下さいね。

自民党の職員が休職扱いにしてホリエモンの選挙本部を
実質仕切っていたことも昨日、発覚。
今日の武部さんは「彼はボランティアとして参加しただけ」と強調。
国民1億3千万人の中の誰が信じるのでしょうか?そりゃ無いよ。マジで。
人間大事なことは素直さと正直さです。

ちなみに鳩山さんの写真を撮ったデジタルカメラの画像を編集するため
国会で隣に座っているニッポン放送の女性記者のパソコンに取りこんでいただきました。
するとなぜか自動取り込みで45枚の写真が全て彼女のPCに吸い込まれていくでは
ありませんか!
「こりゃいかん、やばい! 大ピンチ!」
「何焦ってるんですか?見られると困る写真でも入ってるんですか?」
「な、何もやましいことはありません!」
「絶対あやしい!」
「ぶ、無礼な! 名を名乗れ!」

人間大事なことは素直さと正直さ。
とは言え、どんな質問にも動揺しないこともまた大事です。

   国会担当 鈴木びん

投稿者 : 19:17

2006年01月17日

今日の国会証人喚問には驚きを隠せません

今日は、朝から国会のヒューザー小嶋社長の証人喚問。
取材しては、会社と電話で大急ぎで打ち合わせ。
「やる気MANMAN」で生レポート。
ひと息つく間も無く再び証人喚問の取材。
そしてまた生レポートと
実に慌ただしく一日を過ごしました。
写真を撮る暇もありませんでした。すみません。

今日の証人喚問には本当に驚きました。
何に驚いたか?
「小嶋氏が黙秘を通したから」
それもあるでしょう。怒りやいらだちも感じました。
「安倍官房長官の名前が飛び出した」
それも驚きました。

でも、一番驚いたのは、
「被害住民への保証」について何も話が進まないまま
証人喚問が終了したことです。

冒頭の質問の中で、会社の資産も自分の資産も保証にあてると
小嶋氏は言いましたが、その後具体的な質問も追求も無いままでした。
いわゆる小嶋氏得意の口約束を一方的に聞いただけで
証人喚問の時間は終わってしまいました。

頼りになる政治家が現れて、はしごを上れと言われた。
言われるままに屋根に上って振り返ると梯子を外されていた。
マンション住民のみなさんはそんな気分では無いでしょうか?
マンション住民たちの顔が、何故か拉致家族会の皆さんの顔とダブりました。

一方、隣に座った操り師(弁護士)の横で
無表情な人形を演じ続けた小嶋氏の顔は、
去年の杉村太蔵議員のお詫び会見時の顔とダブりました。

今日の証人喚問のテーマは、「偽装の認識」「政治家との関係」
そして「住民への保証」だってはずですが、
大物政治家の名前が飛び出すと言う衝撃と、
「嘘をつくと偽証になるが証言拒否は許される」という
議員証言法の虚をつく異様な対応の前に
もっとも大事な事をみんな忘れてしまいました(私もその一人)。

税金投入に関しては賛否が分かれています。
しかし今日は瑕疵担保責任のあるヒューザーから
いかにお金を取り戻せるかどうかというのがポイントだった訳で
少しでも具体的な資金計画を小嶋社長に述べさせるチャンスでした。
残念な結果でした。

民主党の2人は確かにがんばりました。
馬淵議員の所には偽装問題の追求を疎んじる輩から
脅迫電話などもかかってきていると聞いています。
気苦労も多いでしょう。
だからこそ住民の不安を少しでも解消して欲しかった。
つかんだ成果は「住民の安心」では無く「政局カード」では無かったでしょうか?

証人喚問終了後、記者会館に場所を移しての会見では、
小嶋社長は再びあの喜怒哀楽の激しいオジャマモンに戻っていました。
証人喚問での小嶋氏は演技だったのですね。
もちろん誰が見ても明らかでしたが。

安心って何でしょうね?
日本は安心できる国ですか?

阪神大震災から11年目を迎えた大事な日に
我々はお芝居を見せられたのです。
皆が善玉を演じようとする三流芝居を。

  国会担当 鈴木びん

投稿者 : 23:54

2006年01月02日

泊まり勤務なので初夢見られず 

文化放送リスナーのみなさん、あけましておめでとうございます!
昨日の健司さんに続きましてご挨拶を。

他局の話で始まるのも何なのですが、
大晦日にはNHK紅白では司会のみのもんたさんが
ラジオの中継席に駈け寄ってラジオの大事さを語っていましたね。
年が明けたら今度はさだまさしさんが同じくNHKテレビで、
ラジオブースを模したスタジオにリスナー(視聴者?)を迎えて番組を放送。
ちなみにこれはさださんが文化放送のセイヤングで取っていた放送形式です。
私も若手アナの時代によく出演させて頂きました。
みのさんもさださんもQRの歴史そのものと言って良い方。
ラジオが好きな人間には聞き手側と作り手側の垣根は無い、
同じ時間を共に作るのだという2人の熱いラジオスピリットに溢れていました。

メディアのデジタル化、複合化が進む今こそ、
人肌の感じられるメディアであるべきラジオの魂を無くしてはならないと
年の初めに思いを強くした次第であります。

私、鈴木は元日の泊まり勤務で出社した時に
弊社の正面玄関を撮影してみました。
夕刻に浮かぶシルエット。ちょっとだけ昼間よりも立派に見えます。
今夏に浜松町に引っ越す文化放送の四谷最後の元日写真です。
20060101 QRno.jpg

実はニュースを整理しながら新年早々気を重くしているのです。
「帰省中」「初詣に向かう途中」「酒気帯び運転」「ひき逃げ」
「死亡」の活字が並んでいます。悲しいニュースがどんどん入ってきます。
日本全国、忘年会や初詣に酒を飲んで車で向かう人がいかに多いことか。
普段は人通りの無い暗がりの夜道でも
初詣に向かう人たちが歩いていて危険も倍増です。
愛知では、近所の初詣に行く途中のおばあちゃんとお孫さんが
乗用車にはねられて亡くなったとのニュース。
めでたいはずの正月に痛ましくて涙が出ます。
このブログを読んでくださった方にお願いします。
酒を飲んで初詣に向かうのは絶対に止めてください。
今年一年を安全で暮らせるように願をかけに行くのですから、
事故を起こしてはブラックジョークにもなりません.


今日は日本の政治ニュースは少ないですね。
お正月らしくて正直ほっとしています。
小泉ブームにもそろそろリセットをかけて、本当に国民生活にとって
必要な政治が行われているかを冷静に検証しなくてはいけません。
誰が次の総理になるかでは無く、その人物が総理になって何をするかが
大事です。政局ばかりに踊らされていてはマスコミの存在意義が
問われる一年にもなりそうです。
次の総理のご意見番になりすまして延命を図ろうという
馬鹿な政治家も数人見受けられますね。
政治家以前に人間として恥を知れというしかありません。

海の向こうの台湾では、陳水扁総統が新年の挨拶で、
軍備拡充、新憲法の制定に向け意欲を示したというニュースが
入ってきました。
中国の反発は必至で周囲の国際情勢もさらに緊迫しそうです。
経済が小春日和だとすれば、政治はまさに真冬です。
みんなでしっかり国会や官邸を見張りましょう。

しかしそんな怒りや悲しみを感じることができるのも、
まずは自身の健康あってこそ。
陳腐な表現ではありますが、
今年一年をみんなで元気に過ごしたいですね。
それが一番大事なことですね。本当に。

そんな思いを忘れずに今年もマイクに向かい口角泡を飛ばします!
今晩は泊まり勤務の私に代わって、
皆さん良い初夢を見てください。お願いします!

      国会担当 鈴木びん


投稿者 : 00:01

2005年12月16日

建築偽装の証人喚問について思うこと

毎日お寒うございます。
通勤電車の中でもマスク姿の人が目立ちます。ご自愛下さい。

閉会中の国会ですが、今週の水曜日は久々にごったがえしていました。
建築偽装問題の証人喚問です。
国会周辺は辻々にカメラマンや記者が立ち、上空にはヘリコプターが
飛んでいます。みな姉歯氏の到着を待っているわけです。

文化放送ブースのすぐそばに国土交通委員会の証人喚問が
行われた第1委員室があります。
その隣が、第2委員室で、ここが姉歯元建築士の控え室になりました。

私が第2委員室の前を通りがかったところ、ドアがそおーっと開き、
何と姉歯氏が顔だけを突き出してキョロキョロしているではありませんか! 
姉歯氏は衛視さんの「大丈夫です!」の声に促がされ安堵の表情で
トイレに小走りで向かいました。
私としては当然「連れション取材」を狙うわけですが、
総理以上の厳重な警備でトイレにすら近づけませんでした。
姉歯氏はずいぶん顔もふっくらして疲れた様子は
あまり感じませんでしたよ(少なくとも表情からは)。

それにしても議員、特に自民党議員の質問の長いこと。
この日だけの話ではなく、自民の議員には(全員とは言いませんが)、
質問をしているのか自分の自慢話をしているのか区別のつかない人が
多すぎます。
日本テレビが計っていましたが、トップバッター渡辺議員は40分中、自分の質問
時間に35分を使い続け、姉歯氏の答えた時間がたったの5分。
生で聞いていると本当にイライラしました。

私も委員会最中にスタジオの白井キャスターから
「渡辺議員から姉歯氏にずいぶん厳しい質問が飛んでますね」と
聞かれて「質問では無く、お説教をしているだけです」と答えしました。
この違い大きいですよ。

1人の証人に7~8人の議員がそれぞれの政党から質問者が立つ訳ですが、
前の人を同じ質問をする野党議員も数多く貴重な時間の無駄使いを痛感します。

それでもさすがに民主党の馬淵澄夫議員(清水アキラに似てる)は
内部資料も準備して、迫力はありました。
しかし、国会答弁は難しいものです。馬淵氏の専門的な質問や
細かい数字の確認はテレビやラジオを聞いていても理解しずらい部分があります。
そこのところの橋渡しをするのが我々の役目なのですね。

それにしても私も建築はずぶの素人。
「我々は経営コンサルタントであり、建築に関しては素人」と
総合経営研究所の内河所長が居直りました。
その総研の例の四箇所メモ、私も手に入れました。

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手書きの数式、図面の羅列です。

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読んでていて頭が痛くなってきます。
しかし、建築の素人の私が見ても、これだけは断言できます。
「この詳細なメモは素人では絶対書けません」

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「もう少し経済的に収めようとする気持ちで構造担当者は設計してもらいたい」
「タバネ配筋にすれば4本は減らせる」など
戦慄の文言が流暢な手書きで淡々と並びます。

姉歯建築士もコンピューターの入力設定で
いともたやすくデータ偽造を行っていたわけです。

戦場を舞う敵の爆撃機の操縦士は自分の真下に
子供たちの笑顔や家族の団欒や恋するカップルが沢山あることの
実感が無いのと同じ。
一生ものの買い物で偽物をつかまされた人たちの切実な叫びの前に
「自分の妻の病気」で同情を誘われてはマスコミの役目は果たせないのです。

それでも姉歯氏の証言で少しは実態が見え始めました。
これからは国の責任、公共の検査機関の責任も問われるのでしょう。
そして、本当に自分のマンションも大丈夫なのか?
私は神奈川県に住んでおりまして、グランドステージマンションの
折込チラシを眺めては「広くて無駄が無いこのマンションを買えば良かった」と
何度思ったことか?

家族団欒の場で、私が眺めた同じチラシを囲んで
マンション談義に花を咲かせたのでしょう。
土曜や日曜にみんなで車や電車に乗って、
マンションの下見に行ったでしょうね。
そして夫婦が夜中に子供たちが寝静まってから
「このマンションを終の棲家にしよう!」と決断した。
明くる日子供たちも賛成し「この部屋は私の部屋にする!」
なんて言う会話も交わされたかも知れません。
その裏で当の工事担当者らが「鉄筋もっと減らせ」「鉄筋もっと細くしろ」
と言っていたのですよ。事件でしょ、これは!

偽装問題では無く偽装事件なのです。

捜査当局の動きに注目します。

     (国会担当 鈴木)


投稿者 : 23:24

2005年11月30日

第1回は文化放送の国会出張所?

報道部ブログが今日からスタート。
1回目は国会担当の鈴木です。
ちなみに今日の私の居場所はココ。↓

200511301604000.jpg


ご覧の乱雑な机は国会の記者クラブにある文化放送の席。
実は今、クラブの幹事社をしておりまして
遠出することができません。
幽閉の身です。

ちょっと空気を吸いに部屋を出るとこんな階段が。

200511301603001.jpg

左側は衆議院の本会議場。
階段を上がった部屋は国土交通委員会が開かれた
第一委員室(予算委員会などで有名)です。

今日は大臣答弁でしたが、
昨日は建築偽造疑惑の当事者6人が参考人出席。
ニュースではヒューザーの小嶋社長が、イーホームズの
藤田社長に対し激して野次を飛ばすシーンが流れました。
傍聴された事のある方はご存知でしょうが
生で聞く野次はテレビやラジオで聞く10倍の音量です。
物凄い音量で野卑な野次が響き渡ります。

野次とひそひそ声とシャッター音と暴言、失言、お詫び会見
権謀術数、魑魅魍魎、百鬼夜行。
濃密な怪しい空気が密封された空間です。
先ほどの階段を上がると
赤じゅうたんが果てしなく続いています。

200511301645000.jpg
  (ピンボケの写真で魑魅魍魎ぶりを表現しました)

ちなみに真夜中に一人でこの廊下を歩くと結構怖いですよ。
これから毎日、報道部の記者たちが更新してゆきます。
お暇なときに、現場気分でこのブログを覗いてください。

   ※ごめんなさい! ヒューザーがフィーザーになってました。
     12月6日に修正しました。日経新聞さん、ご指摘ありがとうございます!

         (国会担当 鈴木びん)

投稿者 : 17:08