« ただ4人が宝でした。 (担当☆永野) | メイン | 正しく畏れよう!ノロウイルス(担当☆高橋民夫) »
2006年12月21日
東京ラプソディ(担当☆石森則和)
朝。
聳え立つ東京都庁の前に着くと
僕を待っていてくれたのは

「はとバス」
初めて乗るなあ。
実はきょうは
来年2月18日に行われる「東京マラソン」のコースを
東京都の事務局が記者たちに公開するというのです。
ここがスタート地点になります。


参加ランナーは3万人以上(応募は7万人以上)
都心としては初めて海外からの市民ランナーが参加します。
海外に門戸を開いたのは
「東京オリンピック」を実現させるために
「これだけ国際的な大会が可能だ」と
世界の人にアピールしたいという狙いが
東京都にはあるからです。
だからコースもすごい!
東京見物をしているかのように
名所ばかりをめぐるコースです。
歌舞伎町、皇居に東京タワー、
浅草は雷門に銀座
そして臨海副都心の東京ビッグサイトがゴールです。
ほんとうに「はとバス」で観光旅行にきたみたい。

ここがゴール、まだ殺風景。
さらにズームUP!

褒めたい。
僕も東京が好きだから。
でも・・・いろいろ心配が。
まず、都心ならではの問題。
都庁の前のあの片側車線の道路に
ひしめく3万人のランナーは
午前10時までに全員
新宿の大ガード下をくぐり抜けなければなりません。
スタートで怪我しないで欲しいなあ。
なぜ午前10時なのか?ですが
「デパートの開店時間だから」
この日は日曜日ですから買い物客も多いでしょう。
これは警察からの「お達し」で
「やってもいいけど迷惑がかからないように」
というわけです。
「お達し」はほかにもあります。
品川の折り返し地点は
折り返しやすい駅の前ではなく
その手前の中途半端な場所でUターンすることになります。
品川駅は今や新幹線も停まる一大ターミナル。
一般のかたに影響がでると迷惑だ、ということです。
更に防衛庁の前を走るときには
一車線を空けなければいけません。
これは、「いざ」というとき
「緊急車両」を通すため。
え?「緊急車両」・・・って?!
「いざ」って!?(ぞっ)
まあ、確かに警備の面は心配です。
警備担当が「なぜこのコースにしたんだ!(怒)」っていう道を
「ランナーに皇居を見せるため」に
敢えて走らせたりしてますから。
「そんなに迷惑迷惑っていうなよ。
楽しいスポーツの祭典に野暮じゃないか?
スタッフも一生懸命やってんだ」
という声が聞こえてきそう。
でもね、揚げ足をとっているわけではありません。
・・・事務局の説明によれば
まずコース上の高輪郵便局は集配が不可能になる。
慶応大学はよりにもよって受験日。
交通規制や大混雑で遅刻者がでないか心配です。
銀座のお店も苦情を言っています。
銀座の道は歩道が広いため、車道は幅6メートル、
そこにランナーがひしめくわけで
当分お客さんが道を渡れないわけです。
一応の対応はとられているといいますが、
日曜日の銀座ですから、影響は確かに大きいでしょう。
それに対応と言っても本当に誠意がつくされるかどうか?
3月を前に雛人形の製造販売がカキイレドキの浅草橋で
人形屋さんからの「貴重な日曜日に営業妨害だ」との声に、
担当者が
「それでもわれわれはやらなくてはならない」と話したのを聞き、
「そんな言い方はないだろう」と唖然としましたから。
また
スタートとゴールを別の場所にしたがために
ランナーの荷物を運ぶのに
11トントラック40台が必要だったり。
一方で「一般ランナーのゼッケンは
背中は無しにして、前だけにする」というのです。
・・・なんでなん?と思ったら
「安全ピン」に金がかかるから。
・・・なんだろう?
2年もかけてコース設定したというのに
この計画は?!と思っていたら
なんとなくわかった出来事がありました。
ゴールの説明会場で
机の上にマイクを用意していたら
関係者が来て
「マイクを用意するのは少々お待ちください」・・・というのです。
説明会なのになぜ?何を?と思ったら
うやうやしく再登場して
「えー、録音するのは構いませんが
録音したものをあとで確認させてください。
まずいところはカットして頂きますので」 (!)
・・・努めて丁寧に
「これ、マスコミ向けのマラソンの説明会でしょう?
何かまずいことでもあるのですか?」
「はあ、東京都の意図したことでないことが伝わりますと
都合が悪うございますので」
・・・結構でございます。
謹んでマイクをカバンにしまいました。
「検閲」が前提なら
あなたがたの
どんな声もいりません。
リスナーを侮辱するな。
ああ、それにしても、なぜこんな状態なのか?
夢のある企画ではあるのだから
もっと高いモチベーションを持っているスタッフが
いてもいいのに。
都民のために行われる大会なら
なぜ、誠意を尽くさないのか?
その答えは
「担当者の一言」に象徴されていました。
陸上競技の専門誌の記者が
開催時期の天候について質問したところ
担当者は
なぜかにやりと笑い、
確かに一言
こう言ったのです。
「知事は、(晴天を)祈ってるでしょうね」
ああ、
わかったよ。
誰のための大会なのか。
投稿者 文化放送報道部 : 2006年12月21日 19:22