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2006年11月23日

残業べりまっち。(担当☆石森則和)

これ、どこで読んでます?
・・・え?職場のパソコン?


「ねえ、もう早く帰ろうよ」


昨年、脳出血や心筋梗塞で倒れて労災認定を受けた330人のうち
半数の157人は「死亡」しています。

でも、これだけじゃない!
精神疾患による「自殺」や、まだ認定されていない例もいれれば
数百ではきかない数字になるんです!

勤労感謝の日のきょう、賃金が支払われない時間外労働、
いわゆる「サービス残業」について
厚生労働省による「全国一斉の無料電話相談」が行われました。
「賃金不払残業解消キャンペーン月間」の一環で毎年行われており
僕も東京労働局に取材にいきました。
電話相談.jpg


行ってビックリ。現場は大忙しでした。
朝9時から夕方5時までの間に150~160本の相談電話が入り、
それを20人の職員で対応しているのです。

どんな相談が寄せられるかというと

「時間外労働手当て(いわゆる残業代など)の上限が
職場で決められているんです!」

ってな相談が多い。

・・・これ、原則として違法です。
あなたの会社はだいじょうび?

「月に80時間も時間外労働してるのに数万円しかもらってない」や、
「このままじゃ夫が死んじゃう」など、妻からの悲痛な声もあります。

企業が労働者の働いている状況・内容をきちんと把握しないまま
「上限」だけを設定することが主な原因。
例えばリストラなどで職場に人が減り、
その分の仕事まで抱えちゃってるケースもある。
(その上、もうすぐ団塊世代が大量退職するぞ・・・)

でも、労働局は「人を増やしなさい」とまでは指導できない。
しかたなく、「でも会社のためだ・・・」と
サービス残業をしちゃうのです。

ああ、けなげ。

そんなこんなで
サービス残業をさせていたとして、
昨年度労働基準局から指導を受け、
100万円以上の「残業代」をあとから支払うことになった企業は、
全国で過去最多の1500社にのぼり総額は233億円になっています。


ところで
電話相談に応じている様子を見ていると気がつくことがあります。
担当職員は一人に30分ぐらいかけていることも少なくない。

「なぜこんなに時間をかけるのですか?」って聞いてみると
「相談してくる人が、労働に関する法律や制度を知らないので
イチから丁寧に伝え、そのうえで
個々のケースについてアドバイスしているから」だそうです。
相談してくる人は
その会社の何が問題なのか、
きちんと伝えられない人も多いんだって。
もし、相談するなら
自分の置かれている状況をまとめ、
何が問題なのかをはっきりさせないとね。

ただ不満をぶちまけるだけじゃだめさ。
あなたは大丈夫?

では、突然ですが、ここで問題です。
次の(A)(B)(C)に正しい数字をいれてみましょう。

「労働基準法では労使協定を結んでいる場合を除いて1日(A)時間、
1週間に(B)時間を越えて働かせてはならない。
残業した場合には(C)%以上の割り増し賃金の支払いが
会社に義務付けられている」

正解は後ほど。↓

最近、相談内容には微妙な変化があるそうで
「あの企業がやってることは違法だっ!」と
「刑事問題」を皆で糾弾するよりも
「違法ではないが給与水準が引き下げられた」
「解雇の理由に合理性がない」などの紛争、
つまり「民事的な問題」が目立ってきた。

また、昔は退職したあとで労基署に
「不払い」などを指摘する例が多かったけど
今は
「僕はこの会社が大好き。
だからここにずっといたい。
でも、この負担は改善して欲しい」
と匿名の相談が多いんだって。

こうした相談は各地域の労働基準監督署で聞いてもらえ
場合によっては企業に指導してくれます。
でも労基署は土日祝日は通常お休みのため
普段働いている人は、なかなか相談しにくい
だから、
「昼休みなどを利用して匿名の電話でいいから
困ったら相談して欲しい」ということでした。
posuta.jpg


ところで、
法定労働時間を超えて働いても、
年収400万円以上のホワイトカラーを対象に
残業代が払われなくなる制度について
厚生労働省の審議会で
導入に向けた検討が進んでいます。
まだ賛否両論があり、
現在まだ議論されている段階ですが、

いずれにしても、これからは
企業が労働者の健康や家庭生活に与える影響を
いっそう配慮するのは当然として

労働者の側も、ひとりひとりが
「自分自身の健康」と
「家族との生活」に責任を持つこと。

職場でも、家でも、

あなたがいなきゃ、
はじまらないんだ。


隣でT記者が
原稿を書きながら

「独り言」を言っている。
くっ!心配だ・・・・。

こっそり顔を見てみよう。

おおっ!
笑顔だ。     

うわー、
余計心配。       


※クイズの答え・・・(A)=8、(B)=40、(C)25でした。
※T記者の独り言はテンションの高さに起因するもので
全く問題ありませんので念のため。

投稿者 : 2006年11月23日 18:47