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2006年09月14日
事故ではない、犯罪だ!(担当☆石森則和)
1980年、アメリカで
飲酒運転による事故で子どもを亡くした母親たちによって発足したのが
MADD(MOTHRS AGAINST DRUNK DRIVING)です。
以前にも取材させていただいたことのある
日本支部代表の飯田和代さんは
1997年、娘のみづほさんが(享年20才)
飲酒運転のドライバーに跳ねられ亡くなったことから
日本支部を立ち上げました。

酒酔い暴走運転の犯人が罰金だけだったと聞いたときには、
国すらも救ってくれないのか?と絶望したといいます。
MADD JAPANの立ち上げは
押しつぶされるような悲しみの中で、
飯田さんが娘のためにできることを見つけた瞬間でした。
長年活動してきたMADD JAPANですが
先日、福岡で3人の幼い命が奪われてから、
賛同するかたが急増しています。
吐く息にアルコールが感じられるとエンジンがかからなくなってしまう
「アルコール・イグニッション・インターロック」装置を
飲酒運転を繰り返す人に一定期間義務付ける法改正を求める署名に、
なんと3週間で2万人が応じ、一気に署名は3万人に増えました。
署名したいと申し出たのは
主に今回の事故で亡くなった子と同じ世代の子のお母さんたち。
母の怒りが静かに,しかし強く強く伝わってきます。
・・・ただ、
MADDは以前にも大規模な署名活動を行ったことがあります。
99年に東名高速道路の東京インター付近で
飲酒運転の大型トラックが乗用車に衝突、
幼い女の子2人が亡くなったことをきっかけに、
厳罰化を求める署名を行い、被害者の親の叫びも届いて
見事法改正に至りました。
当時、これで飲酒運転は減る!と言われ、
確かに以後3年ほどは減りました。
しかしそれからの3年ほどで死亡者は増加、
さらに「ひき逃げ」などの悪質なケースが目立つようになったのです。
僕は敢えて「意地悪かな?」と思いながら飯田さんに質問しました。
「いかなる対策をとろうとも、
自制がきかず
「飲んで乗ってもいいや・・・」と考えるような
いいかげんな人間性は変えられるのでしょうか?」と。
飯田さんは静かに頷き、
今MADDが一番力を入れていることを教」です。
PYPMとはプロテクト・ユー&プロテクト・ミーの略、
「飲酒の危険から、君を守り、僕も守る」という意味です。
「いくらなんでも小学生に教えたって、
免許を取るまで時間があるんじゃない?」と思うかもしれません。
違うんです。
子連れの若い夫婦がファミリーレストランで乾杯しているのを見て、
「おい!この店までどうやってきたんだ?帰りはどうするんだ!?」
と思ったことはありませんか?
この教育プログラムでは
「お父さん、お母さんがお酒を飲み、車を運転して帰るなら
その車に乗ってはいけません」と教えるのです。
そして青年期にかけてはディスカッションなどを通じて
命の大切さや相手の痛みを思いやる心を繰り返し教えていくわけです。

飯田さんは、あなたや身内や友達が被害者になる可能性だけでなく
「加害者になる可能性」だってあることを忘れないで欲しい」と切実に訴えています。
現在、飯田さんは
持病の手術を繰り返しながらの活動を
余儀なくされていますが
月末にも事故のあった福岡に飛びます。
取材を終えて出口に向かうとき、
飯田さんは最後に
「私たちのことを覚えてくださっていて、ありがとう」
・・・と、おっしゃってくださいました。
「忘れるもんですか」と呟いたけれど、
届いたかはわかりません。
飯田さん、活動が広がり、理解が広まり
いろんな人があなたの話を聞きにくるようになったのは
きっと娘さんからお母さんへのプレゼントですよ。
MADDJAPANへの問い合わせは047-444-9824。
サイトはhttp://www.maddjapan.org/
(法改正を求める署名ができます)
投稿者 : 2006年09月14日 16:36