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2006年09月21日

らいおんはーとにサヨナラを(担当☆石森則和)

僕が始めて小泉さんに出会ったのは2000年、
プロ野球レポーターだった時でした。

東京ドームで
メジャーリーグ「カブスVSメッツ」の
試合の取材をしていたとき
まだ練習中だったのに
内野席で一人だけ立ちあがり、

嬉しそうに両手を挙げてグラウンドに叫んでいる
小柄な姿に目を奪われました。
「あ、小泉議員だ」

当時小泉さんは総裁選には出たことがあるものの
2回とも落選していました。
しかし、彼の主張やキャラクターは当時から面白く、
「このひと、カワイソーだけどに総理にはなれないな。
でももし何かを任せたら大きなことをやるかもな」と
覚えていたのです。

周りの子供たちもびっくりしている中で
ひとりニコニコ幸せそうで無邪気なおっさんを見て
「子供みたいだな」とふきだしそうになったものです。

そして、きのう。

官邸で中川政調会長に会った小泉総理は
「あした 公邸を 出ます」と切り出しました。

公邸とは総理大臣が住むところです。
できたのは昭和4年ですが大改造が行われ
「燃料電池」に「太陽電池」に「風力発電」までついていて
エコにもほどがあるぞ!ってな最新式なのです。
koutei.jpg

新公邸としては小泉さんが最初の住民となったわけですが
「来客が少なかったのと、ゴロ寝して、音楽や本が読めたのはよかった」と感想を述べています。
(エコ、関係ないじゃん)

でも、まだ在任期間を残し、
わざわざ都内のホテル住まいにしてまで
なぜこんなに早く出て行くのでしょうか?

どうも、きのう新総裁になった安倍さんに、
早く明け渡してあげようと考えたようなのです。
小泉改革の継承者と認める51歳の新総裁を
支えようという気持ちのあらわれなのでしょう。

じゃあ、どんな表情で住み慣れた場所を離れるのか。
官邸のエントランスと記者クラブを
往復しながらじっと待っていました。
kanntei.jpg
(↑官邸。公邸のとなりにあって、総理の仕事の拠点となります)


官邸側に聞いても、
そもそもきょう公邸を離れること自体を認めませんし
何時に引っ越すのかわからないなか
記者たちは待つしかなかったのです。↓
matibouke.jpg

大新聞の番記者(その政治家について専門に取材する記者)に聞くと
「朝出たっきり戻らなければ、それでもう引っ越しだし、
一旦戻るにしても、夜遅いかもしれないし
・・・正直わからないな」との答え。

すると!「誰かがきたぞ!小泉さんか?安倍さんか!?」
逆光の中、広いエントランスを姿勢よくスタスタと歩く人影!

おおっ!

 
・・・杉村大蔵議員でした。(ずっこける一同)

でも一応(失礼だな)取材メモを手に追いかける記者団。
「官邸まで何をしに?!」


「引越しの手伝いをしにきました!」

・・・え?君が?


「嘘です。 書かないでください。」
オチのように閉まるエレベータの扉・・・


なんじゃそりゃ。

おいおい、官邸は「隠して」いるのに
君が言っちゃっていいのか?タイゾーくん!

ふらふら戻る記者らは口々に
「また飯島秘書官に呼ばれたに違いない」
「説教部屋だ・・・・」と悪態をついたのでした。
kuruma.jpg
(↑サービスカット)

話を戻しましょう。
僕には小泉さんについて
もうひとつ印象に残っているシーンがあります。

ある晩、羽田空港の滑走路際で待っていると
夜空の星のひとつが見るみる大きくなり
やがて飛行機の姿になって
目の前に舞い降りたときのこと。

扉が開き、タラップを降りてくる小泉さんが
ライトアップされました。
僕はその姿を伝えながら
特別な想いで見ていました。

実は、このシーンはあまり放送されていません。
なぜなら。放送されたのは
そのすぐあとに起きたことのほうだから。

あまり時間をおかずに
もう一機の飛行機が着陸します。
そこから降りてきたのは・・・

拉致被害者の蓮池さんと地村さんの子供たち。
滑走路でマイクに向かって実況し
まさに目の前で起こっている事実を伝えながらも
心のどこかに「これは現実におきていることなのか?」という
不思議な気持ちが、ありました。
「北朝鮮に拉致を認めさせ、一部の人にしろ日本に帰国させた」
これは歴史に残る功績でしょう。
(それ以前は、日本政府すら拉致を認めていたとは言えないですし)
小泉政治については賛否があるにせよ
一般の人に政治に興味を持たせた点では大きかったと思います。

最新の小泉総理のメールマガジン、
最後は短歌で結んでいます。
「ありがとう 支えてくれて ありがとう 激励 協力 只々感謝」

・・・うーん、
そのまんますぎ。

投稿者 : 2006年09月21日 17:24