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2006年08月03日

切っても切れないほうがいいものってなあんだ(担当☆石森則和)

きょうは「8月3日」の語呂あわせで「はさみの日」
・・・知っていました?
東京・港区の増上寺では毎年「はさみ供養法要」が行われています。

もともと「はさみの日」は
1971年、当時国際美容協会の会長だった
故・山野愛子さんが「一生を支えてくれたハサミへの感謝」から
増上寺に観音像を建立したことに始まり
美容師さんたちの「プロ魂」の象徴ともいえます。
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(よく見ると観音様の手にハサミが!)

その観音さまのある「ハサミ塚」のまわりに
学生はじめ、美容関係者のかたがたが集まり、
祭壇に山とつまれたハサミを前に
感謝をこめて焼香しました。
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最初のころは、
東京のはさみ職人さんたちが
火の中で鋏を叩いてつくる実演をしていましたが
職人さんも減り、
近年は長年つかった「はさみを研いで」くれたりしています。
              
しかし、今回は不思議な光景が展開されました。

30回目を迎える今年は特別に、
5組のカップルの結婚式が行われたのです!

なぜハサミの日に結婚式なの?
だいたい「切れる」は「禁句」ですよねえ?

実はこれには理由があります。
写真をよくご覧ください!
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新郎新婦とも車椅子に乗っているでしょう?
今日結婚したご夫婦は、障害をお持ちの方と、高齢者なのです。

実は山野愛子さんの遺志を継ぐ山野学園では今
これからは高齢者や障害者の介護は、
ただ世話をするのではなく
「きれいでいたい」「美しくなりたい」
という気持ちを持ち続けてもらうことを大切にしようと
介護士と美容師の資格を同時に取る学科を設け、
同時にお年寄りにメークなどをしてあげるボランティア活動を続けてきました。

今でこそ
「口紅をつけてあげただけで
おばあちゃんが微笑みと言葉を取り戻した」例が
よくとりあげられますが、
ここではもう20年以上行ってきたというのです。

今年はそうした施設で愛を育んだ障害者や高齢者のカップルに
美容師の卵たちが精一杯のメイクアップをし
結婚式を用意したというわけです。

「夫も妻も車椅子」の新郎新婦は
やはり車椅子の参列者に囲まれて嬉しそう。

ねえねえ、新郎の良元竜次さん、奥さん見てどう?
「きれいです」
まっすぐな目にこちらが照れてしました。

「・・・長かったです。
僕たち2人でやっていけるのかどうか
自信がついたら籍をいれようと思っていたんです。

やっと仕事ができるようになった今、
こうした機会をいただいて!」とにっこり。

新婦のの君枝さんも

「予定外のことで・・・

ウエディングドレスを着たいという夢はあったんですけど、
現実になるとは。

学生のみんなが一生懸命メイクしてくださり
服も作ってくださって、きれいですよって
持ち上げてくれて。
・・・ふふふ、とっても恥ずかしくて、                 


幸せで」

長年髪を切り続け、とうとう切れなくなったハサミたちが
切っても切れない人の縁を結びました。


新郎新婦を見守る山野学苑の渡辺さと子教授は

「障害者のかたの家におじゃまし、
打ち合わせを重ねるごとに
表情が明るくなっていったんです」
と語りました。

別の関係者が
「福祉美容なんて言っても
昔は相手にもしてもらえなかったのに、
やっと定着してきましたねえ」
と話しているのも聞きました。

「きれいでいたい」という気持ちが
命に力を与える、

高齢化が進み、
たとえ病気などを抱えても
「できるだけ自分なりの生き方」をあきらめない。
そして介護するプロも
そうした気持ちを大切にしてあげる・・・
つまり、尊敬を忘れず、尊重する。

それは今まで
決してあたりまえのことではありませんでした。

そうだよな、

人は
幸せになるために
生きているんだった!

投稿者 : 2006年08月03日 19:15