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2006年07月27日
どんぶりものがたり(担当☆石森則和)
僕が高校3年生の時、
初めて一人暮らしをする準備のために
きょろきょろと「上京」した晩。
どこで夕飯を食べていいのかもわからず
宿から近い新宿の繁華街から香ってきた
甘辛い香りに誘われて店に入りました。

・・・びっくりしたなあ、モウ!(←あ。)
メニューには「牛丼」か「牛皿」しかなく、しかも安い。
子供のころ
うちは「中流」だったと思いますが(いや、どうだったかな?)
すき焼きは「豚肉」が主役だったっすよ。
いや、うちだけでなく
マンガの中でだって、贅沢な食卓の代名詞は
「ビフテキ」(今、言わないねえ)!
なのにだっ!
その牛肉がたっぷりよそわれいて、
確か400円ぐらい(当時)
「おっかしゃん、
とうきょうば、すごかとこですたい!」
・・・と
行ったこともない九州弁で感激したのでした。(浜松出身)
それからというもの、
つらいことがあった夜も
うれしいことがあったときも牛丼!
卵もつけてね。
ああ、「幸せ」
中島みゆきさんの「狼になりたい」の歌詞にもあるように
一日を終えた人と、これから仕事に行く人が
一緒にカウンターに並んだ夜明け前、
牛丼屋さんは「東京の素顔」だと思っていました。
群馬県の放送局に就職したとき
いきつけの牛丼チェーンがないことにショックを受け
埼玉県の鴻巣まで車を走らせたこともありました。(ばかね)
さて、
政府はきょう午後、
アメリカ産牛肉の輸入解禁を正式に決定しました。
輸入再開は1月にBSEの危険部位である
背骨の混入で停止してから半年ぶりとなります。
取材に対し最大手の吉野家ディー・アンド・シーは
9月下旬の牛丼販売再開を目指し、
アメリカの食肉加工工場の視察などを進めるとしていますが、
松屋フーズでは「消費者の心理も見極めたいですし
どのくらいの量が輸入され、価格がどうなるのかがわからないと
再開のめどは立ちません」と話しました。
アメリカは「日本の対応は過剰」と主張してきましたが
日本人としては「背骨入ってたじゃん!今度は大丈夫なの?」と思うのが
正直なところでしょう。
・・・そこで思い出したことがあります。
学生時代、悪友のカツ(人名)のオンボロアパートに泊まりに行くと
なんかいつもガス臭い。
「おい、大丈夫かよ」
「大丈夫だって、
だってさ、
今までなんともなかったもーん」
・・・煙草の火を消して逃げました。
(BGM:夜明けのランナウェイ)
その後,彼の家を訪れたガス屋さんは部屋に入るなり
「うあああああっ!大変だあっ!」と叫んだそうです。
(ああ、あれはパ○マだったかも)
なんだかアメリカの言い分も
「そーゆー論理」に聞こえます。
アメリカにも出店している牛丼チェーンの幹部は
自ら加工工場を見て周り、そのずさんさに驚愕!
もりもり平気で肉を食べるアメリカの人を見て
背筋が寒くなったそうです。
「すき家」を経営するゼンショーの小川賢太郎社長は
肉骨粉の全面使用禁止と、全頭検査がなされなければ
アメリカ産牛肉の販売はしない!と言い切りました。

「ポリティカル(政治的)な力が働き
急がされたのだ!!命がかかっていることなのに!」と。
あの夜、新宿の牛丼屋さんで
上京したばかりの僕が「幸せ」に思えたのは
あのカラフルなどんぶりから
立ち上る香りと、優しく励ますような味が
歩きなれないビル街に放り込まれた僕に
「ほっとさせてくれる気持ち。安心感」をくれたからです。
「安心、信頼」が前提になければ
食べ物は幸せを運んできてはくれません!
疑いながらものを食べるなんて
まっぴらなのじゃ。
きゃにゅー、あんだすたああん?
投稿者 : 2006年07月27日 17:44