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2006年07月06日
渋谷・女子大生誘拐事件から10日 ドキュメント 担当☆扇一平
東京・渋谷区に住む医師、池田優子さんの娘さんである大学生、池田果菜子さんが誘拐され、身代金を要求された事件、きょう捜査一課長の会見があり、監禁容疑で逮捕されていた3人の容疑者が身代金目的略取誘拐容疑で再逮捕したと発表されました。
取調べで3人の容疑者から「大金が欲しかったのでやった」との供述が得られ再逮捕となりました。
・・・事件から今日でちょうど10日・・・
6月26日(月)昼 12:25ごろ
私はその日はニュースパレードのデスク。
昼のニュースの放送が終わってほっとしている時間でした。
・・・その時、渋谷区鉢山町のバス停近くで果菜子さんが3人の容疑者たちに拉致されていました。

そして・・犯人たちからは母親の優子さんに3億円を要求する電話があり、果菜子さんは川崎市内のマンションに監禁されました。

私は夕方のニュースパレードを放送し、社屋引越しの荷物整理をし、20時ごろ会社を出ました。
帰宅途中、知り合いと会って、家に着いたのが22時少し前、着替えてほっとしていると携帯が鳴りました。
・・・・警視庁広報の係長からでした。
「警視庁にキャップはすぐにお集まりください。重要な件です」
私が家にいた時間はわずか5分。警視庁へと向いました。
23時00分
警視庁ではクラブ加盟の全マスコミのキャップたちにこの事件の説明があり被害者の生命に危険が及ぶ恐れがあるため、その後各社は報道自粛を決めます。
・・・いわゆる報道協定です。
その間、事件は解決に向けて大きく動いていました。
翌27日(火)0時40分
「川崎駅前でワゴン車の2人を拘束」の第一報が入りました。
午前1時20分 事件の経過説明の会見が行われました。
午前1時25分、「被害者の身柄を無事保護」の一報がもたらされました。
会見場にもほっとした空気が流れます。
そして午前2時前、各社は一斉に誘拐事件の報道を始めたのです。
文化放送でも、2時から、深夜の放送、早朝のワイド、午前のワイドと放送、警視庁からもずっとレポートや会見内容を喋り続けました。
不思議と気が張り詰めていたせいか疲れなどはまったく感じませんでした。
(そのあとが大変でしたけど・・)
午前4時15分
刑事部長が総括会見を行いました。
・・・逮捕された3人の容疑者
3人はきょう「営利目的誘拐」容疑で再逮捕されましたが、容疑をすべて認めています。
中国国籍の李容疑者と韓国国籍のチェ容疑者は、伊藤容疑者を通じて実行日の数日前に知り合ったばかりだったということです。
またこの誘拐は4月下旬ごろに計画し、5月には探偵社に依頼し、果菜子さんの行動をつぶさに調べ上げていました。
そして伊藤容疑者は知人から監禁の舞台となったマンションを1週間だけの契約で借り、伊藤容疑者が果菜子さんの監禁、チェ容疑者がレンタカーを借りて運転、李容疑者が電話をかけるといった役割分担を決めていました。
警視庁は8日にも送検する予定で、拳銃を撃ったことによる殺人未遂、拳銃の不法所持についても
立件を目指して検討中だとしてます。
ところで、今回の誘拐で強く思ったこと・・・
「被害者が自分から犯人を呼び寄せてはいないか」
「メディアが誘拐事件のきっかけを作ってはいないか」・・ということです。
さすがにラジオはほとんどそんなネタを扱いはしませんが、
「たくさんお金を持っている」と、実名でマスコミに登場している有名人がいかに多いことか!
そしてそれを取り上げるワイドショーや雑誌もいかに多いことか!!
今回の容疑者たちもそんなメディアの情報で知ったとも言っています。
自分を大きく取り上げてもらえるということで、仕事に関しては宣伝にもなるでしょう。
しかしそれに反比例して、同時に悪い作用もあるということを肝に銘じておくべきです。
犯罪を行う者が悪いのは当たり前のことです。
・・・多くの方が、今回の事件でそう感じたと思います。
世の中には「犯罪のきっかけ」がたくさん見えます。
きっかけが無ければ犯罪は起こりません。
衝動的・・これも瞬間的なきっかけによるものです。
過失・・これも心のスキがきっかけです。
そんな「きっかけ」をひとつでも多く摘み取っていきたいものです。
警視庁キャップ 扇一平
投稿者 : 2006年07月06日 17:44