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2006年04月04日

タイタニックも、こんな感じだったのかなあ…(担当☆新人たかお)

今日は火曜日。
総理と閣僚は火曜と金曜(祝日などを除く)に
閣議という会議を開きます。
そして、閣議後の会見が各大臣から行うことになっています。

「国交省の会見で録音した大臣の声を、
国会の記者クラブから送って、
その後、自民党の武部幹事長の会見を聞いて…」などと、
今日の予定をイメージしていました。

しかし、その予想はズバリ外れました。
今日の宏枝デスクから、
「あのねぇ、豪華客船の取材に行ってほしいだけど…」
というわけで、何と横浜に行って来たのです。
出港前.jpg

いやあ、スゴいでっかい船でしたよ。
あんなに大きな船を目の前にしたことは初めてだったので、
本当に驚きました。

この船は「飛鳥Ⅱ」という豪華客船で、
今日のニュースであったように、
「世界の海で活躍していた豪華客船『クリスタルハーモニー』を
日本人に合うように改良し」、先代の「飛鳥」の引退に伴って、
新たに建造されたということで、
その大きさだけではなく、客室の内装やサービスも立派だということです。
「飛鳥」.jpg
↑「ASUKAⅡ」と書いてありますね。

「飛鳥Ⅱ」は今日の16時に出港するため、
船を所有している会社や市の港湾局などのスタッフの方々は忙しく、
さすがに乗船して、中身を見せてもらうことは出来ませんでした。

というわけで、「中を見せてもらっている間に、
うっかり出発して豪華客船に乗船してしまった」などという
淡い期待は脆くも崩れ去りました。

「あのぅ、取材中に、船がうっかり出発してしまって、
次の寄港地はシンガポールで1週間後です」や
「世界一周クルージングに同行取材しても良いですか?
帰国は3ヶ月後です」などと
デスクに報告することも出来なくなりました(笑)。

ちなみに、この話を帰り際、一緒になった技術部のN部長にしたところ、
「俺も若い頃、実は通信士として船乗りになりたかったんだ」という、
貴重な話をして下さいました。
その一方で、「うっかり乗って出港って、それは密航だよ」と言われました。
密入国、歴とした犯罪でした(省)。
でも、税関で捕まったり、国際手配されなくて良かったです。


ところで、諸事情があって、
最近はニュースとなる「やわネタ」の取材が少なかったため、
一緒に現場へ行ったドライバーの張替さんも技術の滝ちゃんも、
海と船と横浜に感激していました。

父と娘①.jpg父と娘②.jpg
↑いやあ、「父と娘が海辺に来た」という絵でしょうか…。

ちなみに「やわネタ」とは何か?
まだ9ヶ月しか報道部にいない私の考えでは、
「新聞で言えば、政治や経済面ではなく、
社会面のうち、事件・事故、裁判などの硬派な報道でもなく、
社会の動きや風潮、時期や季節が現れている取材のこと」を
指していると思います。

この「やわネタ」、何が良いか?
健司さんによると、「いやあ~、『やわネタ』はよ~、音になるんだよ~。
オイラがガキの頃はよ~、…」ということです。
すなわち、「やわネタ」は概して、
何かしらの「音になる」ケースが多いのです。

つまり、ラジオを聴いているリスナーにとって、
「音」から「なるほど、こんな風景・様子なんだな」と認識するわけで、
「編集のプロ」那須さんに言わせれば、
「『音が立つ』ものならば、リスナーに伝わりやすい」ということです。
(もちろん、「音になる」「音が立つ」ものを狙って、
デスクは取材の指示を出すわけですが…)


さて、今日の取材の話から、だいぶ脱線しましたので、
本筋に戻します。
大桟橋の待合場で、お客さんにインタビューしました。
そこには、これから世界一周旅行を楽しみにする乗船客と、
見送りに来た家族が入り混じっていました。

インタビューをしたお客さんの中に、「クルージングは初めて。
しかも、海外旅行も初めて」という年輩の男性がいらっしゃいました。

私は「何故、申し込んだのですか?」と尋ねました。
その男性は、横に娘さんがいたせいか、
「いやあ、人生もだいぶ後半、あの世も近くなったんで、
一度は世界を見てみたいと思って…」と冗談交じりに答えました。

続けて、「どの国が楽しみですか?」と訊きました。
すると、「戦時中はもちろん、戦後は仕事に追われて、
どこへも行くことはなかった。国内は少し回ったけど、
外国は未だにハワイに行ったことない男ですから、
全ての国に興味がありますね」と笑顔で答えました。

最後に、「初めて見る世界を、地球儀の上を歩くように、
船で乗って行けるので、わくわくしています」と
今の気持ちを語ってくれた男性。
インタビューをする中で、「仕事からリタイアしたら、
こんな風に答えてみたいなあ」と羨ましく思いました。

羨ましさを抱きつつも、インタビューした音声を本社に送った後、
再び大桟橋へ行くと、見送る家族と見物客で埋め尽くされていました。
桟橋に人が沢山.jpg


ブラスバンドとジャズの音楽が流れる中、時計が16時を回ると、
目の前にあった船が少しずつ動き出します。
要塞のように船がとてつもなく大きいので、距離感が掴めず、
最初、船が動いているのではなく、
桟橋にいる自分が動いているような感覚になりました。

船は大きな汽笛を鳴らしながら、
あっという間に桟橋から離れて行きました。
出港.jpg出港後.jpg

桟橋に残された私には、
「豪華客船にいつか乗りたい」という野望だけが残されました。

そして、会社に戻って来て、
撮影した写真を宏枝デスクに見せたところ、
「やっぱ、船って良いわよね。私も定年になったら、豪華客船に乗りたい。
以前、客船の取材で、デッキの上で『タイタニック』をやってみたのよ…」

だから、私は横浜に行って来ました。


新人 たかお

投稿者 : 2006年04月04日 21:48