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2006年02月16日
祈り
石森則和です。
去年、千葉県松尾町で酒を飲んだ上、無免許で車を運転し、同窓会に出席した8人をはね、死傷させたひき逃げ事件がありました。
この被告に対し、千葉地裁は先日懲役20年の判決を下しました。
従来、ひき逃げ事件は同罪(懲役5年以下)が適用されることがほとんどでした。
でも、飲酒運転の事故で愛する人を亡くした遺族らの声で、
01年の刑法改正で懲役15年以下の危険運転致死傷罪が新設され、さらに05年の刑法改正で、上限が20年に、併合罪の有期刑の上限も20年から30年に引き上げられています。
宮城県多賀城市で去年5月、
高校生ら計18人飲酒運転の車にはねられ死傷する事件の被告も20年でした。
でも、今回の事件、求刑は25年でした。
5年の減刑となった理由は
「加害者が発覚する前に自ら出頭した」ということ。
・・・ん?逃げておいて、あとから戻ったから減刑・・・?
僕は以前取材した、
ある女性を思い出しました。

MADD JAPAN 代表:飯田和代さんです。
1997年、飯田さんの娘、みづほさん(享年20才)は
飲酒運転のドライバーに跳ねられ死亡しました。
飯田さんはショックをうけ、悲しみの日々の中で
国際的に活動する、
「MADD」に出会います・・・
MADD(MOTHRS AGAINST DRUNK DRIVING)は、
1980年アメリカで我が子を亡くした母親たちによって発足された
世界で最も大きい犯罪被害者救済組織です。
テキサスに本部を置き、全米だけでも600の支部と300万人以上の会員が活動をしています。
飲酒運転によって理不尽に愛する人を奪われた悲しみに、国境も人種も、宗教も関係ありません。
彼女らは飲酒運転によって生じる様々な問題に対処するとともに、飲酒が招く悲劇をなくすよう、
青少年のためのプログラムを組むなど努力を続けています。
そこで飯田さんは日本支部を立ち上げ、活動を始めました。
http://www.maddjapan.org/
今や、学校のほか「警察本部」などでも講演にでかけます。
呼気にアルコールが0.02%以上感じられると
キーがロックされ、車のエンジンがかからなくなってしまう装置の
トラック、バスなど営業車への普及などにも努めています。
上の写真のステッカーはMADDに賛同するドライバーが
車をステッカーチューンするためのもの。
特に指名運転者と書かれたステッカーは(バッチもあります)
飲みにいくとき、あらかじめ運転手を決めておいて、(指名)
その人の車か、もしくはよく見えるところに張っておく。
で、その人には友人も家族も店の人も
たまたま近くにいた人も「絶対飲ませない」というもの。
なかなか効果があったようです。
つまり、まわりの人々をふくめた「自覚」の問題なのです。
飲酒運転による事故は、なぜ重いのか?
それは!
「酒を飲んで事故を起こせば、
人を傷つけたり殺したりする可能性がある
ってことがわかって飲む」
ということは、
「誰かを殺す可能性があるが構わない」という
「未必の故意」があったということだから。
だとすれば、感情的には
「殺しちゃうかもって、わかってて殺して。
・・でもって、あとから戻ったから減刑」
というのは、どうなんだろう?と、僕は思ってしまうのです。
ファミレスで幼い子供を連れ、一緒にビールを飲む若い夫婦をたまに見かけます。
「大丈夫かい?車で来てないの?」
命を馬鹿にしてはいけません。
投稿者 : 2006年02月16日 16:22