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2020年11月16日

パ・リーグ CS ホークスの勝因

 11月16日放送
 『岩本勉のまいどスポーツ』
 福岡ソフトバンクホークスが優勝した
 パ・リーグ クライマックスシリーズ
 1、2戦目の戦いを徹底解説する
 生パ・リーグ情報「ナマッパ」をお送りしました。

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 パ・リーグ優勝のホークス
 11月14日開幕のクライマックスシリーズで
 マリーンズに連勝。
 CSを勝ち上がり、日本シリーズ進出を決めました。

 CSで勝敗を分けたポイント、
 さらに日本シリーズ・ジャイアンツ戦のポイントを
 ガンちゃんが情熱たっぷりに解説しました。

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  第1戦 6回の継投

 ホークスは2点を追う6回裏、
 マリーンズの守備の乱れを突いて同点とすると
 8回、2死満塁から甲斐の適時内野安打で勝ち越し。
 4-3で先勝。(アドバンテージの1勝を含め2勝0敗)

 6回裏、一死2、3塁(打者デスパイネ)で
 マリーンズは先発・美馬 学から東條に交代。

 6回途中(5回1/3)で降板した先発・美馬の投球内容は
 82球、7安打、3失点(自責点2)。

岩本 「横滑りのスライダーがしっかり効く
     東條をマウンドに上げた。
     美馬とはタイプが違うんですよ。
     美馬はゴロを打たせる――。
    
(井口監督は)“三振”が欲しかった」


 デスパイネは
 ショートへのタイムリー内野安打 ⇒ M 3-

 降板後、ベンチに下がった美馬投手の表情から
 “まだ投げたかった”――という
 思いを読み取ったガンちゃん

岩本 「マリーンズに移籍して
     エースと呼ばれる存在になって
     シリーズの一発
(一戦)目に
     マウンドに上がってるわけでしょ。
     彼の使命感は燃えまくってた。
     井口監督は“ピッチャー心とは・・・”
     というのを改めて知ったと思う」


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 今季、ホークス戦5勝の美馬投手の降板は、
 ホークスナインに“風向きが変わるかもしれない”と
 感じさせたかもしれません。

岩本 「なかには(美馬の降板を)
     『よかった』と思った選手も
     いたんじゃないかな」


 直後の一死1、3塁(打者・牧原)の場面では唐川に交代。

 牧原のセカンドゴロは、捕球した中村奨吾が
 1塁走者デスパイネにタッチ(タッグ)後
 ファーストに送球したものの井上晴哉が落球。
 3塁走者グラシアルがホームに生還し 3-3 同点

 8回裏 ホークスは2死満塁から
 甲斐がショート内野安打で H 4-3 M

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  第2戦 リリーフ陣

 ホークスは0-3から
 中村 晃が2回裏に2ランホームラン
 4回裏にも2ランホームランを放ち逆転
 続く松田宣浩もホームラン ⇒ H -3 M

 ホークス投手陣は
 逆転した直後の5回表に
 先発・東浜から松本に交代。(1回無失点)
 6回、岩嵜(1回無失点)
 7回、嘉弥真→高橋 礼→モイネロとリレー。
 (嘉弥真が許した走者が内野ゴロの間の生還)⇒ H 5-

 7回裏、周東タイムリースリーベースヒット
 ⇒ H -4 M

 8回は、回をまたいで続投モイネロが無失点。
 9回、森 唯斗が無失点。H 6-4 M

岩本 「ポイントは、モイネロを回またぎで使えて
     結果を出したところ」


山田 「レギュラーシーズン、
     一回もないらしいですね」


岩本 「ちゃんと(抑えの)森に
     ステージを用意したから
     森は
(9回に)ランナー抱えても
     それをどうにか凌ぐことができたんやわ」
   

山田 「モイネロが2試合とも
     勝ち投手なんですよね」


岩本 「(嘉弥真が)ランナー抱えて、
     でも次のピッチャー
(高橋 礼、モイネロ)
     それをどうにか拭いながら
     ちゃんと抑えのピッチャーに
     “綺麗なマウンド”与えたからね」


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 2打席連続ホームラン中村 晃については
 今シリーズ2試合とも
 引っ張るバッティングをしている点に注目。

岩本 「“決め打ち”なんやろうね。
     懐にきた球を強振して
     右方向にガンガン打つんだ――と。
     迷いなく“決め事”を作って
     バッターボックス立ったところに
     この結果がついてきたんだと思うで」


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  来年が楽しみなマリーンズ

 敗れたマリーンズについては
 清田育宏選手の不調に言及。

岩本 「このシリーズ、清田がブレーキやった」

山田 「レギュラーシーズン最後
     右肩上がりで“清田ここにあり!”の
     活躍を見せた清田選手がCSでは・・・」


岩本 「バントも決められなかった。
     珍しくバットが出ずに三振したシーンがあった。
     逆に
(ホークスは)中村晃が“ラッキーボーイ”で
     出てきたでしょ。
     そういったあたりも勝敗のアヤに
     なってくるんじゃないかと思うよ」


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 マリーンズはCSで敗れたものの
 来シーズンが「メチャメチャ楽しみ」と分析。

岩本 「安田、藤原の二人の台頭というのは
     来年のマリーンズの打線の活性化には
     すごいパンチ効いてると思うよ。
     角中ももう一発気合い入れて練習すると思うし」


山田 「荻野選手が上位打線にいて、
     藤原――。
     それから和田が出てきたりしたら、
     和田、藤原、荻野――1、2、3番で
     安田が4番打ったりとか」


岩本 「その時点で、点は入りそうでしょ」

山田 「怖いですね。足も使えて。
     中村奨吾もいますし、
     福田も本調子を取り戻せば」


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  日本シリーズのポイントは“脚力”

 11月21日に開幕する日本シリーズ
 ホークス 対 ジャイアンツで
 勝敗のカギとなる要素について
 ガンちゃん“脚力”と予想。

 福岡 PayPayドームは
 「ホームランテラス」があっても
 センターの広さがあり、
 そこを打球が抜けた際、
 ランナーがいかに積極的に
 先の塁を奪うことができるか――。

岩本 「どんどん前の塁を取って
     次の1点を取っていかないと。
     脚力のあるランナーが
     一つでも前に進めてるかどうかが
     ポイントやと思う」


山田 「柳田の前に、周東とか牧原とかが
     単打をツーベースに・・・」


岩本 「足を見せるシーンが
     守備も走者も
     目立つんじゃないかと思ってんねん」


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投稿者 文化放送スポーツ部 : 20:02

2020年11月09日

長谷川滋利さんの “メジャー級” 投球術&英会話術

 11月9日放送
 『岩本勉のまいどスポーツ』
 元メジャーリーガー
 長谷川滋利さんがリモートでご登場。

 メジャーリーグ時代の秘蔵エピソードや
 最新の本『気持ちが伝わる! 好かれる英会話』から
 私たちでも使えそうな
 英会話のフレーズを教えていただきました。

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◆◆ 長谷川滋利さん プロフィール ◆◆

 1968年生まれ。兵庫県出身。52歳。(放送日時点)

 東洋大姫路高校時代
 春夏合わせて三度、甲子園大会に出場。
 立命館大学を経て
 1990年のドラフト1位で
 オリックス・ブルーウェーブに入団。
 前身の阪急ブレーブスの大エース
 山田久志さんが背負った背番号「17」を継承。
 プロ1年目に12勝を挙げパ・リーグ新人王。

 日本でプレーした6年間で二けた勝利を4度記録。
 1997年、金銭トレードで
 メジャーリーグ、エンゼルスに移籍。

 メジャー1年目には、当時ドジャースの野茂英雄さんと、
 史上初となる日本人の投手同士による投げ合いも実現。

 メジャー在籍9年間(エンゼルス5年、マリナーズ4年)
 主にリリーフで活躍し
 通算45勝、33セーブ、61ホールドを記録。

 登板試合数は、日本人メジャーリーガートップの 517試合

 2005年、現役引退。
 2016年、
 オリックス・バファローズのシニアアドバイザー就任。

 去年2019年からはアメリカでプロゴルファーとしても活動。

 著書も多く、来週11月16日には
 『気持ちが伝わる! 好かれる英会話』
 日経BP社より発売される。

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  脱力投法・・・とは言わないで

 ガンちゃんは現役時代、
 コントロールが良かった長谷川さんの
 投球フォームをマネしたこともあったそうです。

 現役時代の投球術についてお聞きしました。 

岩本 「いわゆる“脱力投法”――。
     インパクトは強い、
     インパクトまでがシラ~っと動くの。
     相手バッターは不気味やったと思う。
     こだわり、あったんですか?」


長谷川 「勝手に“脱力投法”って言うの
      やめてくれるかな(笑)
      ゆるいカーブを投げたかったんですよ。
      それがどうしても
      フォームがゆるんじゃうんで、
      だったら、真っすぐとスライダーも
      ゆるめちゃおう
――ということで
      脱力したような
      フォームになっちゃったんですよね」


岩本 「スーパー脱力で
     肩の力、抜きまくってたから」


長谷川 「嬉しないよ、そんな言われても(笑)」

岩本 「“インパクト”がすごくて」

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  衝撃メジャー級! 秘蔵エピソード

 メジャーリーグ時代の
 “衝撃メジャー級”の思い出を伺いました。

 「パーソナリティーがガンちゃんなんで、
  まともなこと言いたくないんで」

 と前置きして語ってくださったエピソードは・・・

 遠征でプライベートジェットを使用する際、
 選手・チーム関係者を乗せたバス
 空港の滑走路にまで入り、
 飛行機に横付けするそうですが
 ある日、バスが飛行機の翼に接触!

 バスのフロントガラスは割れたそうですが
 翼は無事で、飛行機は予定通り飛んだとのこと。

長谷川 「これが一番の思い出ですね。
      “メジャー級”ですね」


 プライベートジェットの“怖い話”をもう一つ――。

 シアトル・マリナーズは
 NBAのポートランド・トレイルブレイザーズ、
 NFLのシアトル・シーホークスと
 1機のジェット機を共用。

 機体が不調でも、代替機がないため
 そのまま飛ぶのだそうです。

長谷川 「調子が悪いという時に
      それでも無理やり
      乗っちゃいますからね」


岩本 「怖~」

 なお、エンゼルスは航空会社と契約し、
 機体トラブルがあれば
 代替機が使われたとのことです。

 

 メジャー時代の“ベストピッチ”
 ボストン・レッドソックスの主砲で
 通算541本塁打の
 デビッド・オーティス(オルティス)から
 高めの球で三振を奪った投球。

長谷川 「そもそも僕、真っすぐで
      そんなに三振取れないじゃないですか。
      それをちゃんとチェンジアップ、
      スライダーって見せておいて
      最後までためておいて
      真っすぐで三振だったんで、
      それは覚えてますね」


岩本 「描いた通りの打ち取り方を――。
     それもオーティスからですよ」


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  『気持ちが伝わる! 好かれる英会話』

 長谷川滋利さんの最新の本
 『気持ちが伝わる! 好かれる英会話』
 11月16日に発売されます。

 メジャーリーグで活躍した日本人選手には
 なぜ、関西出身者が多いのか――?
 そうした点を伝えたい、という想いもあるそうです。

長谷川 「(タイトルの『好かれる』について)
      関西人って元々馴れ馴れしいですよね。
      誰とでも、親しみ合いたい――、
      面白いと思われたい」


 【対面時のあいさつ】

 “Nice to me too” と言う場面・・・

 仕事などで、直接会ったことはなく
 Eメールのやりとりを続けていた人と
 ようやく対面できた際のあいさつで

 “Nice to finally me too” と言えば

  ⇒『とうとう会えたね』という意味に。

長谷川 「関西人もアメリカ人も大げさなんで
      “finally”をつけることによって
      すごい大げさになれる、と」


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岩本 「英語はフランクな気持ちで
     接していった方がいいんですか?」


 初対面で挨拶/自己紹介をする際
 “My name is ・・・”と言うよりも
 “I'm Shiggy”と言って
 握手を求めるのも一つの方法。

 w“Shigetoshi”では
 言いにくい/覚えてもらいにくいため
 短く“Shiggy”にすることも大事。

 ガンちゃんは若手時代、
 アメリカの教育リーグに参加していた頃
 勉 → ベン → ベニー となり
 “Benny”と呼ばれたそうです。

長谷川 「『Y』つけるといいんだよね。
      “Jim”は“Jimmy”。
      “Shige”は言いにくいんで
      “Shiggy”。
      アメリカ人にある名前に似させるとか
      『Y』をつければ
      アメリカ人らしい名前になる」


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  メジャー移籍を目指す選手へのアドバイス

長谷川 「楽しい生活を送りたいなら
      英語は必須アイテムなんで
      今からでもちょっとずつ
      覚えていったらいいのかな。
      ひとつアドバイスできるのは
      通訳つけないのも一つの方法ですね。
      絶対、他の選手が
      一生懸命助けてくれるんで。
      それによって関係が密になるというか。
      それが僕の作戦でした」


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  長谷川滋利さんの最新刊

 『気持ちが伝わる! 好かれる英会話』
  (日経BP社/1,650円=税込/2020年11月16日発売)
  (詳しくは こちら

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 出版記念 オンライン トークイベント
 ■日時:2020年11月18日 午前7時
 ■出演者:長谷川滋利、佐藤弥生(元ドジャース球団職員)
 ■参加費:無料(事前申し込み制/先着)

 参加方法など詳しくは こちら をご覧ください。

 長谷川滋利さんの最新情報は
 長谷川滋利 公式サイトをご覧ください。


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 ▲前日(8日)の試合でCS進出を逃してしまった
   ライオンズについて語る ガンちゃん

投稿者 文化放送スポーツ部 : 18:30

2020年11月02日

パ・リーグ 2位争い最終局面を徹底解説!

 11月2日放送
 『岩本勉のまいどスポーツ』
 ガンちゃんパ・リーグの戦いを徹底解説する
 生パ・リーグ情報「ナマッパ」をお送りしました。

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 パ・リーグは10月27日に
 福岡ソフトバンクホークス
 3年ぶりの優勝が決定。

 クライマックスシリーズ進出をかけた
 2位争いは11月1日時点
 2位・マリーンズから3位・ライオンズまで 1.5ゲーム差、
 同じくマリーンズから4位・イーグルスまで 2.5ゲーム差。

 残り試合は
 M=6試合、L=7試合、E=5試合。

 ホークスが待つ福岡 PayPayドームでのCSに
 駒を進めるのは、はたしてどのチーム??

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  ライオンズの強力リリーフ陣

 短期決戦(CS)に向けて
 チーム状態を最も上げているのは
 ライオンズだと語るガンちゃん

 試合の中盤以降、
 6~9回に登板するリリーフの“後ろ4枚”が
 強力なことから、
 先発投手が初回から体力を意識せずに
 全力で飛ばすことができ
 「好循環が生まれやすい」と分析。

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  リードオフマン

 短期決戦で勝ち上がるには
 リードオフマン(一番打者)の充実が重要。

岩本 「“リードオフマン”と
     いわれている選手が
     ラッキーボーイ的存在になれば
     こんなに強いことないね」


 優勝したホークス
 周東佑京選手が
 13試合連続盗塁世界記録を樹立しました。

山田 「13試合連続盗塁っていうことは
     13試合、塁に出てるっていうことで、
     しかも“実質二塁打”になってますから」


 周東選手は9月12日の西武戦(福岡 PayPayドーム)
 2失策し、悔し涙を流す場面がありました。

岩本 「そこから彼は
     野球に取り組む姿勢が変わったね。
     照れ笑いして多様な
     心が若すぎた彼が、
     口が真一文字になるようになったもん。
     そこから打率グググ
(と上がってる)
     だから彼は盗塁ができてる。
     心身ともに野球選手として
     ひと回りもふた回りも大きくなった
     その彼がリードオフマンで
     しっかり存在感があったから
     ホークスの『月間22勝』があったんや」


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 ガンちゃんライオンズの1番バッターとして
 ふさわしいと考える
 金子侑司選手は最近
 調子を上げています。

 金子選手がリードオフマンとしての役割を果たし、
 リリーフ陣が好調を維持すれば、
 (先発投手が初回から全力で飛ばすことができ)
 終盤でリードする展開に持ち込み
 主導権を握る
ことができるはず。

岩本 「金子侑司が調子を上げてるのは
     ライオンズにとっては光明」


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投稿者 文化放送スポーツ部 : 18:30