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2006年08月11日

紙屋悦子の青春

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黒木和雄監督の遺作になってしまった、戦争三部作の最後の作品です。
終戦間近の鹿児島で、両親を東京大空襲で亡くし、兄夫婦とつつましく暮らすヒロインに縁談が持ち上がります。
相手は、密かに心を寄せる兄の後輩が紹介する同僚ということで、複雑な思いを抱きつつも会うことに。朴訥で善良な青年に好感を持ち、彼の気持ちを受け入れると決めた時、思う人が出撃のあいさつに来るのでした。
原作の戯曲を生かして、役者の演技力が試される作りですが、永瀬正敏、小林薫という巧い役者の中で、本上まなみのがんばりにびっくり。ヒロイン原田知世の演技の成熟ぶりも、見ごたえあります。
シンプルすぎるストーリーに、ほとんどが茶の間でのやりとり。動きの少ないシーンで、時に笑わせ、泣かせるダイアローグといい構成といい、とても練られた良い脚本で、静かな反戦を演出する黒木監督の意志が、感動となって伝わってきます。(今週のおすすめ Neri)

紙屋悦子の青春
8月12日より岩波ホールほか全国順次ロードショー
監督:黒木和雄
出演:原田知世 永瀬正敏 小林薫 本上まなみ
配給:パル企画
公式サイト:http://www.michael-movie.com/

投稿者 neri : 2006年08月11日 18:19